●岡田彰布監督(66)が20日、今春の 1軍キャンプは11、12日の 1、 2軍合同の紅白戦まで実戦形式の練習を行わない方針を示した。連係面のレベルアップを目指した上で、〝ぶっつけ紅白戦〟を迎える。昨年 2月の同キャンプは 7日にキャンプ初実戦のシート打撃を行った。結果はシェルドン・ノイジー外野手(29)とヨハン・ミエセス外野手(28)が桐敷拓馬投手(24)から 2者連続アーチを描き、ド派手なアピールになった。岡田野球は守備を重視し、キャンプ序盤からチームプレーの連係強化、細かな確認作業は必須項目。キャンプ序盤の実戦では勝負の意味合いが強くなり、チーム全体の練習時間の短縮につながってしまう。あれから 1年がたち、指揮官は選手の力量を把握している。信頼もあるからこそ目先の結果に重きを置かない。そこで、調整の一環ともいえるシート打撃は不要となる。連覇へ向け重要なのは、主力がきっちりと開幕戦にそろうこと。沖縄で過ごす 2月上旬は、じっくりと、ペースを乱すことなく進んでいく。
●年末年始にかけて米国でトレーニングを行っていた湯浅京己投手(24)が20日、帰国した。伊丹空港で取材に応じた右腕は米大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手(37)の自宅を電撃訪問したことを明かした。 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いたコンビ。お土産たっぷりにホクホク顔だった。海の向こうで世界一をつかんだ男たちが〝合体〟していた。年末年始をはさんで、太平洋を 2往復。昨年 3月のWBCの日本代表でチームメートとなって、かわいがってもらった。会話の詳細を明かすことはなかったが、自信に満ちた表情を見れば分かる。
●門別啓人投手(19)が20日、鳴尾浜で練習し、 1軍キャンプメンバーに選出された春季キャンプで伊藤将司投手(27)、大竹耕太郎投手(28)への〝弟子入り〟を志願した。春季キャンプ 1軍内定の門別啓人投手が先輩投手陣に質問攻めする。昨季プロ初登板も果たした岡田監督の秘蔵っ子。これまで同じ左腕で昨季12勝を挙げた大竹からは体幹トレーニングを学んだ。キャンプ 1軍メンバーに伊藤将ら左腕がそろい、積極的に学ぶ姿勢だ。初の 1軍キャンプを前にレベルアップを見据えた。飛躍を期す 19歳が充実の 1カ月を目指す。
●初めて 1軍キャンプに選ばれた茨木秀俊投手(19)が20日、鳴尾浜で汗を流し闘志を燃やした。門別と同じ高卒 2年目で、 1軍登板がない中での選出。先発志望の右腕は生き残りに向けて意気込んだ。高卒 2年目右腕の茨木秀俊投手が同期・門別啓人投手とともに 1軍生き残りをかける。
●チャリティーイベント「THE野球盤」が20日、神戸市のほっともっとフィールド神戸で行われ、福留孝介氏(46)、鳥谷敬氏(42=日刊スポーツ評論家)、糸井嘉男氏(42)今成亮太氏(36)のプロ野球OB 4人が登場した。現役時代は圧倒的なパワーを誇った糸井氏だが、軟式球への対応に一苦労。小学生に完敗した。近大の後輩で、阪神でも弟分だった佐藤輝明内野手(24)が昨年末、米国の有名トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」でトレーニングを経験。帰国後に会う機会もあったという。球団のスペシャルアンバサダーを今年も務める糸井氏は精神的な成長も感じ取っている様子。期待はどこまでも大きい。オフに超高級時計を佐藤輝にプレゼントしていたが要求も豪快だった。
