新学期がスタートして1カ月弱。

保護者記入の提出物も一通り出し終え、新生活にも少しずつ慣れてきた。

変わった点といえば、次男にも弁当を用意しなくてはならないことだが、長男の分に加えて、1つが2つに増えただけなので、さほど負担増というわけでもない。

ただ、毎日のこととなるとしんどく感じるときもあるので、たまに学食を利用してもらうようにしている。


私の母はとても料理の上手な人だった。記憶をたどってみても、二度と出してくれるなと思うような謎料理はなかったし、お弁当にもおいしいおかずが詰まっていた。

父が大食漢だったせいもあったのか、家具や服飾にかける費用と比べて、やたら食費だけ突出していたと思われる献立が多かった気がする。


料理上手な母を持った場合、娘も料理に興味関心を抱きそのままうまくなるパターンと、できる人に甘えて自分ではやらなくなるパターンがあると思う。
私は残念ながら後者のパターンで、幾度かやる気を見せたときもあったが、実家で誰かに料理を振る舞う経験は皆無に等しかった。

そんな私が一人暮らしを始めるとどうなるか。
最初はいろいろ頑張ってはみる。そもそも自炊しないとお金がもたないからやるしかない。
しかしながら激務で帰宅も遅く、別に誰も私の手料理を待ってるわけではないとなれば、手を抜くのは必然。そのうち外食・コンビニ食ばかりで金欠となり、果てはポテチが夕飯がわりなどというトンデモ食生活を送ることになった。

転機となったのは、結婚出産だろう。
家族に喜んでもらいたい、おいしいと言ってもらいたいという思いは強い原動力となる。子供の食に関しては、私がやらずして誰がやるという使命感も少なからずあったため、下手なりに料理する回数は増えるようになった。

子供に初めてお弁当を作ったのは幼稚園に入ってからだったか。あれから10数年経ち、弁当箱のサイズもどんどん巨大化した。

かつては朝早起きして弁当を作っていたが、近年は保温弁当箱に朝温めた前夜のおかずを詰めることにしたため、6時半起床でも間に合う。

昼までそこそこ温かさを保っているらしく、完食して持ち帰ってくるのでおいしく食べていると思いたい。

ちなみに、保温弁当箱のなかでも丼型は洗うパーツが少なく気に入っている。


今日もSNS上には、彩り豊かでおいしそうなお弁当がさまざまアップされている。

まぁ、日々の出来事を記録する場でもあるから、仮に素敵な出来映えでなくても載せたい人は載せたらいいと思う。


さて、彼女は今日も独りよがりの汁びたし弁当をこさえたのだろうか、はたまたもう弁当づくりは飽きてしまったのだろうか。

息子たちの食生活の質が向上されることを、他人事ながら願っている。