第18回なにわ大賞 大賞・各賞受賞者 一覧
【大賞】手描き職人 竹内志朗
昭和8年生まれの竹内志朗さんは、テレビ創世期から50年以上、いまも現役で活躍する「タイトル(題字)さん」です。当時は、いまのようにパソコンが普及しておらず、テレビのタイトルやスタッフロール、生放送で使用する文字さえすべて手書きでした。ニュース番組の事件発生時には、20文字ほどの明朝体(しかも斜体)を60秒足らずで書くことが求められ、書いた枚数は星の数ほど。タイトルにおいては、明朝体、ゴシック体のみならず、行書、楷書、寄席文字、相撲文字、勘亭流、浄瑠璃文字など、あらゆる書体を書き分け、番組にあわせてラフな文字も創作しました。大阪人になじみ深いタイトルが多く、「アレもコレも竹内さん!?」と、驚かされます。「新婚さんいらっしゃい!」「プロポーズ大作戦」「藤山寛美4500秒」「探偵!ナイトスクープ」「熱闘甲子園」などは、ほんの一例。テレビと同様にお芝居のタイトルも多数手掛け、現役で書き続ける、なにわの裏方ヒーローです。
【準大賞】NPO法人 浪速魚菜の会代表理事 笹井良隆
1956年大阪市生まれ。関西大学卒業後、出版社に約7年間勤めた後、主に食と料理を手がける編集プロダクション設立。なにわ野菜などを約2年がかりで取材、執筆活動しているうちに食材のいわれ、物語、流通などに関心が強くなり、のめりこんでいきました。大阪食文化専門誌「浮瀬(うかむせ)」の発行、浪速の伝統魚菜復活・普及させることを目的にとしたNPO法人「浪速魚菜の会」を発足させるなど幅広く活動し、試食会・勉強会の開催、なにわ野菜販売サービスなどを行っています。近著に「大阪食文化大全」(西日本出版刊)など。
【準大賞】ヤカーリング世界大会主催 三津屋商店街振興組合
2006年冬、商店街活性化の妙案も出ないまま理事会は終了。そのあとの飲み会で、トリノ五輪のカーリングが話題になり、8リットルのヤカンにキャスターをつけてストーン代わりにする「ヤカーリング世界大会」案が急浮上。翌日には試作を行い、3月28日「みつやの日」に第1回を開催。以降、8月最終土曜日の「みつやどんたく」の日と合わせて年2回開催し、他府県からのエントリーを含め毎回50組100名ほどの参加者が熱戦を繰り広げます。テーマ曲「燃えよ! ヤカーリング!」や、ご当地キャラ「みつかもん」も誕生し、公式ブックや機材貸し出しに関する問い合わせも全国から寄せられています。おもろがって作りすぎているオリジナルグッズに、なにわのいちびりパワーがあふれています。
【観光局長特別賞】ひらかたパーク
現在継続営業している遊園地としては日本最古であり、1912年以来、開催している菊人形展は大阪の名物として親しまれました。しかし近年のレジャーの多様化、少子化等の影響で、関西の遊園地が閉園する中、「ひらパー」の愛称や、ブラックマヨネーズ・小杉竜一の「ひらぱー兄さん」・V6岡田准一の「超ひらパー兄さん」の起用など、時代の流れに合わせて、ソフトをうまく活用し、楽しさを提供することで、子供が楽しめる遊園地として無くてはならない存在となっています。
【UMAMI特別賞】昆布おじさん 喜多條清光
大阪の食文化を支えているのは出汁、「うまみ」です。ところが、「昆布出汁は難しい・手間がかかる」と、一般家庭で敬遠されはじめ、昆布の需要は激減。そこで喜多條さんは、大きな昆布を、お茶っ葉のように細くカット。コロンブスのたまご的な発想で、「簡単・美味・健康」をコンセプトにした昆布水用昆布「昆布革命」を消費者に提案。3時間水につけるだけで出汁が出て、そのまま飲むこともできます。出汁ガラも食べやすく、もったいながりの大阪人にも大好評。喜多條さんは、日本全国、いや世界に「UMAMI」の魅力を伝えている昆布おじさんです。
【まちクリーン特別賞】道頓堀を楽しく掃除する会
毎週土曜日朝6時半から、1時間半、戎橋や道頓堀通りを中心に、清掃ボランティアを行っています。国内外問わず、大勢の人が訪れる日本を代表する観光地、「道頓堀」その往来を気持ち良く楽しんでいただく為に、平成21年杉本哲也氏が、たった一人で活動を始めました。大阪府内外から多く有志が集い、活動を支え、一度も休むことなく今では330回を数えます。街が綺麗になっていく事で参加者も気持ちがスッキリし楽しめる活動になります。
【国際寺子屋特別賞】Minami こども教室
国際都市大阪の発展には、地域で暮らす様々な外国ルーツの子どもたちの育ちを支えることが必要です。大阪最大の繁華街なんば・心斎橋界隈にある市立南小学校には4割が外国ルーツの子供たちが通います。遅れがちな教科学習と日本語学習を支援するため、地域・NPO・区役所等が連携して実行委員会をつくり毎週活動しています。ひとり親家庭も多く、安全で安心な居場所づくりを提供しようと、会社員・学生・シニアと多くのボランティアが活躍しています。
