偽りと真実. 〜Lies and truth〜
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伝書鳩


オーナーたちと顔を合わせない時間帯に働いている人間で唯一接する時がある、わたしだから。
メモでは伝え切れない事を直接言われる。

時々それが苦しく感じる。


オーナーたちは、そういうつもりでは無いのだろうけど。
自分が攻められている感覚に陥る。



感情表現というか、意思疎通というか…精神の弱さ。

己のボーダー部分が見えて、ネガティブモード。

でも表には出さない様に。
だけど、ずっと引きずりながら働いている。


自身と身の回りの人間と、どう接し付き合って行くか…一生の課題である。



取り敢えず、わたしは作業が遅い。

これは自覚している。

手早く作業出来る他の人間に任せる形になったから、もう考えない事にする。


動く事で精一杯。

精進とか、がんばる気に…今は、なれない。


永久就職


オーナーが後継者探しをしている。

既に内定者はいるが…その方がオーナー又は店長になったら、続ける気はサラサラ無い。



お気に入りの中でも別格の子がいて。
やはり話を振られたそうな。

若くして役職付くには、後継者の対象として見られるんだなぁ、と。

年齢も近く、一緒に働いている子で。
仲良くしてくれている身近な存在なだけに、しみじみ感じます。


その子が上に立つなら…少しは、考えるかな。

でも労働時間が長くても、一応バイト扱いだから…何かしらの事をして欲しいのが本音。
ホント割に合わないもの。

まぁ、もしもの話だけど。



人手不足な上に古株の方も、そろそろ辞め時を与えなければいけない状況(年齢)で。
そして何よりも在勤クルーで信用有る人間…尚且つ長く働いてくれそうな、伸び代が有る人間が居ない。

故に今後を見据え、別格扱いの子は返事を渋ったとか。

良い物の見方と言うか…正しいのかな、とは思った。

内定者は今後の事を、きちんと考えているのかも分からないから。



客数だけは多くて。
実験店舗として色々やり始めたからには…人手不足を理由にして諸々、止める・収縮する事は出来無いし。

店として(売上げ)は良いかもしれないが、やはり人手不足は一番のネック。


それなりに余裕あるシフトが組める状態になれば、店もクルー共に文句は無いのだが。
困った事に、忙しさに付いて行けずリタイアして行く新人が多い‥。



今後、安定した運営が出来ると判断出来る状態になれば…別格扱いの子も、また考えるのかな‥。

でもバイトとして、いつまでも働くには勿体無いと思うし…良い話を貰っているとも思う訳で。



人来ないかなぁー、と考える日々です。


店長と次期店長


飲み会の翌日、店長の空気が(個人的に)悪く感じた。

反応や話し方が…いつもと違った。


探ってみたら、飲み会の犠牲者の1人である娘さんが疲れて帰宅した様で。
やった事が無い仕事をやらされ、てんやわんやだったらしい。

会話の節々に娘さんの事を織り交ぜて来たので。
こちらの反応を見ているな、と。

知らん振りしたけど。


そもそも、その仕事は違う方に任せたと。
本来シフトが入っていた子が言っていたので、最初に店長から聞いた時は何を言っているのか分からなかった。

シフトが入っていた子にメモが残されているのを発見して。
その子たちと連絡を取り合ってみたら、頼んでいた事の他にも仕事をしていた様で。
その仕事は翌日する、と伝えておいたのに‥。

だから、分からない仕事をせざるを得ない状況になった娘さんは…てんやわんや。


お陰で店長に奴当たりされた気分。

相手が違うだろう、と思いながらも言える訳も無いので。
一日イライラしながら、仕事をしていた。



出戻った当初から周りが言っていた…本当に仕事をしない人間。

他のクルーに仕事を任せて自分は楽になろうとする、一番仕事が遅い人間。

この人が店長になったら、店は潰れると思う。
その前に消える予定だけど。


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