Delizioso 27(最終話) | copain (Ameba出張所)

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強火智担で根っからの腐女子のあややがひっそりまったりと某気象グループの長男×四男の【J禁P禁】を取り扱っている駄文サイトです。
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某気象グループの長男×四男の
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◇18歳以下
◆J禁、P禁ってなに?
◇BLってなに?
◆ONは受け入れられない!
って方はご遠慮下さい。

◆side智  は な ︰11:26up
◆side和 あやや︰18:17up

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1つ前のお話

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和27(最終話)


チュン……チュンチュン。


「ん………」


小鳥のさえずりで覚醒する。
でも…まだ目は開かない。

もう、朝…?
いや、今日は土曜日……。
うーん、もう少し寝よ………。

漏れてくる眩しい陽の光に背を向けるように寝返りを打つ。

RPGなら宿屋で眠ればHPは全回復するんだけれど…
うっ…ちょっと腰が重だるいや…。
眉間に自然にシワが寄る。
昨日もさんざん愛し合ったからな///

思い出したらなんだかカラダのナカがムズムズした。
目は開かないけど、頭はしっかり動いてるみたいだ。

寝返りを打った先にはあたたかなかたまりがあってオレはそこに足を絡める。
そのあたたかなかたまり…さとしは、
オレの旋毛にちゅっ、とキスを落とす。

眉間、まぶた、鼻、頬、顎…。
チュッチュッチュッ、と
どんどんキスが降ってくる。

起きろ、ってこと??

さとしのキスは、子守唄のようにオレを眠りに誘うものもあるけれど。
今落とされているキスはそうではなく覚醒を促されている。
最初はnetto、それからleggieroだったのに、だんだんとappassionatoになる。


「んぅ………」


むーーー、と口をへの字にしたら
こじ開けるように入ってくる舌。

もう、さとしったら。

ゆっくりと目を開くと、
当たり前だけど、目の前にさとし。
さとしは今日もとびきりの笑顔をオレだけに向けてくれる。


「おはよ」


優しい眼差し、優しい声。
ドキッ………。

もう聞き慣れたはずの声なのに、オレの心臓はおかしいくらいに暴れ出す。


「……お、はよ」


目が覚めたら目の前に好きな人がいて
いちばんに「おはよう」って言える。
めちゃくちゃ幸せなんだけど、やっぱり照れくさい。

さとしと暮らすようになってもうすぐ一年だけど、
オレは今でも毎日さとしが好き過ぎて
ドキドキとキュンキュンが止まらない。

…照れくさくって素直には言えないけど。


「もうちょっと…寝かせてよ」

「寝るならもう一回スるよ?」

「…なんでよ」

「だって今日は俺遅くなるから…
 かず切れにならないように、充電しとかなきゃ」


そうだ。今日はコンサートがあって。
さとしは昼に出かけたら夜まで帰って来ないんだ。

普段はオレだけのさとしだけど、
オケに復帰してからのさとしには
”チェリスト大野智”の時間もある。

出かける準備もあるもんね…。



「じゃあ起きます」

「シャワー浴びる?」

「はい」

「一緒に入る?」

「……遠慮しときます」

「照れちゃって、かわいい」


照れてるんじゃなくて、カラダの心配してるんだけどね。

本番前のさとしは、いつもとちょっと違って。

なんというか、いつも以上に荒々しい?雄々しい?猛々しい??
とにかく、えっちが濃厚過ぎる///

こっちの身にもなってくださいよ?なんてボヤくけど
それを楽しんでいるオレもいる。
(ナイショだけどね)

今朝も朝から甘すぎるさとしは
オレを抱き寄せておでこにちゅっとキスを落とす。

幸せな朝。
今日も好き過ぎて、昨日の”好き”を更新だ。

ずっとこの笑顔を失いたくない。
ずっとそばで笑っていてほしい。




ひとりでシャワー、なんて出来るわけなくて。
結局ふたりでシャワー浴びながら、
朝から濃厚なスキンシップをして。

シャワーから出たオレたちは簡単な朝食を食べる。

今朝はきっと起きられないだろうな、って予測していたので、昨日のうちに近所の美味しいパン屋さんのパンを買っておいた。
パンを焼いて、コーヒーを淹れれば完成だ。


「ね、食べさせて」

「えっ?」

「ほら」


あーん、とさとしが甘えて口を開ける。

可愛くて、嬉しい。

ちょっとドキドキしながら、クロワッサンをちぎり、さとしの口へ運ぶ。

…この待ってるときの迎え舌は工口いんだよっ///


「んまっ」


これは可愛いんだけどさ///。


「じゃあ、今度はおれが」


そう言ってさとしがクリームパンをオレに向ける。


「あーん…」


言われるがままに口を開ける。

さとしと目が合って、またドキドキが加速する。

恥ずかしくって目を閉じて口を閉じたらさとしの指まで咥えちゃった。

いや、たぶん、
さとし、ワザとだ///。

オレが咀嚼する間、
唇から指を離さない。

こくん、とパンを飲み込んだら
そのまま顎をクイっと持ち上げられ、
さとしにキスをされる。

重なる唇からクリームパンの甘さだけでなく愛しさが伝わる。


「甘いな……」

「…ですね///」


脳内で甘いBGMが流れる。
オレたちの日々は毎日dolce。
さとしと一緒に暮らすようになってからは毎日歌と音楽と愛が溢れている。


たぶん、ずっと。
オレたちはこんなふうに毎日毎日好きを積み重ねていく。

チェロの奏でと共に…。



D.C.



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お付き合い頂きまして、ありがとうございました!!
このあと21:00にはなちゃん家とあややん家でそれぞれあとがきを公開します。
ぜひぜひ感想お待ちしてまーす。
(欲しがってごめんよ)