精霊たちーはがき大ペン画 作品1472 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 

〖福来郎〗

     ふくろう

 

漢語で「(きゅう)」。

古来中国では、梟は成長して親を食うと信じら

れていて、親不孝鳥とされてきました。

漢字の成り立ちは「鳥+木」で、木に磔(はりつけ)

にされて祭祀に使われたところからであります。

『漢官儀』という古書に「夏至に百官(役人)に梟の

(あつもの)を賜うは、其の類(悪者)を絶たんと欲

するなり」とうあるそうです。

他に鴞・鴟鴞という表記もあります。

また、梟は夜行性であるところから、呪力を持

ともされていました。

 

和訓の「フクロウ」の語源は「鳴き声」からとする

ものですが、「毛がふっくらとした鳥」という説も

ありました。

日本ではこれに「福来郎」「福籠(こもる)」「不苦労

等の字を当てて、逆に縁起が良い鳥とされます。

他に「森の物知り森の哲学者」「森の忍者」(首

が270度回るところなどから)の別称があります。

古語では「飯(いいとよ)」とも言われます。

 

梟雄(きょうゆう)

荒々しく強い英雄。

悪事にたけて勇猛なところから、残忍で残忍で

荒々しいこと、またその人、悪漢の首領などを

いいます。

 

梟猿(きょうきょう)

親不孝者。凶悪忘恩の者。

※猿は父を食うと思われていたところから。

 

梟はローマ神話の学問の女神ミネルヴア(=

ギリシア神話kのアテネ)の使いとされています。

 

ヘーゲル曰く「ミネルヴァの梟は夕暮れに飛翔

する」と。

・・・現実がその形成過程を完了してしまった時期

に世界の思想として現れる」。観念的なもの(学問)

は実在的なもを後追いして認識されるのみである

ということを言っています。

 

≪仏教語≫

〖迦陵頻伽〗

     かりょうひんが

 

サンスクリット語の「クラヴィンカ」の漢音訳で、

極楽浄土、雪山(せつざん)に居ると言われる美し

い声で鳴く想像上の鳥で、上半身は美女、下

半身は鳥の姿をしています。

殻の中にいる時から鳴き始め、仏の声を象徴

妙音鳥・妙声鳥」などと意訳されます。

これから、技芸上達の象徴とされ、また天女の

原形とされています。

※日本では美しい芸者、花魁、美性の芸妓を

 さすことがあります。

 

 

 

                        今日一日幸運でありますように!

                      

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