イトル:障がい者でもがんばります!新しい1歩 ②作成者 中馬寛泰
ジャンル:ヒューマンドラマ
時間:60分

第110話「オプトアウト方式」     


登場人物

眞(まこと)(32)山手中央署の障がい者警察官。交通事故で左足に障がいを持つ。
ユウ(22)眞の同居家族。保護家族で路上生活者だった。
ゲンさん(45)眞の先輩刑事。
ポチ(3)眞の飼い犬。雑種犬。
ミハイル(28)眞の居候。ロシア系外国人。

○東京都渋谷区代々木公園ー早朝


原文
眞◇免許証と保険証の裏面に何があるか知っいるか?

ゲンさん◇オプトアウト方式についてじゃないか

眞◇「臓器提供に自動車運転免許証と健康保険証の裏面は下記のように臓器提供の意思表示欄関する」あなたの意思表示じゃないか
オプトアウト方式の臓器移植法の下では、提供しない意思表示(脱退)をしなければ、提供に同意したことになるのです

ミハエル◇臓器移植法の勝手に他人に臓器移植されるってこと?

眞◇オプトイン方式で、参加する意思表明をしない限り参加しないこともけどな
何かスリラー映画の気配がする
 
場面:東京都渋谷区代々木公園ー早朝

眞(心配そうに):でも、オプトアウト方式は、人々が自分の意志で決めるべきだよね。自分の体の一部を、他人の命を救うために使うかどうかは、大切な選択だ。

ユウ(眞に近づきながら):そうだね、眞さん。でも、多くの人が意思表示をしないままだから、法律がそれを推進しているんだよ。

ゲンさん(考え込む):うーん、それには賛否両論があるな。でも、命を救うチャンスを増やすことは、警察官としても支持したい。

ポチ(わんわんと吠える):わんわん!

ミハイル(笑いながら):ポチも何か言いたいことがあるみたいだね。

眞(ポチを撫でながら):はは、ポチはいつも正直だからね。でも、この話はもっと深く考える必要がある。人々が自分の意志をしっかりと表現できるように、情報提供が重要だ。

ユウ(頷きながら):そうだね。情報がなければ、選択もできないから。

ゲンさん(眞とユウを見て):じゃあ、私たちができることは、正しい情報を広めることだな。それには、眞のような人が必要だ。

眞(決意を新たに):そうだね。障がいを持っていても、社会に貢献できる。それを証明してみせるよ。

登場人物たちの関係性やドラマのテーマを深めながら、物語を進めていくことができます。

場面:山手中央署の会議室

〇署内で臓器提供に関するセミナーが開かれ、眞はその講師として招かれる。彼は自身の経験を通じて、臓器提供の重要性と、個々人の意思表示の大切さを語る。

眞(熱弁を振るいながら):私たち一人一人の選択が、誰かの命を救うかもしれない。だからこそ、自分の意志をはっきりと示すことが大事なんです。

〇一方、ユウは代々木公園で臓器提供についての啓発活動を行い、通行人にパンフレットを配る。彼女の行動に心を動かされた人々が、自分の意思を表明するシーンが描かれる。

ユウ(笑顔で):こんにちは!臓器提供について考えたことはありますか?このパンフレットには大切な情報が載っていますよ。

ゲンさんは、署内でのセミナーの様子を見て、自分も何か行動を起こすべきだと感じる。彼は署内の掲示板に臓器提供に関する情報を掲示し、同僚たちにも意思表示を促す。

ゲンさん(決意を込めて):これはただの仕事じゃない。私たちができることで、人の命を救うチャンスを増やせるんだ。

〇ミハイルは、外国人コミュニティで臓器提供についての理解を深めるために、多言語での情報提供を始める。彼の活動が、多文化共生の一歩となる。

ミハイル(熱心に):みんな、知ってる?日本では、臓器提供について自分で決めることができるんだよ。このチラシには、いろいろな言語で説明してあるから、読んでみてね。

社会全体で臓器提供に対する意識が高まり、登場人物たちがそれぞれの方法で社会に貢献する姿が描かれます。

「このドラマはフィクションです。実在の人物や団体、地名などとは関係はありません。」