谷商店の店先に新しいネタ本を二つ置いていただきました。サキソフォーンとピアノのための編曲集「二月の恋歌」と、「二つの彩り」の二冊です。「二月の恋歌」は以前、店先に並んでいた「八月の光」を二つに分割して、さらに追加、加筆したものです。冬の情緒を主題として書き綴った小品集です。冬という清潔な季節に思い入れがある方々には、十分お楽しみいけるのではないかと自負しています。
「二つの彩り」はここ数年、私の頭を占めていた感情を素直に音にしてみました。歳を取れば取るほど人間というものは抒情的になるものだろうかと、自分自身でもいささか驚いています。元々はファゴットとピアノの二重奏曲として書いたものですが、発表する当てもない今、サキソフォーン用に編曲し、自分のコンサートのネタとして使っています。
親切な知人が、いつの間にかホームページ を立ち上げてくれました。いずれの曲集もそのホームページ上で案内されていると思いますので、御目汚し、御耳汚し(一応音源もあるみたいです)かとは存じますが、お暇な方はちらりと覗いていただければ幸甚です。
ちなみに新しいブログ も始めました。多分、相変わらずのぐだぐだした内容になると思います。
爽やかな季節の折、どうか皆様、お体大切にご自愛下さい。
皇紀二千六百六十七年 五月四日
太田 哲也 拝