店の電話が鳴り出てみると
「古い2サイクルのスクーターは見てもらえますか?」
こんな第一声から始まった、整備の委託
一通りお話を伺い車種は古く、ここ数年整備した記憶も無い・・・
見なければ修理可能か分からないので見せてください、と伝える。
「見て頂けるだけでも、ありがたいです」
電話越しに聞けば、他店で電話で車種名を言うだけで、めんどくさがられ電話を切られる。
古い車種、2サイクル・・・・
今では2サイクル車の修理依頼を受けるより乗り換えを進めるのが当たり前の世の中になりつつある。
「同郷の友人と人里離れた所まで足を運び引き取って来た思い出のあるバイクなので、出来る事をしてからじゃないと諦められない」
こんな事を言われれば、その気持ちを汲むのも整備士の仕事。
どんなボロでも、どんな車種でも、向き合う姿勢は変わらない。
諦めるにしても修理するにしても、お客さんが納得できる答えを出す。
遠く離れた同郷の友人との思いでのある小さな一台の90ccのスクーター、リード90。
今一度、オーナーの元に帰してあげれるか・・・・
少々気張って行ってみましょう!!