今年初めてのブログの投稿となりました。

毎年ながらこまめに投稿することを目標としていますが、昨年よりも少しは多く皆様にほお届けしたいとお思います。

本年もよろしくお願いいたします。

 

・・・と言いつつ、立春も過ぎ、今年もバレンタインデーがやってきます。

 

一昔前は、女性が男性にチョコレートを贈るという、女子にとっては一大イベントでしたが、

最近は、友チョコだったり、自分のご褒美だったり・・・。時代が変わるとバレンタインデーもこんなに変わるのかと思ったりします。

 

本来のバレンタインデーは、カップルの愛を誓いあう日だそうで・・・。

プレゼントもチョコレートに限らず、お花やポストカードだったり色々とあるそうで。

 

でも、日本ではチョコレートが定着してしまったようですね。

今年も2月14日もあちこちでいろいろな愛のストーリーがあると思うと、ワクワクしてきます。

 

 

 

 

 

ところで、何度も私の店にご来店させている方は、もうすでにお気づきかもしれませんが、店の扉を開けた途端に濃いバラの香りが漂うときがあります。

 

これは、昨年の秋ごろから毎週欠かさず入荷している

「ヒストリア」というバラの香りです。

 

(「パフューム ~ある人殺しの物語~」の予告編です。
かなり刺激の強い内容が含まれております。未成年の方の閲覧はご遠慮ください。)

 

 

 

これには、個人的にすごく深い思い入れがありまして・・・。

 

花屋になることを目標として働いていたころに出会った

「パフューム ~ある人殺しの物語~」

という映画。

 

孤児院で育ち異常なほどの嗅覚を持った主人公が、唯一無二の香水を作るために少女を殺し、その油を最後の材料として香水を作ってしまう・・・。というなんと猟奇的で官能的な映画でして。

 

ただ、フランス映画らしく、とても芸術的でかなり猟奇的な部分もすごく美しい色合いで描かれていて、見た後はほかの映画では感じることのできない複雑な感情になる映画でした。

その中でも、香水を調合するシーンでは大量の切り取られたバラの山が描かれ、そのバラの山から何とも言えないようなバラの香りがただよい・・・。部屋の中には花など何もないのに・・・。

香りまで漂わせてくれるような映画は初めての映画でした。

 

そして、無理やり2泊4日という弾丸のパリ旅行のきっかけを作ってくれた映画の一つとなりました。

 

 

 

その時の感情を表現できるバラはないだろう、と思いながらそんな感情をも忘れてしまったときに出会ったのがこの「ヒストリア」というバラ。

このバラは香りが強く、甘いだけではなくバラの甘い香りとその後にすっと逃げるような香りの残像。何か懐かしさも感じる香りに入荷当初から惹かれていきました。

そして、この懐かしさはどこから感じるのだろうと思い、過去を振り返ってみると、この映画にたどり着きました。

映画で使われているバラではないけれども、香り、色合い、咲き方、どれも私の中ではこのバラが「パフューム ~ある人殺しの物語~」に通じるのです。

 

それ以来、このバラは毎回私の店に届けていただくようにお願いをしています。

 

 

そして、店で取り扱っているバラのほとんどを昨年の夏あたりから山口県長門市の「藤野バラ園」さんのバラを取り扱わせていただいています。

藤野バラ園さんはオリジナルの栽培方法でバラを作っていらっしゃる方で、職人気質を感じさせれるバラを作っています。1回に出荷可能な本数はかなり少ないのですが、花もちがすごくよく、そして一輪の花がどれも大きくて、花びらの枚数がすごく多いので、とてもドラマチックな咲き方をします。

1本あたりの金額は少しお高いけれども、きっとその咲き方や日持ちの良さに驚かれるはず。

 

立春を過ぎて、差し込む光が少しずつ春めいてきました。

 

コロナウイルスで何もかもが自粛モードになっていますが、お花はそんなことも知らずに黙って私たちをそっと癒してくれます。

 

そろそろ、お花屋さんで春を見つけてみませんか?