●阪神の沖縄キャンプで臨時コーチを務める鳥谷敬氏が佐藤輝明内野手に 3塁の「短期集中講座」を施すことを明言した。昨年に続いて 3日間の指導を予定。昨年、内野手 3人(大山悠輔内野手(27)、中野拓夢内野手(27)、木浪聖也内野手(28=亜細亜大學OB))がゴールデングラブ(GG)賞を受賞した「黄金の内野陣」の中で、 3塁だけは取り逃した。遊撃、 3塁でGG賞経験のある鳥谷氏はすでに改善点のイメージができている。自身の 3塁へのコンバート経験も踏まえて奥義を注入する。佐藤輝は昨季、プロで初めて 3塁に固定されたが、セ・リーグで 3塁ワースト 2位の20失策。本拠地が土の甲子園とはいえ、GG賞の横浜DeNA宮﨑敏郎内野手(35)の 9と比べても多い。昨年のキャンプで鳥谷氏は「脱力」の重要性を説いていた。解説者としてプレーを俯瞰(ふかん)する機会が多かった。昨年は果たせなかった 2軍キャンプ訪問も予定する。今年はドラフト3位山田脩也内野手(18=仙台育英)、4位百崎蒼生内野手(18=東海大熊本星翔)と 2人の高卒遊撃手が加入し、若手 2遊間がめじろ押しだ。質の高い守備は岡田野球の根幹。鳥谷氏の教えに、連覇へのヒントが隠れているのは間違いない。
●阪神は20日、選手会長の中野拓夢内野手が一般女性(30)と結婚したことを発表した。昨季フルイニング出場で日本一に貢献したチーム不動の 2塁手は、なれそめや新妻の得意料理についても激白。最愛のパートナーとともに球団初の連覇に挑む。幸せいっぱいの笑顔だった。手を取り合えるパートナーとともに、さらなる高みを目指す。中野が 3歳年上の一般女性との結婚を発表。特別なシーズンにすると誓った。出会いは 3年前、友人の紹介で知り合った。 2年前に交際をスタートさせ、一生懸命、サポートしてくれる姿にほれた。胃袋もがっちりとつかまれた。愛妻の得意料理は中野の地元・山形の郷土料理である芋煮。サトイモ、ネギ、肉…。しょうゆや砂糖などの配分を間違えると、まったく違う味になる。それを見よう見まねで作ってくれた。しかも、おふくろの味-。 2塁にコンバートされた昨季は全試合フルイニング出場を果たし、打率.285、2本塁打、40打点。164安打で牧(横浜DeNA)と並び最多安打を獲得した。 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも日本代表として世界一に輝き、 171センチの体は疲労との戦いだった。家に帰れば故郷の味が待つ。ホッとする瞬間がある。それが支えだった。昨季は侍ジャパンの一員としてWBCで世界一奪還。阪神では不動の2番として日本一に貢献した。最多安打のタイトルを獲得し、 2塁手として自身初のゴールデングラブ賞も獲得。今季の目標には打率3割3分をクリアしての首位打者と高いハードルを自身に課している。 2月 1日のキャンプインを前に生涯の伴侶を得た背番号51。愛する夫人と二人三脚で球団史上初のリーグ連覇へ突き進む。
●阪神の女子野球チーム「阪神タイガースWomen」が20日、今季に向けて始動し、甲子園の室内練習場で初練習を行った。チームは2022年にクラブ選手権で初の全国大会優勝を果たし、昨季は全日本選手権での優勝も達成。チーム発足 4年目の今季から指揮を執る阪神OB木戸克彦監督(62)は意気込んだ。昨年は甲子園と東京ドームで巨人との交流戦が実現したが、 1敗 1分けと白星を挙げることはできなかった。今季再戦が実現すればリベンジマッチとなるだけに、三浦伊織主将(31)は決意を口にした。練習前のミーティングで木戸監督は、プロスカウトとして阪神の連覇を支えつつ、女子野球でも日本一連覇を狙う。

