朝御飯をどこで食べるのか。
コンビニのおにぎりやサンドイッチには飽き飽きしてしまっているけれども、どうしても時間の都合でそうしなくてはならない日も結構ある。
ホテルの朝食を食べればいいじゃないかとツッコマレてしまいそうですが、ホテルの朝食はやっぱりお高いのです。毎日となると、朝食付きのホテルで安いならば、となってしまいます。
東京だとほぼ毎回、私は浅草に宿泊するのですが、朝食は3,080円。
確かに最上階からスカイツリーを見ながら食べる朝食は最高ですが、一年のうちに一回食べるかどうかです。
そうすると、朝ご飯をどこで食べるのか?
行きつけだったペガサスさん。先日、昼間に行くと営業していてオーナーに話を聞くと、モーニングをやっていた女性が病気になられたそうで・・・涙
さてさて、最近見つけた喫茶店にその日も向かいました。
薄汚れた壁。店に入ってもいらっしゃいませが無いお店。
メニューください、と言っても無言で持ってくるマスター。
ハムトーストとホットコーヒーをお願いします。
で出てきたのがこんなトーストでした。
いや良いのです。このお店は2回目なのでわかってはいました。
このブログ記事の写真の為に、スマフォで写真を撮ると、カシャッと音がした。
その音が聞こえたのでしょう、無愛想なマスターはちらりと私を見ました。
でも、そんなのは気にしないはずです。
サンドイッチとトーストの違いって何だったっけ?
目の前に来たハムトーストを見ながら思いました。
返事をしない店主。
前回、初めてこのお店に入った時、店主が発した言葉は、え?だけでした。
メニューをお願いしますと、私はちょっと大きめの声で伝えた。
店主は髪の毛が少し伸びすぎた感のあるパンチパーマで、相方の奥さんとの会話ゼロ。
出来上がったハムトーストを持ってきてくれたのは、奥さんだったけれど、その後の奥さんの動きを、私は見逃しませんでした。
ハムトーストを口に入れ込みむしゃむしゃと食べ始めると、目の前で、奥さんがマスターに渡したのもハムトーストだったのです。
私が頼んだハムトーストの片割れか一緒に作ったトーストなのかは、分からなかったけれど、なんとも微妙な気持ちになってしまいました。
先客で、ただ一人いる客はお風呂に入っているのかどうか・・・長髪に着古したスーツを着ている男性でした。スポーツ新聞を食い入るように見ていたその男性は、離れて座っているのに、どこか酢臭いニオイが漂ってくる気がしてくるのです。
私はハムトーストを味わうでも無く、ただお腹を満たす為にひたすら食べた。
二個目のハムトーストを口に放り込むと、先客のその男性は、私の目の前でグチャグチャと新聞を丸め鞄に詰め込み、ごちそうさん!と言って入口にあるレジに歩いきました。
すると、ありがとうございました〜と店主の声が・・・!
(なんだよ・・・言うんだ)
私は最後のトーストを口に入れるともうお店を出る事にしました。どうも店内の匂いがダメなのです。
奥さんはまだレジで何か書いているし、今ならばタイミングも良い、そう思ったのです。
レジでお金を払っていると
店主が小さな声で
ありがとうございました〜と言った。
(なんだ、言うんだ?)
店主はその後、小さな咳払いをしていた。
店の外に出ると、『他に朝食が食べられるお店は無いのか』と歩いた。
9月25日。台風一過のその日の朝空は
昨日の雷雨が嘘のように静かだった。
朝食をどこで食べるのか。
しばらく悩む事になりそうだと思った。
9月24日。
台風15号の影響で朝から東海道新幹線は止まっており、ぎゅうぎゅう詰めの新幹線で2時間半立っていた。
東京のラッシュアワーの時のようなぎゅうぎゅう感で、掴む所の無い新幹線の車内は地獄のようだった。
知ってますか?
新幹線は意外と揺れるのです。当然、掴むところの無い車内では、右に左に揺られ、結構踏ん張る必要があったのですが、私の周りには女性ばかりで、このような時、男性はあらぬ疑いをかけられぬように、目立つように腕を組むか、両腕をホールドアップするのですが、そのどちらも出来ない為、組んだ腕の片方でなんとか座席のどこかを掴むのです。
そんな感じで、各駅停車していく「こだま」
もう無理だよ!?乗れないよ?
という状況なのに、さらに寿司詰めになっていく。
私の足元の後ろには誰かのスーツケース。そして、リュックを前掛けしてどこかのお土産袋を両手に下げている女性二人組。そして、私の大きなスーツケース。そして他の女性グループのスーツケースも私の足元を狭くしていました。
駅に止まる度にもう乗れないはずなのに、誰かが乗り込んでくる。その為、当然発着は駅ごとに遅れていく。東京駅までまだまだ2時間はかかるのではないか。もうたまらないと思った。
私は思い切って、旅慣れていないだろう周りの女性たちに声をかけました。
荷物棚にあげませんか?リュックとかスーツケースとかと、アイメッセージもしながら伝えた。
でも、良い反応がその時は無く、私は私の大きなスーツケースをとりあえず、少し強引に荷物棚に上げました。すると結構スペースが空き、それを見ていた1人の女性が、私の(スーツケース)もお願いしますと言ってくれました。
もちろんです!と、私は荷物棚にそのスーツケースをあげました。
そうすると、意味が分かったようで、リュックを前掛けにしていた女の子たちも、私にお願いしてきました。良かった!と思いながら、荷物を荷物棚に上げてスペースを作っていったのです。
次の駅に到着するまでの間、空いたスペースで、誰もが体を少し動かしていました。もちろん私もそうです。
だけど、この後さらに悲惨な状況がやってくるとは予想していませんでした。
本当にしまった!と思ったのです。
いや、次の駅で待ち構えていた乗客の人達にとっては良かったのでしょう。
スペースが空いたので、さらに寿司詰めで乗れるようになったのです!
さらに押し込められた私の目の前すぐに先程の女性たちがせまってきたのです。もう身動きはとれません。マスクはしているとは言え、息臭く無いか?脇汗臭わないのか!?とか、私のようなおじさんは考えるわけです。
もう、絶対に動けない。こんな状態がさらに一時間半続くのか…。
私は絶望感と共に、この後の仕事まで体力がもつのだろうかと思いました。その日は22時まで仕事でしたので。
駅に着く度に、そんな状況だから、「降ります〜!」と叫びながら半ば強引に降りていく方たち。そして、乗ってくる人達。
もう無理、絶対無理。と、私は心の中で叫んでました。
と、そこに言い方は悪いですが、例の喫茶店で見かけたような、少し脂っぽい、脇汗をかいた、小太りのサラリーマンが車両に入ってきたのです。ワイシャツがなぜかズボンの前からはみ出しているような(私の妄想です)男性でした。
よしっ!良いかも!
私は心からそう思いました。
案の定、私の周りの女性たちの意識はその男性に向かいました。
そして、私はその視線や感情から解放されたのです。
あ〜、あの男性には本当に感謝しなくてはなりません。
それからさらに一時間。私は私の存在をなるべく消し、静かに座席のどこかを握りしめ身体を固定する事に集中したのでした。
精一杯、両足に力を入れ続け、ふくらはぎはパンパンになっています。
もう、満員の新幹線はこりごりです。
シックスセンス管理人
本当に日記みたいな記事になってしまいました。
次回はもっと推敲します(汗。。