nanのブログ

読書にまつわる独り言的備忘録。
遅読のため、のんびり更新予定(^^)


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ただでさえ周囲には自然が少ないのに、ここ数年の間に新築の家がどんどん建った。

近くにある「○○森公園」と名の付く公園も「森」とは名ばかりの非常に狭い公園だ。

畑も潰され、空き地もなくなり、人間の家ばかり増えていく。

 

野鳥が、わずかに残された緑の場所から餌を探すのも一苦労、いや百苦労くらいになっているだろうと思い、小鳥がついばんでくれればと庭で苺を育てていた。

その苺の葉が、何者かによって食べられている。

幸い穴の開いた葉が何枚もあるにもかかわらず苺は元気に育っているのだが、先日、葉の上に犯人と思われる虫を見つけた。

 

黄金虫だった。

前述の通り緑の少ない土地で、黄金虫には滅多にお目にかかれない。

自然の生き物であるのに、人工的かつ金属質な輝きを放つ甲虫の姿に「まだいたんだね」という安堵と「いつまで生き残ってくれるだろうか」という危惧の念が入り混じって、しばし有難く、そのお姿を拝見させていただく。

そんなこちらの感傷には無頓着に、黄金虫は葉の上で「私は葉っぱですよ」と言わんばかりにじっとしていた。

庭の外の道路に面したところに、草がひとかたまりだけ生えていた。

どこからか土が集まり、鳥が運んだか、風に乗ってきたか、草が生えてしまったのだ。

見栄えが悪いので引っこ抜こうとしたのだが、ペンペン草のような弱々しい外見であるのに意外と根が深くなかなか取れない。無理に細く長い茎を2本持って引き抜こうとしたら、根本から虫がわらわらと逃げ出してきた。

ダンゴ虫はもちろん、小指より少し細いだけの立派な芋虫までいる。

 

暗くジメジメとした天敵に狙われにくい居心地の良い隠れ場が、一変して地獄と化してしまった()

ダンゴ虫は蜘蛛の子を散らすように、目的も定めず一目散に車道へ散らばって逃げて行く。

これには私のほうが驚いた。

「どうせ逃げるなら、もっと安全なほうへ逃げて」と心の中で呟いてしまった。

小さな生き物たちの命を懸けた逃走に、当初の目的を遂行する気をくじかれてしまい結局、草はまだ中途半端に生えたままである。

 

一鉢のこじんまりした苺にも、偶然生えた小さな雑草の根本にも、そこを頼って生きる小さな命が秩序をつくって暮らしていると知れば庭の手入れをするのも憚られてしまい、そのうち野趣あふれる趣の庭になってしまいそうだ()

小さな生態系ができる前に引き抜いてしまえば良かったのだろうけれど。

 

別の日、苺の葉に黄金虫は見当たらず、見ると庭の細い木の葉の上に移動していた

木の葉には食べられた痕跡があったけれども黄金虫1匹の食欲はつつましやかで、当の虫は、やはり「私は葉っぱですよ」と全身で語っている。

 
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