【世界へ響く特別賞】日本唯一のシンバルメーカー 株式会社小出製作所 代表取締役 小出俊雄
1947年設立の金属板のへらしぼりを専業とした金属加工会社。主に自動車部品や家電部品等を製造しています。1960年代に真鍮製のシンバルを作っていた事があり、1999年頃従業員4人の内の一人が再度シンバル作りを提案。本格的なシンバル作りに挑戦し苦労を重ね2003年に販売開始。今では「ウルフルズ」「ロミオロメン」など有名ミュージシャンにも使われるようになっています。メードイン大阪のシンバルが、世界の三大メーカーと並び評される事を目指しています。
入賞者の連絡先は、当会事務局にお問い合わせください
≪なにわ名物開発研究会・なにわ大賞≫
当会は、大阪でがんばる「メーカー」「流通」「サービス」「コンサルタント」「サービス」「クリエイター」など、業種・業態、ついには「業」さえも超えたヒト・モノ・コトのネットワーク組織です。大阪にある文化、歴史、まち、人など、地域資源を活かしたビジネスやまちづくり活動を、1996年から活動を続けている任意の団体です。そして、当会の最大事業である「なにわ大賞」は、「文化」「歴史」「芸能」「アート」「街づくり」「ビジネス」「商品開発」「教育」「国際協力」「スポーツ」など、幅広い分野において、大阪らしいユニークな活動をしておられる、「われこそはなにわイチバンのいちびり」さんを広く募集し、毎年7月28日(なにわの日)に贈呈式を開催して今年で18回を数えます。また、町衆どうしがお互いに称えあうというこの賞の趣旨にそって、「この賞をもろてもらいます」ということで、私たちは贈呈式と書いて「も~て~式」と呼んでいます。
≪第18回なにわ大賞 選考委員会≫ 選考委員一覧(敬称略・順不同)
選考委員長 直木賞作家 難波利三
選考委員 大阪府立江之子島芸術創造センター 館長 甲賀雅章
クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町 所長 堂野智史
株式会社アンテリジャン 代表取締役 子守康範
関西ウォーカー編集部 編集長 篠原賢太郎
「上方芸能」編集長 広瀬依子
学校法人明浄学園 理事 森 一貫
昭和8年生まれの竹内志朗さんは、テレビ創世期から50年以上、いまも現役で活躍する「タイトル(題字)さん」です。当時は、いまのようにパソコンが普及しておらず、テレビのタイトルやスタッフロール、生放送で使用する文字さえすべて手書きでした。ニュース番組の事件発生時には、20文字ほどの明朝体(しかも斜体)を60秒足らずで書くことが求められ、書いた枚数は星の数ほど。タイトルにおいては、明朝体、ゴシック体のみならず、行書、楷書、寄席文字、相撲文字、勘亭流、浄瑠璃文字など、あらゆる書体を書き分け、番組にあわせてラフな文字も創作しました。大阪人になじみ深いタイトルが多く、「アレもコレも竹内さん!?」と、驚かされます。「新婚さんいらっしゃい!」「プロポーズ大作戦」「藤山寛美4500秒」「探偵!ナイトスクープ」「熱闘甲子園」などは、ほんの一例。テレビと同様にお芝居のタイトルも多数手掛け、現役で書き続ける、なにわの裏方ヒーローです。
【準大賞】NPO法人 浪速魚菜の会代表理事 笹井良隆
1956年大阪市生まれ。関西大学卒業後、出版社に約7年間勤めた後、主に食と料理を手がける編集プロダクション設立。なにわ野菜などを約2年がかりで取材、執筆活動しているうちに食材のいわれ、物語、流通などに関心が強くなり、のめりこんでいきました。大阪食文化専門誌「浮瀬(うかむせ)」の発行、浪速の伝統魚菜復活・普及させることを目的にとしたNPO法人「浪速魚菜の会」を発足させるなど幅広く活動し、試食会・勉強会の開催、なにわ野菜販売サービスなどを行っています。近著に「大阪食文化大全」(西日本出版刊)など。
【準大賞】ヤカーリング世界大会主催 三津屋商店街振興組合
2006年冬、商店街活性化の妙案も出ないまま理事会は終了。そのあとの飲み会で、トリノ五輪のカーリングが話題になり、8リットルのヤカンにキャスターをつけてストーン代わりにする「ヤカーリング世界大会」案が急浮上。翌日には試作を行い、3月28日「みつやの日」に第1回を開催。以降、8月最終土曜日の「みつやどんたく」の日と合わせて年2回開催し、他府県からのエントリーを含め毎回50組100名ほどの参加者が熱戦を繰り広げます。テーマ曲「燃えよ! ヤカーリング!」や、ご当地キャラ「みつかもん」も誕生し、公式ブックや機材貸し出しに関する問い合わせも全国から寄せられています。おもろがって作りすぎているオリジナルグッズに、なにわのいちびりパワーがあふれています。
