こんにちは
リラ シアンです。
コロナウイルスで行動自粛が強いられて、ストレスが溜まってしまっている時期ですが、皆さまどうお過ごしでしょうか?
いつこの状況が終息するのかが読めないところでは有りますが、コロナウイルスを機に世界の色々な事柄が大きく変化して行くと思いますので、力を合わせて乗り切って、良い変化を起こしていきたいですね。
今日は「服従の心理」について考えてみたいと思います。
お付き合い、よろしくお願いいたします。
、
私達、人間の心の中には
天使的な部分と悪魔的な部分
が同居しているものですね。
しかし…
とは言っても、善良な皆様は全員
悪魔とは縁はないよ。
悪と波長を合わせる気はない。
悪と関わりたくない。
悪い奴といっしょにされたくない。
と当然のことですが思っていると思いますし、どちらかというと天使的な生き方をモットーとしている方々が大半だと思います。
しかし、そんな常識的な庶民として生活している私達ではありますが、
もしかすると、知らぬ間に悪魔に手を貸す形になってしまう可能性もあるかもしれないのです。
…ということで、
今日は、
「狡猾的な悪意の存在だけではなく、善人も悪になりうる」
という話を書いて行きたいと思います。
心理学者のスタンレー .ミルグラム氏が研究したものに、
「服従の心理」
「エージェント状態」
というものがあります。
エージェント状態とは?
直訳すると、代理人の状態。
ということになります。
ミルグラム氏は実験の結果、
人は往々にして、服従の心理に操作される可能性があるのだ。という結論を出しています。
(研究の詳細は割愛させていただきます)
例えば、
権威の有る組織。
権威のある人物。
権威のあるシステム。
大義名分があると感じるもの。
などに対して服従してしまうが、
「自分は権威ある者の代理人をしているだけなのだ。」
と考え、自分の意思を見失い、思考停止の状態になってしまう、ということです。
エージェント状態に陥ると、権威のある存在の声だけが大きく聞こえ、権威のない人の声が届かない状態になります。
権威の存在とチューニングし、チャンネルが合ってしまっているので、
真に考えなければいけない存在の声は、雑音のように聞こえ、遠く感じ、心に入ってこなくなるのです。
権威のある存在からの命令に従う責任感は感じる一方で、
自分の真なる目的に対しての責任は失われてしまう。
つまり、自立した自分独自の思考の状態
(コントロールされていない自分)
ではなくなってしまうのです。
良識が麻痺してしまい、何が正しいのかが分からなくなり、
「悪」が「正」に再定義されてしまうのです。
そうなると、悪の組織に操られていたとしても自分では気が付かなくなり、知らぬ間に悪に加担してしまっている状態になりうるかもしれないのです。
第二次世界大戦中のナチスが組織的に行った
大量虐殺(ホロコースト)がわかりやすい例です。
ホロコーストに加担した人々が、全て悪魔的なおぞましい性格の持ち主だったわけではないのです。
人は大義名分があると、自分を正当化し、自分がやっていることは意義があることだと思ってしまう。
従属的な立場に身を置いている人々にとって、正義や誇り、達成感は、権威者の命じた行動を、どれだけきちんとこなせたか?
ということにウエイトを置くようになる。
自分の本心とは裏腹に、使命感に駆られて業務を遂行する状態になってしまう。
それは現代でも、例えば社畜として働くブラック企業のサラリーマンであったり、
学校の校風を守ることが何よりも大切だと教える立場の教育者であったり、
間違った形の偏狭な宗教団体の信者であったり、
クライアントの欲求に振り回される業者の立場であったりもするかもしれません。
世の中を良くしていくために働いているつもりでいるが、気づくと権威者のために働いている状態…
そんな存在になっているかもしれないのです。
ミルグラム氏の研究で分かったことは、
「善良な人の方がいとも簡単に操作され易い」
ということだと思います。
そんな私達は、自分は天使の方に近い存在だと思っていたが、知らぬ間に悪魔に操作されている…
ということもあり得ますね。
本当に人間はなんてもろい存在なんだろう…
と、少し悲しくなってしまいます。
そんなエージェント状態を防ぐためにも、
私達は脆弱な存在であるのだと理解した上で、
「長いものには巻かれろ」的な考えで権威の有る者に簡単に主導権を開け渡さずに、
一人一人が立ち止まって、
今携わっている「権威システム」は、
本当に自分がやりたかったことなのか?
やらなければいけないことなのか?
大義名分は本当に正しいのか?
成立することなのか?
対象者や世界平和のためになることなのか?
何が間違っていて、正しいのか?…
と、自分自身の軸で冷静に考えて、
間違っていると思う事柄にに対して、意図して終わらせる勇気を持たなければいけないと思います。
今という時代は、
自分自身に権威を持ち、
環境に翻弄されるのではなく、
私たちの意思で世界をつくって行く時代です。
「代理人」としてではなく、
自律した意識で、
主体性を持って行動していきたいですね。
服従の心理 (河出文庫) 1,430円 Amazon |
今日も最後までお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。
いつも感謝でいっぱいです。
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