ベルとキリン -前編 | 見えない世界の真実が此処に®

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ベルの妄想が止まらなくなったのは、就職の為に都会に出てきてからだった。

 

学生時代は宮崎県で過ごし、それなりに恋愛をしてきたほうだった。

 

ベルは笑顔がすごく魅力的な女性だった。

 

入学後すぐに5人の男性に立て続けに告白されたが、しばらくは様子を見ようと思って、1番優しく接してくれた男性と付き合う事にした。

 

そんな彼とは3年付き合っていたが、その彼とは就活を機に綺麗に別れていた。

 

ベルは大学4年の夏頃に就職が決まっていたが、彼氏は苦戦しており、やっと就職先が決まったのは11月の終わり頃だった。

 

精神的に彼を支えるつもりで1人暮らしをする彼の家の掃除などもしていたが、「距離を置きたい」と言ってきたのは彼からだった。

 

なんとなく連絡もしづらくなり、自然消滅となったのだ。

 

 

 

卒業式の日、すれ違った彼の横にはベルとは違う女性がいた。

 

きっと新しい彼女だった。

 

そんな感じで、ベルの心理的には、綺麗に別れていたのだ。



初めての都会暮らし。

 

満員電車に揺られ2回の乗り換えで会社にやっと着く生活を始めた。

 

何か変だと思い始めたのは都会に出てすぐだった。

 

覚える事も多く、酷く疲れているはずなのに、寝ようとベッドに横になると変な気持ちが湧いてくるのだ。

 

満員電車に揺られている時も、なぜだか変な気持ちが湧いてくる。

 

出社しても、先輩・男性社員の唇に目が釘付けになるのだ。

 

そしてその唇が非常に魅力的に思えるのだ。

なに?ストレス?私ってそんな感じだった?


どうも何かがおかしい。

 

 

【登場人物①】ベル/女性 24歳。真面目な性格。ある時からHな妄想が止まらない。

 

 

 

 

 

 


 

キリンの人生が大きく狂い始めたのは、母親が3年前に急死してからだった。

 

警察の話だと、寝ている時に急性脳卒中か何かだったらしかった。

 

父親はというと、キリンが4歳の時に交通事故で亡くなっていた。

 

キリンが幼い時、母親はよく泣きじゃくっていた。

 

その情景は忘れられない記憶になっていた。

 

だが、そんな母は女手ひとつで大学まで行かせてくれたのだ。

 

高校時代、母はキリンが高校に行くのを見送ると、自宅近くのアパレルショップで働いていた。

 

夕方、キリンと一緒に晩御飯を食べ終わると、近くのスナックに働きに出ていた。

 

キリンはそんな母が深夜12時過ぎに帰ってくるまで、なんとなく部屋を掃除し、洗濯をした。

 

部屋は1DKであったが、収納上手、整理整頓が上手い母親のお陰で、キッチンがある空間にキリンのベッドと勉強机があった。

 

ベッドは2段部分、下に机があるタイプの家具で、母親が遅く帰ってきて、キリンが先に寝てしまっていたとしても、さして気になる事はなかった。

 

奥の部屋は、働きづめの母親の為の空間だった。

 

たまに男性が来ていたと思うが、もう子供では無いキリンにはなんとなく察する事ができた。

 

なんとなく勉強机に向かい、友達とLINEしたり、電話で話したり、なんとなく勉強していた。


大学に入り、塾講師のバイトを始めたキリンは、やっと恩返しができるかもしれないと考え始めた。

 

バイト代が良かったのだ。

 

「卒業旅行は、お母さんと一緒に行くからね!」

 


事あることに、そう伝えていたのに、母親は脳卒中で逝ってしまったのだ。

 


大学時代、付き合っていた彼女と出かける時以外のお金はなるべく母親に渡し、そして貯金したお金で卒業旅行に行くはずだった。

 

そのお金と母親の残した貯金は引っ越し費用と生活費、新しいスーツと靴になってしまった。

傷心の中、出版社に就職が決まり、母親との思い出が詰まっている部屋を出たのは、就職先が決まった11月末のことだった。

 

家賃のさらに安い近くのワンルームに引っ越したのだ。

 

しかしそれでも…、母親との思い出の無い、新しい部屋に引っ越したのに、

 

「お母さんは俺のために命を落とした」

 

という、降りかかってくるような思いは、消える事はなかった。


なんで母親の疲労?に気づいてあげれなかったのだ!


キリンは夜、静かに泣いた。

 

 

【登場人物②】 キリン/男性 24歳。 何をやっても飽きやすい性格だが根は真面目。恋愛下手。「お母さんは俺のために命を落とした。」と自責の念が止まらない。

 

 

 

後編へ続く

 

 

シックスセンス管理人

 

 

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