記事をまとめてみました。

 

 岡田彰布監督が20日、今春の 1軍キャンプは11、12日の 1、 2軍合同の紅白戦まで実戦形式の練習を行わない方針を示した。連係面のレベルアップを目指した上で、〝ぶっつけ紅白戦〟を迎える。
 「いやー、入れるつもりはない、おーん」


 岡田彰布監督
 昨年 2月の同キャンプは 7日にキャンプ初実戦のシート打撃を行った。結果はノイジーとミエセスが桐敷から 2者連続アーチを描き、ド派手なアピールになった。だが、虎将は「ちょっと違うよな。この時期でな。チームとしても機能せな、やらなアカンことがあるのに。シートになると対戦になるからな。投手と打者の」と指摘していた。
 岡田野球は守備を重視し、キャンプ序盤からチームプレーの連係強化、細かな確認作業は必須項目。キャンプ序盤の実戦では勝負の意味合いが強くなり、チーム全体の練習時間の短縮につながってしまう。だからこそ、選手同士の〝個人技〟の競い合いは紅白戦からスタートさせる。


 岡田彰布監督 (2024年 1月19日撮影)
 岡田彰布監督が、春季キャンプの序盤のプランを明かした。第3クールの 2月11、12日に予定されている 1、 2軍合同の紅白戦までは、シート打撃などの実戦形式の練習を行わない方針。「いやー、入れるつもりはない」と、現時点では“ぶっつけ”で紅白戦に挑むことになりそうだ。
 昨年は初実戦となった紅白戦までに 2度のシート打撃を挟んでいた。当時、岡田監督は「シートやるつもりなかったけどね、はっきり言って」と語っていたが、投手陣は紅白戦までに実戦の機会を持ちたいという要望が強かったという。キャンプ序盤は、まずはチームとして機能するための練習を積む期間と捉えているからこそ「シートになると対戦になるから。この時期にそういうのをやる必要があるのかなと思った」と疑問視もしていた。


 岡田彰布監督 (2024年 1月19日撮影)
 あれから 1年がたち、指揮官は選手の力量を把握している。信頼もあるからこそ「去年の 1年いうのは、すごい大きな 1年やったから。キャンプな、初日からどうこうこっちが言う必要もない。最初の紅白でどうこうっていうのは、やっぱり今年の場合はないよな」と目先の結果に重きを置かない。
 そこで、調整の一環ともいえるシート打撃は不要となる。連覇へ向け重要なのは、主力がきっちりと開幕戦にそろうこと。「 3月末の開幕に向けてな。そこに持っていく選手がね、野手なんか、やっぱりほとんどになると思うよ」。沖縄で過ごす 2月上旬は、じっくりと、ペースを乱すことなく進んでいく。

 

 ダル先生から太鼓判! 年末年始にかけて米国でトレーニングを行っていた湯浅京己投手が20日、帰国した。伊丹空港で取材に応じた右腕は米大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手の自宅を電撃訪問したことを明かした。 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いたコンビ。お土産たっぷりにホクホク顔だった。
 海の向こうで世界一をつかんだ男たちが〝合体〟していた。年末年始をはさんで、太平洋を 2往復。伊丹空港に帰ってきた湯浅はダルビッシュの自宅を訪問していたことを明かした。
 「自分から連絡をさせていただきました。家にお邪魔して、自分が気になっていたことやシーズンにつながるようなことも聞けました。(内容は)言えないですけど」


 米国でのトレーニングを終え、帰国した湯浅京己投手=伊丹空港
 昨年 3月のWBCの日本代表でチームメートとなって、かわいがってもらった。海を渡ることを告げ、ダルビッシュから「球場を見に行く?」と言ってもらったという。
 パドレスの本拠地、ペトコパークを見学。オフの日で「ロッカーにも入らせてもらいました」と喜んだ。サンディエゴのダルビッシュの自宅には「 3~ 4時間」滞在。「子どもたちもいて、早く寝かさなあかんということで夕方に解散しました」。会話の詳細を明かすことはなかったが、自信に満ちた表情を見れば分かる。

 

 春季キャンプ 1軍内定の門別啓人投手が先輩投手陣に質問攻めする。
 昨季プロ初登板も果たした岡田監督の秘蔵っ子。これまで同じ左腕で昨季12勝を挙げた大竹からは体幹トレーニングを学んだ。キャンプ 1軍メンバーに伊藤将ら左腕がそろい、「できるだけ吸収できたらいいなと思って、主に変化球だったり、どういうことを考えているのかとかいろいろ聞けたら」と積極的に学ぶ姿勢だ。


 門別啓人投手 (2024年 1月19日撮影)=西宮市・阪神鳴尾浜球場(愛称=タイガース・デン)
 門別啓人投手が20日、鳴尾浜で練習し、 1軍キャンプメンバーに選出された春季キャンプで伊藤将司投手、大竹耕太郎投手への〝弟子入り〟を志願した。
 「変化球だったり、マウンドに立ったときにどういうことを考えているか、いろいろ聞いていきたい」


