多汗症の治療について
多汗症の治療は以下の3つに大別されます。
1..薬物治療
2.施術療法
3.認知行動療法
1.薬物治療 |
①抗コリン薬
神経の働きをブロックする神経遮断薬で、発汗を抑えます。
(メリット)手軽に服用できる
(デメリット)全身の神経に影響を与えることによる副作用
②グランダキシン
自律神経を調整し、発汗を抑制します。
(メリット)眠気、ふらつき、めまい、吐き気、便秘等の副作用
③塩化アルミニウム塗布剤(オドレミン)
(メリット)塗るだけなので手軽
(デメリット)一時的な対処療法である
2.施術療法 |
①ボトックス注入
気になる部分に注射し、神経をブロック、汗腺の働きを抑える
(メリット)手術よりも手軽で日帰り可能
(デメリット)効果の持続が3~6ヶ月程度で、効果も個人差あり
②イオントフォレーシス
水中で手や足裏に微弱電流を流すことにより発汗を抑える
(メリット)手軽で安全、副作用がない
(デメリット)週1回定期的に通う必要がある
③超音波法
アポクリン腺、エクリン腺、皮脂腺を超音波で破壊し、取り除く
(メリット)手術痕が小さく時間も30分で比較的安全
(デメリット)適応範囲がワキと陰部に限られ、再発も懸念される
④星状神経節ブロック
頚椎に局所麻酔を注入、自律神経の回復を図り、発汗を抑える
(メリット)全身状態も改善される
(デメリット)上半身のみ、効果は数ヶ月、効果も個人差あり
⑤交感神経切除術
交感神経を根元で切断する
(メリット)手術痕も小さく、時間は30~40分程度
(デメリット)全身麻酔、術後、手術部位以外から大量発汗も
3.認知行動療法 |
精神性発汗に有効です。
認知行動療法の自律訓練法やリラクゼーション法を取り入れ
自律神経の改善を促し、発汗を神経レベルで抑制します。
最大のメリットは、手術せずに自宅で行うことができることです。
多汗症の治療 は様々です。
メリット、デメリットを考え、外科的治療や心理療法を組み合わせ
自分に合った治療法を見つけることが大切です。
久保田式多汗症改善7日プログラム
汗っかきの原因と対策【多汗症】の悩み解消法