今日楽天関係者と話してて、「へ?そうじゃったん?」って思った事。
楽天モバイルはデビットカードで契約出来る、数少ない携帯業者。
MVNO(格安SIM)とMNO(いわゆるキャリア)、全ての中でも少ないのですが、MNOとしては唯一の存在でした。
でした…って書くのは…
2023年1月からは、楽天銀行のデビットカードしか使えなくなります。
これ、メディアでは全然取り上げないんですよね。
楽天モバイルのホームページでも、掘り下げて掘り下げてやっと分かるレベル。
これで精算方法は、楽天銀行のデビットカード・各種クレジットカード・銀行引き落とし(手数料が毎回110円別途必要)となります。
「イメージ悪くしそうなのに、何でそうするの?」と聞くと、『楽天経済圏への取り込みだよね…』との答え。
クレジットカードやデビットカードは、支払い時に手数料が掛かります。
この手数料って、原則としてメーカー負担です。
だがクレジットカードでの決済は各社で標準、もし楽天モバイルでクレジットカード不可なんて面白いやり方したら、ユーザーの理解は得られないでしょう。
先日DMMでMasterCardが対応不可能になった時の様に、楽天モバイル何やらかした?!って思われ、ユーザーの不信感が発生するでしょう。
デビットカードも同様に手数料が掛かるわけですが、楽天銀行に一本化させる事で他社絡みの手数料支払いを逃れたいって部分も有るそうです。
それに他行のデビットカードを使わせない事で、手数料の問題だけでなく、楽天銀行のデビットカードに移行させる事で、預金者獲得のせこい戦略も有るわけですね。
本来であれば他行の銀行引き落としもやめさせて楽天銀行に取り込みたいところですが、デビットカード決済をする人が皆んなクレジットカードに移行出来るわけでもなく、現契約者をクレジットカードor楽天銀行絡み以外はダメよ!ってのは、流石に監督官庁からストップが掛かった様です。
デビットカードしか持てないって人への、救済措置的な感じなのですかね?
「これってユーザー告知とかしてるの?メディアのトピックでも見ないんだけど?」と、聞くと『いやぁ…続けてイメージ悪い告知はちょっとねぇ…』との事。
今日の時点での公称で20万人のユーザーが離れたとする楽天モバイル。
だがこれは、0円撤退の報道で離れた直近ユーザーだけの数であって、長期ユーザー対象の0円プランが終わる8月末、実質0円プランが終わる10月迄に、また大規模のユーザー離れは避けられないと思ってる様で、最終的には50万人くらいのユーザー離れで止まったらラッキーくらいに想定してるそうです。
そこにもう一つ悪いイメージとなると、更なるユーザー離れに繋がるって事なのでしょう。
現場は三木谷氏ほど、大胆な言い様はできない様ですね。
