国際大会の競技馬輸送 | フィオナのブログ 〜馬と犬とふれあい外傷性脳損傷を生きる〜

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スプリンガースパニエルとの暮らし、大好きな乗馬・パラ馬術のこと、外傷性脳損傷について中心に書いてます。

2017年4月より米国に完全移住。

昨日書いたように、9月2日にベルギーのリエージュから国際馬術選手権(WEG)に参加する競技馬の第一陣が到着しました。FEIのインスタで知ったのですが、その後オンラインで新聞や雑誌の記事をザっと見てみました。英国の雑誌Horse & Houndsのニューズレターに第一陣輸送完了の記事が出ていましたので、それをベースに着陸空港のあるサウスカロライナ州グリーンビル/スパータンバーグの地元紙複数、英国の馬サイトから情報収集しました。輸送の写真はそれらからお借りしています。昨日の動画で言っていることの大半が含まれます。



大会参加の550頭のうち、67頭がまず到着したのですが、この後にヨーロッパから270頭が続くとのことです。





ドバイを拠点にする貨物機の会社は23フライトを予定しています。離陸地はリエージュ、ドバイ、ブエノスアイレス、サンパウロ、サンチアゴ、リマ、モンテヴィデオ、そしてサンホセだそう。このうち、南米各地からはマイアミに空輸し、そこから馬運車にて会場入りだそうです。

FEI(国際馬術連盟)によると、今回のこれは民間機による史上最大の馬輸送だそうです。何しろ大会がWEG史上最大規模なのです。総勢550頭という数は、戦時中の馬輸送に近いということで、業務遂行には軍隊的な精密さを要したと言います。

「輸送される馬たちは、ただ高価な馬たちというだけでなく、非常に良く調整されたアスリートでもあります。彼らはパートナーである選手らと同様に競技に向けたピークのコンディションで到着しなければならないのです。」

輸送をコーディネートした会社によると世界7大陸のうち6大陸からグリーンビル・スパータンバーグ国際空港とマイアミ国際空港へ輸送されるとのことです。日本からはシカゴに輸送、馬運車にて現地入りということだそう(多分、欧州の馬をリエージュに集めて輸送するように、中東以外のアジアやオセアニアの馬を日本に集めてまとめて輸送かな)。



リエージュからの輸送はドバイ拠点のEmirates SkyCargo社にとってもこれが最大規模の馬輸送チャーターだということです。機体は馬の輸送のために特別にデザインされたボーイング社の777。カスタマイズされた馬房(コンテナ)に馬のいる空間はそこだけ独立したエアコンシステムになっており、馬に適切な14〜17度に室温が調整されています。16年の馬輸送の経験に基づく、ファーストクラスのフライトだそう。

さて受け入れる側のグリーンビル・スパータンバーグ国際空港ですが、やはり私が思っていたように、本来、この空港にそのキャパシティーはありません。馬の検疫できる施設がないんです。空港のスポークスマンによると「たくさんの貨物便は見慣れてますが、4本足のは初めてなんですよ」とのこと。だから、どのように馬を扱ったらいいのか、競技に向けて健康な体を維持するだけでなくスピリットも維持するにはどういったハンドリングが必要なのか、テストケースとして事前に馬の輸送を受け入れて入念な準備をしたそうです。


グリーンビルに空輸と聞いた時に「でも検疫所がないではないか!!」(馬を輸入する場合、この辺りならニューヨークに降ろして検疫を済ませ、馬運車でやってくると私の馬の先生も言ってたし)という私のツッコミに答えるかのように、ここからの馬輸送についても書かれていました。昨日の動画の中で、馬たちがカーゴから直接に馬運車に乗せられている映像があったんですが、これが今回の特殊性かもしれないです。



検疫所がないため、馬たちはサウスカロライナ州の土(コンクリだけど)に触れることなくそのままノースカロライナ州のトライオン国際馬術センターに輸送されたのではないかと私は思います。動画の最後の方で直接、会場に行っちゃっているように見えたそれは、見間違いではありませんでした。国際馬術センターに臨時の検疫所を開設してあるそうです。馬は、そこにまずは少なくとも72時間留め置かれた後に大会厩舎に移動となります。すでに現場にいるので馬のストレスは少ないですね。ただし、採血は空港で行い、結果を速攻で得られるよう血液サンプルはアイオワ州の連邦政府のラボに空輸だそうです。マイアミとシカゴに来る馬たちの検疫については言及がありませんでした。とにかくNCに運んでしまうのでしょうか。



高速道路から降りてきたところ。この坂の下に馬術センターがあります。









さて、次は9月2日の最初の空輸における重量について書きたいと思います飛行機