妻(故人)は、長風呂であることをおじさん(父の長兄)に伝えていた。

 阿蘇の父親の生家から、車で30分程の日帰り温泉場。

 店に入ると、お土産売り場、食事処があり、温泉があった。

 ボクもおじさんも、10分ほどで出てきた。

 身体を洗い、わずかに湯につかる。

 ボクは、買わないお土産を見つつ、おじさんはテーブルに腰掛け、タバコを吸っていた。

 30分過ぎたくらいに、妻が出てきた。

 妻にしては、早い方だった。

 おじさんは、おばさんの運転で、昨日、福岡から阿蘇に来ていた。

 ボク達のために、布団を干し、掃除をして、おばさんは用事のため、今朝、福岡に戻った。

 ボク達は、今日の昼過ぎに阿蘇に着いた。

 温泉場を出ると、阿蘇の家に戻った。

 おじさんが晩御飯を作ってくれることになっていた。

 几帳面な妻はその間、鞄の中の荷物を詰め替えていた。

 今日は1日、移動で終わった。

 ビールで一息ついていると、昔の母屋が思い出された。