 門別啓人投手=西宮市・阪神鳴尾浜球場
 プロ 2年目の初勝利とローテ入りを目指し、先輩左腕に教えを乞う。昨季10勝の伊藤将とは「フォームだったり、どこを意識しているか結構話したりする」と言い、「キャンプでもいろいろ聞けたら」と意欲を示した。昨季12勝の大竹には昨年も「トレーニングのことを聞いたり、結構していました」と明かし、さらに理解を深める構えだ。
 初の 1軍キャンプを前に「できるだけ吸収していきたい」とレベルアップを見据えた。飛躍を期す 19歳が充実の 1カ月を目指す。

 


 報道陣の取材に応じる茨木秀俊投手=西宮市・阪神鳴尾浜球場
 初めて 1軍キャンプに選ばれた茨木秀俊投手(19)が20日、鳴尾浜で汗を流し「うれしいですし、でもピッチャーとしては一番下。食い込んでいけるかという勝負」と闘志を燃やした。
 門別と同じ高卒 2年目で、 1軍登板がない中での選出。先発志望の右腕は「紅白戦がひとつの 1軍と 2軍とを分ける見極め材料になると思うので、まずはそこでしっかり抑えられるようにしたい」と生き残りに向けて意気込んだ。


 茨木秀俊投手 (2024年 1月18日撮影)=西宮市・阪神鳴尾浜球場
 高卒 2年目右腕の茨木秀俊投手が同期・門別啓人投手とともに 1軍生き残りをかける。
 19日に春季キャンプ 1軍が内定。岡田監督は「キャッチボール相手にしろって(笑い)」と高卒 2年目コンビの 1軍キャンプスタートの意図を説明。この日は鳴尾浜でウエートトレーニングなどに励み「うれしいですし、でもピッチャーとしては一番下なので食い込んでいけるか勝負だと思います」と力を込めた。

 


 イベントに参加した、左から今成亮太氏、糸井嘉男氏、鳥谷敬氏、福留孝介氏=ほっともっとフィールド神戸
 チャリティーイベント「THE野球盤」が20日、神戸市のほっともっとフィールド神戸で行われ、福留孝介氏、鳥谷敬氏、糸井嘉男氏、今成亮太氏のプロ野球OB 4人が登場した。
 現役時代は圧倒的なパワーを誇った糸井氏だが、軟式球への対応に一苦労。小学生に完敗した。「子どもたちと、プロ野球のずっと一線でやっていた人たちと試合できるのは素晴らしいことだし、子どもたちが喜んでくれたかなと。まあ、全部で 1安打でしたから(笑い)。ちょっと悔しいです。でも、また人前で野球ができたので楽しかったです」と笑顔だった。


 2022年 9月、試合前に肩を組み声援に応える糸井嘉男氏(左)と佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 近大の後輩で、阪神でも弟分だった佐藤輝明内野手が昨年末、米国の有名トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」でトレーニングを経験。帰国後に会う機会もあったという。球団のスペシャルアンバサダーを今年も務める糸井氏は「今すごい注目されてる所。あいつもすごい意識が高くなって、今の成績に全然満足してないですし、もっともっといい成績を残せるように、ああいう取り組みをしていると思うので、素晴らしいですね」と精神的な成長も感じ取っている様子。
 期待はどこまでも大きい。オフに超高級時計を佐藤輝にプレゼントしていたが「ホームラン王を取らなかったら返してもらうから。60発」と要求も豪快だった。

 


 鳥谷敬氏 (2023年10月31日撮影)
 阪神の沖縄キャンプで臨時コーチを務める鳥谷敬氏が佐藤輝明内野手に 3塁の「短期集中講座」を施すことを明言した。昨年に続いて 3日間の指導を予定。昨年、内野手 3人(大山、中野、木浪)がゴールデングラブ(GG)賞を受賞した「黄金の内野陣」の中で、 3塁だけは取り逃した。遊撃、 3塁でGG賞経験のある鳥谷氏はすでに改善点のイメージができている。自身の 3塁へのコンバート経験も踏まえて奥義を注入する。
            ◇  ◇  ◇
 沖縄入りを 2週間後に控えた鳥谷氏は、具体的なイメージを膨らませていた。初めてキャンプで臨時コーチを務めた昨季は、中野&木浪の 2遊間コンビがGG賞を初受賞。 2人の守備力は、そのまま優勝に向かう原動力となった。


