昨日11月3日付の有明新報。
荒尾市立図書館が、荒尾シティーモールへ移転する記事が載っていました。
移転する時期は、2022年4月。
現在、市立図書館と市中央公民館の指定管理者は、シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社に指定され、その指定期間はいずれも、2016年(平成28年)4月1日から2021年(令和3年)3月31日までの5年間。
しかし、新型コロナウイルスの影響から公募が中止されたことにより、来る今月11月26日開会予定の12月定例市議会において、期間延長による継続の提案がなされるのだろうと思います。
1年間延長し、次の指定管理者に紀伊国屋書店が新たな指定管理者として指定をする議案が来年の市議会定例会に上程され、2022年4月からとなるようです。
荒尾市立図書館は1973年に開館し、47年が経過したことでその老朽化は顕著。
建物は耐震性がなく、学習スペースが手狭であることで充実を求める陳情が市議会へ提出されたこともあり、市議会でも市民サービス向上のため、また他の老朽化公共施設とあわせ、その老朽化による対策を求めていました。
現在の市立図書館での延べ床面積は789㎡ですが、移転先となるシティーモールでは約3300㎡
蔵書数は10万冊から12万冊へ1.2倍の増となり、一部を電子書籍化。
本の案内や助言等のレファレンスサービスの充実を行い、カフェ書店の併設。
荒尾市の地域密着型ショッピングモールである、荒尾シティーモール内に移転し充実を図ることで、来館者数15万人を目指すとされています。
明日11月5日にシティーモールを運営する荒尾シティプラン株式会社、紀伊国屋書店、そして荒尾市と連携協定を結ぶことになっているようです。
移転を進めるにあたって市議会へは今後、施設改造を含む移転費用の約7億円。
年間の運営費用は約9340万円。
そして、指定管理者の指定についてなどの議案が、時期を見計らいながら提出されるものと思います。
株式会社 紀伊國屋書店の創業は、1927年(昭和2年)。
全国主要都市に店舗網を持ち、2019年8月期には年商1000億円を超え、従業員数5,000名。
熊本県内では熊本市に、紀伊國屋書店が指定管理者として運営する「くまもと森都心プラザ図書館」があり、2015年に開催された第17回図書館総合展において、「LIBRARY OF THE YEAR 2015」で優秀賞。
図書館活用セミナーや写真展・展示会、試飲会等の事業を展開し、かつ図書館機能と連動させ毎年100万人以上の来館を達成している点を評価。
また、地方創生レファレンス大賞」では審査員会特別賞を受賞したことが、ネット上にありました。
指定管理者制度は、2003(平成15)年に導入スタート。
全国の公共図書館においても指定管理の対象としている自治体があり、首都圏においては下記の会社などへの指定管理化が進んでいるようです。
図書館流通センター(TRC)、ヴィアックス、エルコ、
丸善雄松堂、紀伊國屋書店、ナカバヤシ、TSUTAYA、
有隣堂、ヤオキン商事、グランディオサービス、
シダックス大新東ヒューマンサービス、ホーメックス、
すばる、いなぎ図書館サービスなどなど。