ゴミ拾い
Tさんの会社では月に一度、会社周辺で地域清掃をしています。しかし、その日以外は、通勤途中に歩道に落ちているゴミが気になりながらも、ゴミを拾うことを躊躇[ちゅうちょ]していました。
休日の早朝、妻に誘われて自宅周辺でウォーキングをしていた時のことです。車で通る際は気がつかなかったのですが、道端にたくさんのゴミが落ちているのが目につきました。
Tさんが<拾おうかな>と迷っていると、妻がポーチからさっとビニール袋を取り出し、何の躊躇もなくゴミを拾い始めたのです。妻は「これでもずいぶんと少なくなったのよ」とTさんにサラリと言いました。
妻は数カ月前から1人でウォーキングをしており、最初は人目が気になっていたゴミ拾いも、今は清々[すがすが]しい気持ちでできるようになったといいます。
「月に一度は地域清掃している」と自分に言い訳をしていたTさんは、今では気がついたら即、ゴミを拾うようになったのです。
今日の心がけ;躊躇なく行動しましょう
<社団法人倫理研究所 法人局「職場の教養」より転載>