ごきげんよう
何もしない土曜日。
何週間ぶりだろう…
遡ること約一年前の
さらに７年…いや、６年？前から
ずーっと土曜日は仕事だった。
少なく見積もっても
午後には仕事だった。
この約一年前までは。
そしてそれは…
わたしの大切なひとに出会える
期待に満ちた時間だった…。
残念なことに
その期待は
残念なままに至っているのだが。
そのひとには…
今では滅多なことでは
会えなくなってしまった…。
そのひとが…
わたしを訪ねてくることは
絶対にないし、
わたしが会いに行くときは
それは、
清水の舞台から飛び降りるときなのだ。
滅多なことでは
もう…会えない…。
あの頃が
ふんわりと懐かしく…
あぁ
「また出会えたら……」
と、
朝のコーヒーに
そっと…願うのだ。