スカパー!で、毎週金曜日午後9時から放送されているサッカー情報番組『スカサカ!ライブ』。10月6日の放送では、「日本女子サッカーを強くするために今すべきこと!!」と題し、日本女子サッカー界を取り巻く現状や、日本女子サッカーの再興に向けて何が必要か議論されたそうです。

 

この中で、岩清水梓選手が質問に答えています。

 

日本女子サッカーが再び強豪と言われるために何が必要か。

「日本人は大きさやスピードには限界があるので、連動性や運動量といった日本人の良さを前面に出して、それを形にしていかないと結果は出ないんじゃないかなと思います。リーグ戦を見に来てくれるお客さんの数は、代表が結果を出すことで増えていくというのを自分たちは感じたので、まずは代表の結果やタイトル、活躍が必要不可欠かなと思います」

 

 

今年の観客動員数は、激減しているのではないでしょうか。全クラブのリーグ戦HGの入場者数を集計していないので正確なところは言えませんが、1部3クラブの昨年と今年のリーグ戦全9試合の入場者数を集計してみました。結果は、次のとおりです。

 

日テレ・ベレーザ 

平成28年 10,202人(平均1,134人/試合)

平成29年  9,353人(平均1,039人/試合) 昨年に比べて849人減(94人/試合減)

 

AC長野パルセイロ・レディース

平成28年 32,826人(平均3,647人/試合)

平成29年 21,793人(平均2,421人/試合) 昨年に比べて11,033人減(1,226人/試合減)

 

浦和レッドダイヤモンズレディース

平成28年 15,897人(平均1,766人/試合) 

平成29年 16,790人(平均1,866人/試合) 昨年に比べて893人増(99人/試合増)

 

 

リーグ優勝の日テレ・ベレーザは、1試合約100人の減。昨年、優勝争いを演じたAC長野パルセイロ・レディースは、1試合なんと1,226人の減となりました。

 

日テレは、圧倒的な力とパフォーマンスを見せながら、観客動員数で苦戦しています。リーグ3連覇という力を見せつけながら観客動員数の減少が止まらない。これはどうしたことでしょうか。

 

岩清水選手が、「リーグ戦を見に来てくれるお客さんの数は、代表が結果を出すことで増えていく」と代表に依存する気持ちは分かりますが、自助努力も必要です。これだけの成績を残しながら、なぜ観客動員数が伸びないのかクラブを上げて検証し、対策をとって欲しいです。下位チームは、優勝争いを演じているチームとの対戦は、ドル箱であって欲しいと願っているはずですから、期待に応えて欲しいです。

 

長野Lの観客数の減少は、信じられないほどの数です。これには、2つの要因があるように思えます。一つは、1部昇格のご祝儀と横山選手のパフォーマンスが、空前のファン動員となったこと。それに加えて、ゴールデンウィークに、I神戸戦という組合せ(6,733人)がラッキーだったと思います。しかし、昇格2年目は、1年目ほどのインパクトはなく、さらに、7月から横山選手がドイツチームに移籍してしまったこと、これが効いていると思います。

 

来年、横山選手がチームに復帰すれば、また人気に拍車がかかるかどうか。良かれ悪しかれ、このチームの観客動員数は、横山選手のパフォーマンスにかかっていると思います。

 

逆に、観客数が増となったのは浦和Lです。これは、今年の成績が反映されていると思います。成績が良ければ、もともと固定客が多いクラブですから、観客が戻ってきたのだろうと思います。

 

浦和Lの沸点がどの程度から分かりませんが、来季優勝を争いを演じた時、さらに観客を動員することが可能ではないかと思っています。このチームの特徴として、というか、どのチームも同じかもしれませんが、女子の場合はビジター席が極端に空席となります。ここが埋まるようだと、飛躍的に観客動員数が増えると思いますが、その可能性はどうでしょうか。

 

2部では、観客数のトップは、岡山湯郷Belleだろうと思います。今季は、あやちゃん、福ちゃんという人気選手が抜けて、観客動員数はどうなるのだろうと思っていましたが、昨年と今年の観客動員数を集計してみると、次のようになりました。

 

岡山湯郷Belle

平成28年 14,726人(平均1,636人/試合)

平成29年  6,935人(平均 771人/試合) 昨年に比べて7,791人減(866人/試合減)

 

やはり、二人の抜けた穴は大きかったと言わざるを得ないと思います。これは、2部降格により、対戦相手が1部チームに比べて人気が落ちるので、やむを得ない面もあると思います。しかし、この数字は、2部ではダントツに多いのではないでしょうか。

 

岡山県北部の小さな町に芽生えた女子サッカーに対する関心は、本田さんやあやちゃん、福ちゃんたちが文化の域にまで育てたのだろうと思います。だから、2人のスターが去っても、おらがチームを愛する気持ちは失われていないのでしょう。

 

これこそ、あやちゃんが言っていた女子サッカーが文化になっている光景ではないでしょうか。ここから、あやちゃんたちがいたころの数字まで戻すのは大変なことですが、女子サッカーを愛するという根っこの部分は、健在と言っていいと思います。そこがあれば、後は水をやり、暴風から守り、育てて行けば枯れることはなく、いつしか花が咲くのではないでしょうか。もう一つ加えて言えば、文化のバロメーターは数ではないと思います。

 

 

 

 

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