本日は3月11日。
2011年に東日本大震災が発生した日。
荒尾市では、この震災により犠牲になられた方々に対し哀悼の意を表すとともに、この震災を忘れず後世に伝えるため、午後2時46分にサイレンを鳴らし黙とうを捧げましょうと、協力が求められています。
さて、大震災とともにフクシマ原発事故から13年となりました。
復興に向けて東京電力福島第1原発の廃炉作業が進行中であり、完了までには30〜40年かかる見込みと言われていますが、果たしてどうでしょうか。
放射性物質トリチウムを含んだ放射能汚染水の処理で、2023年8月に始まった海洋放出。
敷地内にタンク1000基超が貯められ、初年度の放出量はタンク約40基分相当。
放出される汚染水は処理され、健康へのリスクはないとされていますが、貯蔵するスペースに余裕がなくなったから急場しのぎの措置とも言われていますが、かかる費用の問題があるのではないでしょうか。
新たな汚染水は、今も発生し続けているようです。
今年2月には、約220億ベクレルの放射性物質を含む汚染水が、配管から5.5トンが漏れ出していたことがニュースで言われていました。
東電は海洋放出で空いた敷地に、「最難関」とされる溶け落ちた核燃料デブリの取り出し作業や保管用に充てる方針のようです。
また2023年12月末時点において、除染で出た土は東京ドーム約11杯分。
中間貯蔵施設に一時保管され、搬入開始から約9年。
30年以内に福島県外で最終処分と法律に定められているものの、周辺も含めて受け入れを拒否し、道筋が見えておらずあと21年となったとの報道もありました。
このように、事故が起きたら大変な問題が生じる原発依存の体質を改めるべきです。
2012年1月31日。
原告1,704人が佐賀地裁に提訴して始まりました九州玄海訴訟は、46陣までの原告総数は10,398名(2024年1月18日現在)となり、原発に反対する佐賀県住民をはじめ全国から訴訟に加わり、国や九州電力に対して玄海原発全基の操業停止を求めています。
この訴訟で、玄海原発3号機と4号機の再稼働を差し止める仮処分申請も行われましたが、3号機・4号機ともに昨年2023年に発電か再開されています。
佐賀地裁は、新規制基準に適合すると判断し、原子力規制委員会の審査に不合理な点はなく、安全性に問題はないとして住民の請求を退けています。
老朽した原発でも動かそうとする国と電力資本、原発マネーが暗躍する中、フクシマを教訓に原発は廃炉への道を進めるのが最善の策です。
私たちは抗議集会を開催し訴えました。