 昨年のキャンプで鳥谷氏の前で連係プレー練習を行う佐藤輝明内野手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 「もともと力のある選手たちなので、自分が言ったからどうこうではないです。少しでも何か感じるものがあって、ヒントにしてもらえるなら、それでもう十分」と謙遜した。
 今年の強化ポイントは…。おのずと 3塁の佐藤輝が挙がってくる。「 2遊間とまったく違う独特なポジション。 3塁ならではの参考になるものが少しでもプレゼンできたら」。コンバート経験を踏まえた 3塁講座は有意義になりそうだ。
 佐藤輝は昨季、プロで初めて 3塁に固定されたが、セ・リーグで 3塁ワースト 2位の20失策。本拠地が土の甲子園とはいえ、GG賞の横浜DeNA宮崎の 9と比べても多い。昨年のキャンプで鳥谷氏は「脱力」の重要性を説いていた。解説者としてプレーを俯瞰(ふかん)する機会が多かった。「もう少しこうしたら楽にできる、とかはあります。ちょっと自分自身で難しくしているのかな」と、うなずいた。


 昨年のキャンプで鳥谷氏の前でノックを受ける佐藤輝明内野手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 昨年は果たせなかった 2軍キャンプ訪問も予定する。今年はドラフト3位山田脩也、4位百崎蒼生と 2人の高卒遊撃手が加入し、若手 2遊間がめじろ押しだ。「めちゃくちゃ多いですね。若い選手を見ることはなかなかないので、これからの参考になるようなことを少しでも感じてもらいたい。選手によって必要なものは違うんですけど、早めに必要なものが分かれば先の野球人生が変わってくると思う。そういう助言ができればと思う」と心待ちにした。
 質の高い守備は岡田野球の根幹。鳥谷氏の教えに、連覇へのヒントが隠れているのは間違いない。

 

 阪神は20日、選手会長の中野拓夢内野手が一般女性(30)と結婚したことを発表した。昨季フルイニング出場で日本一に貢献したチーム不動の 2塁手は、なれそめや新妻の得意料理についても激白。最愛のパートナーとともに球団初の連覇に挑む。
 幸せいっぱいの笑顔だった。手を取り合えるパートナーとともに、さらなる高みを目指す。中野が 3歳年上の一般女性との結婚を発表。特別なシーズンにすると誓った。
 「この度、お付き合いさせていただいていた方と結婚いたしました。これからは 2人で力を合わせ、明るい家庭を築いていきたいと思っております」
 出会いは 3年前、友人の紹介で知り合った。 2年前に交際をスタートさせ、一生懸命、サポートしてくれる姿にほれた。
 胃袋もがっちりとつかまれた。愛妻の得意料理は中野の地元・山形の郷土料理である芋煮。サトイモ、ネギ、肉…。しょうゆや砂糖などの配分を間違えると、まったく違う味になる。それを見よう見まねで作ってくれた。しかも、おふくろの味-。


 結婚を発表した中野拓夢内野手と夫人の似顔絵
 「ホッとするし、すごくうれしくなる」
  2塁にコンバートされた昨季は全試合フルイニング出場を果たし、打率.285、2本塁打、40打点。164安打で牧(横浜DeNA)と並び最多安打を獲得した。 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも日本代表として世界一に輝き、 171センチの体は疲労との戦いだった。家に帰れば故郷の味が待つ。ホッとする瞬間がある。それが支えだった。
 「家に帰ってきたときに温かいご飯を出してくれて、家の中では気を使わないように考えてくれた。そんなサポートがあったからこそ、フルイニング出場を達成できた」
  2塁手として自身初のゴールデングラブ賞も獲得。18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一の立役者になり、昨年12月のハワイV旅行には愛妻も連れていった。今年 1月、社会人時代を過ごした三菱自動車岡崎で野球教室を行った際、子どもたちから「彼女はいますか?」と聞かれた。やや困惑した表情を見せたが、新選手会長は潔かった。


 結婚を発表した中野拓夢内野手
 阪神は20日、中野拓夢内野手が30歳の一般女性と結婚したことを発表した。新選手会長がパートナーとともに、プロ 4年目に挑むことになった。球団を通して「このたび、お付き合いさせていただいていた方と結婚いたしました。これからは 2人で力を合わせ明るい家庭を築いていきたいと思っております。また、今シーズンから選手会長としてチームをけん引し、球団初の連覇を目指して頑張りたいと思っておりますので、温かいご声援をよろしくお願いいたします」とコメントした。

