ある程度自由な時間にラジオ講座がPCで聞けるというのは
とても便利な反面、自分のモチベーションの維持が結構大変です。

どうしても後回しにしてしまう日もあるので溜まってしまう事も
多々あります。(まぁ、頑張ろう!)


外国語を勉強していると、逆に日本語の事で気がつく事も
あります。

例えば日本語の「ん」表記です。

★案内 (あない)

★案外 (あがい)

★餡蜜 (あみつ)

上記の三つの「ん」は日本語では見かけ上 全て同じ「ん」ですが
実は全部違う音のようです。 発音してみるとわかりますが、

★「案内」の「ん」は、舌先が上顎にくっついて発音する「ん」

★「案外」の「ん」は、舌はどこにも触れていない「ん」

★「餡蜜」の「ん」は、上下の唇がくっついて、口を閉じたまま発音する「ん」

それまで、全部同じ「ん」だと思っていたので、目からうろこ でした。

きっとこれらの発音を区別している国の人の耳では三つの「ん」が
全く違う音に聞こえるんでしょうね。
違う音なのに、表記は同じ「ん」。 日本語の勉強も大変そうです!

ハングルなんかではキッチリ区別されているようです!

言葉は本当に国や文化によって様々な感じです。
深く学べばきっと、もっとおもしろいでしょうが、自分にはそこまで
踏み込む余裕はありません。

ウワベだけの勉強でも結構新しい発見もあるものです。
初めての海外旅行は、それなりに楽しかったのですが
やはり、その土地の人々との交流や、その土地の食事など
ほとんど皆無の状態だったのがとても残念でした。

ので・・・帰国した当日、そのまま本屋に直行してNHKの
ラジオ講座のテキストをドイツ、フランス、スペイン語と3種類
買って帰りました。

講座は既に後期の3ヶ月が過ぎていて、聞いていてもチンプンカンプン。
それでも、できるだけ毎日聞き続けて、本当に聞き流すだけでしたが
4月の新講座が始まるまで聞いていました。

この事は4月からの本格的に勉強するのにとても役に立ったと思います。
今まで、雑音にしか聞こえなかった言語がそれなりに言葉として
聞こえてくるものです。

本格的な勉強を始めると、その言語の特徴なり、自分との相性なりが
わかってきました。

上記の3ヶ国語の中ではやはりスペイン語が自分にはすんなり入ってきました。
発音が日本語に似ていた事がやはり大きいと思います。

動詞の活用などが複雑なのは、フランス語、ドイツ語も同じ事ですし
文法も、他の2言語に比べればそんなに厳密ではないような印象でした。

もちろん同時通訳などを目指すのであれば、細かい文法なども厳密に
習得しなければならないでしょうが、旅行でちょっと欲張りたい!程度なら
そんなに細かく勉強しなくても、何とかなるものです。

後のリベンジ旅行でわかってくるのですが、数字を1から100までと
簡単な挨拶や、自分では「頂戴言語」と呼んでるのですが、いわゆる
「~してください」「~下さい」などの例文と、英語で言うWhere~だけ
覚えれば、後は辞書一冊で一人での海外旅行は飛躍的に楽しくなると思います。
(欲を言えば、時制だけは間違いなく伝える事ができれば誤解もなくなると思います)

数を覚えるのは、簡単なようで意外と手ごわいですが、知っているのと知らない
とでは、まるで世界が違います。
買い物や食事に、数はつき物です。紙に書いてもらったり、電卓などで
表示してもらうなどで、事は済みますが、数が聞き取れるだけで
もう、自分がペラペラではないかと思う位です。

少し大袈裟かもしれませんが、耳がその言語に慣れてるか慣れていないか
だけの違いでも、世界が変わった様に楽しくなります。

言語の勉強法にアレコレ言うつもりはありません。
自分の目標とするレベルによっても、方法は違うと思います。が
聞き流すだけでも、別に損はしません。

外国語で挫折しそうになった時は、とりあえず耳だけその言語に
預けてみてはどうでしょう?

という、自分は何度も挫折して一向に上達していませんが・・・・
初めての海外旅行の3日目の朝には何とかスペインの首都
マドリッドに到着しました。

スペイン語など知っている訳もなく、元々変な所が消極的で
スペインに到着した時には既にプチ対人恐怖症みたいになってました。
一応、駅のインフォメーションで宿の予約をと思っても、紹介されるのは
高級ホテルと言われる様な所ばかりでした。

そんな高級なホテルに宿泊できる程余裕のある旅ではなかったので
この時点でベッドでの宿泊は諦めようと・・・
とりあえず鉄道パスがあるので、帰りの飛行機の出発地であるパリに戻るまで
電車を乗りついでいこう!と、決めました。

この日からの日程は
3日目 マドリッド→Beyonne(フランス)→(車中泊)→マドリッド
 Beyonneは昨日フランスからスペインに来る時に乗り換えた国境の町です。
 深夜にまた昨日乗ったものと同じ電車でマドリッドへ

4日目 マドリッド→バルセロナ→(車中泊)→パリ
 バルセロナでは少し時間があったので市場などブラブラ。
 
5日目 パリ→リヨン→パリ→Metz→(車中泊)→パリ
 もはや時間つぶしの為のTGVで往復後、翌日の飛行機に間に合うように
 ドイツ国境付近のMetzで折り返し!

6日目
 パリからシャルル・ドゴール空港へ。鉄道乗りまくりの旅もやっと終わり
 一路帰国の途に!
 
食事は、基本的に全てマクドナルドのビックマックとスプライトで済ませました。
大きな駅などで少し英語が通じるような所でサンドウィッチなど、若干食べましたが
まともな食事はマクドナルド以外の記憶がありません。
 

長々と大昔の旅行について書いてきましたが、この旅行がキッカケで
言葉の重要性を痛感しました。

帰国後、NHKのラジオ講座でドイツ語、フランス語、スペイン語を聞き始めたのでした。



今年度のNHKのラジオ講座も始めて1週間!
もう既に中国語から脱落しそうです。(毎年1ヶ月持たない)が、頑張ろう!