私は地元の神社で虐待から助けて貰い、同じ区域のお寺と教会と協力して育てて頂きました。

私の宗教的な連携?は、それが基本となっていたので、他の土地に住み出してから、こっちの地方は連携が無い?仲悪いの?なんて思ったりもした。


亡くなった母は虐待から拾い上げてくれた神社の人、そんな母さんの思い出話に成ったので、ずっと疑問だったので聞いてみた。


なぜこの地域は、他宗教の連携が出来てるの?


返ってきた答えは、思いもしない事でした。


実を言うと、連携なんか無かったんだよ。

お前を引き取るって決めたの母さんとみさ姐でね、その時に母さんがこんなこと言ったんだ「あの子が悩む時に選択肢を増やしてあげないとダメ!心の置き場を増やしてあげないとダメ!」そう言って母さんがお寺さんや教会に頭下げて廻ったんだよ「一緒に育ててください」ってね。


お前も分かってる様に神社や教会は支援者って大事だし、お寺さんなら檀家さんが無いと成り立たないよね。

お前を育てるって決めた時に、少なからず支援者から反発も有ったんだよ。

「他にも初めから助けを求める様なら、引き取る様な無責任な事言うな、それは行政がすべき事だ」ってね。

でも母さんが言ったんだ「そんな程度の話をしたいんじゃ無い!あの子の将来のための話をしたいんだ!」ってね。

決断…そう言えばいいのかなぁ…

なんて言うか、その時の母さんは、怖く優しい顔をしてたよ。


母さんやみさ姐の決断は正しかったって、お前が育つにつれ思ったよ。


子供の頃に本当に不思議だった…

母さんやみさ姐と、やたら目が合う気がして…

あれは、それだけ俺を見てくれてたから、だから俺が見た時には目が合ったんだよね…