 年上のパートナーと、人知れず愛を育んできた。昨年12月のハワイへの優勝旅行にも 2人で参加。洋上のディナークルーズでは岡田監督、平田ヘッドコーチとニアミスし「ちょっとミスったかなと思いました」と照れ笑いしていた。13日に愛知県岡崎市で行った野球教室では、小学生からの「彼女いますか?」という質問に「います!」と堂々の交際宣言。覚悟を決めた男にはもう、隠すものなどなかった。
 昨季は侍ジャパンの一員としてWBCで世界一奪還。阪神では不動の2番として日本一に貢献した。最多安打のタイトルを獲得し、 2塁手として自身初のゴールデングラブ賞も獲得。今季の目標には打率3割3分をクリアしての首位打者と高いハードルを自身に課している。 2月 1日のキャンプインを前に生涯の伴侶を得た背番号51。愛する夫人と二人三脚で球団史上初のリーグ連覇へ突き進む。

◆中野拓夢(なかの・たくむ)
 1996年(平 8) 6月28日生まれ、山形県出身。日大山形で2年夏に甲子園出場。東北福祉大から三菱自動車岡崎を経て、20年ドラフト6位で阪神入り。同期入団に佐藤輝、伊藤将、村上らがいる。昨季は164安打を放ち、初タイトルとなる最多安打に輝いた。 171センチ、69キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は 1億5000万円。

 


 今季に向けて始動した阪神タイガースWomen=阪神甲子園球場室内練習場
 阪神の女子野球チーム「阪神タイガースWomen」が20日、今季に向けて始動し、甲子園の室内練習場で初練習を行った。
 チームは2022年にクラブ選手権で初の全国大会優勝を果たし、昨季は全日本選手権での優勝も達成。チーム発足 4年目の今季から指揮を執る阪神OB木戸克彦監督(62)は「だいぶ大人のチームになってきたから、信頼しています。去年も日本一、その前もと、(日本一には) 2回なっているから、それを『続けよう』と。日本一というのはそう簡単ではない。しっかりとみんなで(戦って)、束ねたものを僕が何とかして勝てるようにしようと(思っている)」と意気込んだ。
 昨年は甲子園と東京ドームで巨人との交流戦が実現したが、 1敗 1分けと白星を挙げることはできなかった。今季再戦が実現すればリベンジマッチとなるだけに、三浦伊織主将は「タイガースを背負っている以上、強いチームでい続けたいというのもありますし、またジャイアンツとの試合もあると思いますので、そのジャイアンツにしっかりと勝てるようにしたい」と決意を口にした。


 ナインへアドバイスを送る木戸克彦監督=阪神甲子園球場室内練習場
 阪神女子野球チーム「阪神タイガースWomen」が20日、甲子園球場の室内練習場で24年のスタートを切った。球団プロスカウト部長、侍ジャパンの女子代表でヘッドコーチも務める木戸克彦氏が監督に就任し、初めての活動。参加した選手たちはノックや打撃練習などで汗を流した。
 チーム結成 3年目の昨年は全日本女子硬式野球選手権大会で優勝。兄貴分の阪神とともに日本一となったが、全日本女子硬式クラブ選手権では準決勝で読売ジャイアンツ女子チームに敗退。 7月の定期戦でも 1分 1敗と宿敵巨人には勝てなかった。


 ナインへアドバイスを送る木戸克彦監督=阪神甲子園球場室内練習場
 三浦伊織主将は「昨年とは違うメンバーでの再スタート。 4年目でもあり、タイガースを背負っている以上強いチームで居続けたい。ジャイアンツにしっかり勝てるよう、全国大会が 2つあるのでどちらも優勝できるように。戦力はそろっていると思うので、チームをまとめることが私の仕事」と意気込んだ。練習前のミーティングで木戸監督は「こんないい環境を与えられているから感謝して。うちは昨年、一昨年(クラブ選手権優勝)と日本一に 2回なっているから、それを続けよう」などと呼びかけた。プロスカウトとして阪神の連覇を支えつつ、女子野球でも日本一連覇を狙う。

 

※コメントを下さった最初の方に、坂本誠志郎捕手(直筆?)のサイン色紙をプレゼント!

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 日程表と結果(02月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

 

 

 ペタしてね