【観光局長特別賞】ひらかたパーク
現在継続営業している遊園地としては日本最古であり、1912年以来、開催している菊人形展は大阪の名物として親しまれました。しかし近年のレジャーの多様化、少子化等の影響で、関西の遊園地が閉園する中、「ひらパー」の愛称や、ブラックマヨネーズ・小杉竜一の「ひらぱー兄さん」・V6岡田准一の「超ひらパー兄さん」の起用など、時代の流れに合わせて、ソフトをうまく活用し、楽しさを提供することで、子供が楽しめる遊園地として無くてはならない存在となっています。
【UMAMI特別賞】昆布おじさん 喜多條清光
大阪の食文化を支えているのは出汁、「うまみ」です。ところが、「昆布出汁は難しい・手間がかかる」と、一般家庭で敬遠されはじめ、昆布の需要は激減。そこで喜多條さんは、大きな昆布を、お茶っ葉のように細くカット。コロンブスのたまご的な発想で、「簡単・美味・健康」をコンセプトにした昆布水用昆布「昆布革命」を消費者に提案。3時間水につけるだけで出汁が出て、そのまま飲むこともできます。出汁ガラも食べやすく、もったいながりの大阪人にも大好評。喜多條さんは、日本全国、いや世界に「UMAMI」の魅力を伝えている昆布おじさんです。
【まちクリーン特別賞】道頓堀を楽しく掃除する会
毎週土曜日朝6時半から、1時間半、戎橋や道頓堀通りを中心に、清掃ボランティアを行っています。国内外問わず、大勢の人が訪れる日本を代表する観光地、「道頓堀」その往来を気持ち良く楽しんでいただく為に、平成21年杉本哲也氏が、たった一人で活動を始めました。大阪府内外から多く有志が集い、活動を支え、一度も休むことなく今では330回を数えます。街が綺麗になっていく事で参加者も気持ちがスッキリし楽しめる活動になります。
【国際寺子屋特別賞】Minami こども教室
国際都市大阪の発展には、地域で暮らす様々な外国ルーツの子どもたちの育ちを支えることが必要です。大阪最大の繁華街なんば・心斎橋界隈にある市立南小学校には4割が外国ルーツの子供たちが通います。遅れがちな教科学習と日本語学習を支援するため、地域・NPO・区役所等が連携して実行委員会をつくり毎週活動しています。ひとり親家庭も多く、安全で安心な居場所づくりを提供しようと、会社員・学生・シニアと多くのボランティアが活躍しています。
【世界へ響く特別賞】日本唯一のシンバルメーカー 株式会社小出製作所 代表取締役 小出俊雄
1947年設立の金属板のへらしぼりを専業とした金属加工会社。主に自動車部品や家電部品等を製造しています。1960年代に真鍮製のシンバルを作っていた事があり、1999年頃従業員4人の内の一人が再度シンバル作りを提案。本格的なシンバル作りに挑戦し苦労を重ね2003年に販売開始。今では「ウルフルズ」「ロミオロメン」など有名ミュージシャンにも使われるようになっています。メードイン大阪のシンバルが、世界の三大メーカーと並び評される事を目指しています。
入賞者の連絡先は、当会事務局にお問い合わせください
≪なにわ名物開発研究会・なにわ大賞≫
当会は、大阪でがんばる「メーカー」「流通」「サービス」「コンサルタント」「サービス」「クリエイター」など、業種・業態、ついには「業」さえも超えたヒト・モノ・コトのネットワーク組織です。大阪にある文化、歴史、まち、人など、地域資源を活かしたビジネスやまちづくり活動を、1996年から活動を続けている任意の団体です。そして、当会の最大事業である「なにわ大賞」は、「文化」「歴史」「芸能」「アート」「街づくり」「ビジネス」「商品開発」「教育」「国際協力」「スポーツ」など、幅広い分野において、大阪らしいユニークな活動をしておられる、「われこそはなにわイチバンのいちびり」さんを広く募集し、毎年7月28日(なにわの日)に贈呈式を開催して今年で18回を数えます。また、町衆どうしがお互いに称えあうというこの賞の趣旨にそって、「この賞をもろてもらいます」ということで、私たちは贈呈式と書いて「も~て~式」と呼んでいます。
≪第18回なにわ大賞 選考委員会≫ 選考委員一覧(敬称略・順不同)
選考委員長 直木賞作家 難波利三
選考委員 大阪府立江之子島芸術創造センター 館長 甲賀雅章
クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町 所長 堂野智史
株式会社アンテリジャン 代表取締役 子守康範
関西ウォーカー編集部 編集長 篠原賢太郎
「上方芸能」編集長 広瀬依子
学校法人明浄学園 理事 森 一貫