スミスとの離別についてほかに何か言いたいことはある?

「あまり感傷的になりたくないな。スミスのやってきたこと、達成したことは僕の誇りだ。だから、その点ではもちろん悲しいさ。とりわけ、いつも輝いていたファンのみんなのことを思うとね。でも、これからのことが楽しみでもある。今後のモリッシーの作品を聞くこともね。彼にとってもこの変化はプラスになるはずだ。そう願ってるよ。ただ、最終的に分析すると・・なんと言うのかな。これまで僕を幸せにしてきたものが、今、僕をみじめにさせているってことなんだよね。だから僕は出て行かなきゃならない」

「スミスは絶対に、絶対にローリング・ストーンズみたいになってほしくないんだ。あんなのは怠け者で、雑誌ネタになるだけのクソったれさ」

スミスとEMIの間に結ばれた"百万ドルの"長期契約はいったいどうなるのか?彼 らは間違いなく再交渉することになるだろう。マー不在のスミスによる未知のレコード。レーベルはそんなものと長期契約を結びたいなんて思わないはずだ。

EMIのA&R部長、ニック・ガットフィールドは現下の状況はまだ不透明だという。 「今は何もかも宙に浮いている状態だ。これから何が起こるのかも分からない」ただしガットフィールドは言う。モリッシーが引き継ぐスミス、それにマーについても、EMIはレコード発売の権利をもっていると。

「両者とも契約に全面的にサインしている。この契約には、バンドが分裂するか否かに関わらず、二人のレコードを出す権利はEMIにあるという条項がある。実質的には、我々は今や1バンド分の契約料で二つのアクトを獲得したことになる 」と彼。

そうかもしれない。だがスミスが真っ二つに分裂したいま、モリッシーとマーが 今後も積極的でクリエイティブなレコードを作れるなど、誰が保証できるのか。 名前についてはどうなる?モリッシーは「スミス」の旗を使いたがっているが、 いずれ新たな法の障害に直面することになるだろう。[完]