スーパーマーケット業態において顧客満足度トップをひた走るオーケー。(公財)日本生産性本部におけるJCSI(日本版顧客満足度指数)において業態で14年連続トップとなっています。それもそのはず、プライス・クオリティ・環境、これらがきちっと整備されていて、なおかつ他店対抗値下げで地域一番の安さを追求、さらにはアイテムのデメリットを顧客に伝えるPOP「オネスト(正直)カード」を展開するなど、消費者サイドから見れば顧客獲得に余念がないのです。



このオーケーが令和5年(2023年)10月に銀座に出店しました。出店から1年以上経過した先月の平日夜、どういう売れ方をしているのか、気になって見に行ってきました。

なお、店内は撮影禁止のため、一切公開ができないこと、加えて、商品単価についても記すことができません。あらかじめご承知おきくださいませ。



 ロケーション。





未だにこの建物を見ると「プランタン銀座!」と思ってしまうのですが、今は「マロニエゲート銀座2」と名を変え、〈ユニクロ〉〈ニトリ〉のフラッグシップが出店。オーケー銀座店はここのB1、B2の2フロアに2140㎡の規模で出店しています。

地域最大どころか、半径1km圏内に同様の食品スーパーは存在しません。





ご覧のように地下鉄銀座駅と銀座一丁目駅・JR有楽町駅から便利なロケーション。東に進むと松屋銀座や〈ルイ・ヴィトン〉のフラッグシップ、南に行けば数寄屋橋交差点や有楽町マリオン(阪急メンズ東京・ルミネ有楽町店)があります。



 フロアゾーニング。





B1のフロアガイドです。

惣菜系や冷食以外はほぼここで揃います。2フロア以上に跨ると、生鮮を下層階に配置して、利幅が取りやすい惣菜やパンをメインフロアに配置するケースが多いですが、ここは真逆。





B2は惣菜、冷食、乳製品、飲料、パンなど。

アルコール類はB1でノンアル飲料は基本B2というのも変わった配置に思えます。



通常、ゾーニングはアイテムの特性ごとに決定されるのでしょうが、こちらはおそらく想定される売上比率からレイアウト決定されたのではないかと推測。要は売場効率から割り出された効率主義の側面が見て取れます。



これをやれば迷う顧客が増えるはずで、実際に私は店内で彷徨ったのですが、見渡す限り、迷っていそうなお客は他に見当たらず。オープンから1年以上経過したことで顧客の固定化が進んでいる証左といえます。



 顧客層とMD。



郊外のオーケー店舗の特性といえば、巨大なパーキングを併設して複数のカゴにまとめ買いをする光景が各所で見られること。つまりファミリーをターゲットにすることで、商品単価を客単価で補うビジネスモデルが成立しているのです。しかし銀座店はマロニエゲート全体で194台という駐車場台数。一方で晴海や有明など沿岸部では高層マンションが林立しており周辺人口は増加の一途で、ここがひとつの勝算に繋がっているようです。店内を見て回る限り、おもに惣菜や弁当、寿司など銀座店オリジナルの商品も多くあり、他のオーケー店舗に較べて高単価な設定でありました。



あと、広さを活かして他のオーケー店舗に較べて日用品の品揃えも充実。近隣にクリニックが多く、調剤薬局のニーズが高いとみていて、医薬品コーナーも設けられています。オーケーが医薬品に参入したのは令和3年(2021年)の港北店(横浜市)でまだ日が浅く、今後の展開が期待できます。



平日の夜に見た限りですと、複数のカゴを持たれている方はそう多くなく、ほぼ普通のスーパーマーケットという雰囲気でありました。顧客層もお仕事帰りに立ち寄られているのだろうな、という方が多く見受けられました。



 まとめ。





オーケーの銀座出店は、ビルを管理するファーストリテイリングが誘致をはたらきかけ実現したということです。

では銀座店はオーケーにとってどういう店になるのか。二宮涼太郎社長いわく、都心店は利用者層を広げる目的があるのだそうで、「面積が広い銀座店はその旗艦店」という位置付けなのだそう。単価は落ちても客数でフォローすると二宮さんも明言されていて、その意味ではオーケーにとって既存のビジネスモデルをベースにあらたなフィールドに挑むことになります。



調剤薬局を併設したことについては二宮さんは「DgS機能を持たせることでワンストップショッピングを」と期待していることから、銀座の成否も参考にしつつ、水平展開が加速する可能性もあります。昨年(令和6年)11月にオープンした関西1号店・高井田店(東大阪市)はおよそ2500㎡と大型店でありながら、OTC医薬品の販売はあるもののの調剤機能は持たせていません。今後の進捗に期待をいたします。





オーケーを率いる二宮さんは私自身と同年代でもあるとはいえ、たいへん聡明でいらして、創業者の飯田さんもたいへん良い方を後継に選ばれたと思っております。今後もさまざまな手法を駆使して企業を成長企業に乗せていかれることでしょうから、その動きを楽しみにしたいところです。



▶︎次回の記事は3/7(金)に公開します。



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