新しいお店に移転して、早くも2年になろうとしています。

 

新しい店になったら、「お店のBGMをシャンソンにしよう!」と決めていたのですが、その当時の私はあまりにも心地よすぎて仕事にならず、今までシャンソンでない別の音楽を流していました。

 

しかし、この約2年の間思いもよらぬ事象でいろいろと考えさせられ、どのように日々を送っていくか、経験したことのないことで泣き笑いし、ふっと立ち止まったときに「シャンソンをBGMにしよう」とまた思い、シャンソンを流すことにしました。

 

なぜ、シャンソンなのか。。。ですが、これは随分昔にパリに旅行したときの影響が大きくあります。

 

3泊5日の超弾丸の旅だったのですが、花屋としてそこから得たものは本当に大きいものがあります。通りに並ぶ花屋さんがどこも個性的でおしゃれだったこと、その当時、山口では見ることのできないお花がたくさん並んでいたこと、通りの真ん中に立つ植栽用のマルシェや街路樹…。すべてが素敵に見えました。短い時間でしたが、内容の濃い本当に充実した時間でした。

 

そして、最後の朝、山口に帰るために早くホテルのロビーに行くと、空港に送ってくださるハイヤーのお兄さん(イケメンさんの(笑))が既に待っていて、朝食を急いで済ませて車に乗ると、お兄さんは短い旅で見ていなかった所が多くあると思ったらしく、パンテオンやルーブル美術館、オペラ座を遠回りして車で案内してくれました。まるで、映画の「ローマの休日」のように、短いひとときのなかで次々のとパリの素敵な光景を見ることができたのです。

 

その時に車の中で流していたFMがシャンソン専門のFM。カタコトの英語で運転手さんと話すのですが、「シャンソンは、パリの伝統的な音楽」みたいなことを言っていました。

 

私はその運転手さんの話を聞きながら、運転手さんの住んでいるフランスについて深く知っていることにとても感激しました。それにくらべて、その当時の私は日本の素晴らしいところを何も知っていなくて。。。

 

それから、私はお花だけでなく落語や仏教美術を少しずつ私なりに見て、私の住んでいる日本は素晴らしいものがたくさんあるということを感じていこうと思ったのです。

 

 

その思い出のシャンソン。。。私にとって、忘れることができないものとなりました。日本人の歌うシャンソンは重いものがありますが、本場のシャンソンは重みもありながらどことなく陽気で明るく、聞き心地がとても良いです。

 

最近では、ジャズを流している大人のお店も少なくありませんが、中にはシャンソンを流す大人のお店もあっていいのかな。。。と思ったりしています。お店に来られた時には、お花とシャンソンの素敵な音楽とともにコロナ禍の混沌とした時を少しだけ忘れて、気持ちのいい時間を過ごしていただければと思っています。

 

今回もちょっと長くなりましたが・・・。

 

梅雨もこれからいよいよ本番をなりそうです。鬱陶しい季節になりますが、そんなときこそ爽やかになれお花とともに心地よい時間を過ごしていただければ。。。と思います。