「魔貫光殺砲」は使い勝手が悪すぎる?

『ドラゴンボール』に登場するピッコロは、かつて地球を恐怖のどん底に陥れたピッコロ大魔王の分身で、その後サイヤ人の急襲をきっかけに悟空たちと共闘するようになったキャラです。

【画像】名前がダサすぎる!? 必殺技を披露する主人公たち(4枚)

 ピッコロには4つの必殺技があり、そのうちのひとつが「魔貫光殺砲(まかんこうさっぽう)」でした。この技は、ピッコロが悟空を倒すために開発された技で、「宇宙最強の戦闘民族」であるサイヤ人のラディッツを倒すほどの威力を持ちます。

 しかし「魔貫光殺砲」は、サイヤ人を倒せるほどの威力を持ちながら、ラディッツ戦以降、使われていません。なぜピッコロは、苦労して開発した「魔貫光殺砲」を使わなくなってしまったのでしょうか。

※この記事では『ドラゴンボール』のキャラの生死に関わる記述があります。

「魔貫光殺砲」は、額に指を2本充てて一点集中で気を溜め、螺旋の気をまとったビームを放出するものです。実際に戦ったラディッツは、ピッコロが「魔貫光殺砲」を放とうとしたときの戦闘力を1330と語っており、それ以前のピッコロの戦闘力は322だったことから、「魔貫光殺砲」の強力さがうかがえます。

 しかし、そこまでの威力を持ちながら、ピッコロが原作マンガ内で「魔貫光殺砲」を使ったのは、ラディッツ戦で放った2回のみ(※1)でした。

 たった2回しか使われなかった理由について、「気をためるのに時間がかかる」という点が挙げられます。気をためている間に敵を相手する人や、「魔貫光殺砲」を放出した際に敵が止まっている必要があるため、ピッコロのなかで「使いにくい技」と判断されてしまったのかもしれません。

 また「魔貫光殺砲」は直線的な攻撃でもあるため、スピーディーに動ける敵であれば、威力を活かせなくなる可能性も懸念されています。実際にラディッツ戦では、1度目に放った魔貫光殺砲は避けられており、悟空がラディッツを羽交い締めにして動きを止めたことにより、倒すことができました。

 ピッコロが「魔貫光殺砲」を使わない理由として、ネット上では「力をためるのに時間がかかりすぎ」「簡単に避けられるから使いどころがない」との声が聞かれます。一方で殺傷力や貫通性に優れている点を評価し、「コンビ技として使えば最強クラス」「離れたところから拘束する術があれば超使える」と評価する意見も見られました。

※1:ナッパ戦で使用された直線と螺旋状の気が合体した独特なエフェクトは、技名が出ていないためカウントしておりません。

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