最近のホラー映画への期待は駄々下がりだったのだが、なんとなく見たこの作品はなかなか良かった気がする。

 

 

アメリカンなホラーは、音やビックリさせる系がメインだったりして、あんまり怖い感じはしないのだけど。この作品は、なんというかまるでリングを彷彿させるような展開もあったりと、ちょっと異様な怖さはあった。

 

笑顔が怖いっていうのは、みんな感じてはいるけど口では言わない、微妙なところ。

 

宗教団体の張り付いたような笑顔集会、みたいな。もしくは目が笑ってないので口が裂けそうなくらい口角上がっている、みたいな。怖さ。というか不気味さか。

 

ただ見られているだけでもストレスだろうが、やはり単純に笑顔といっても捉え方は様々なのだろう。

 

最近のマスク社会じゃますます笑顔がわかりづらく、目が見開いたまま乾いた笑い声だけが響くみたいな怖さも出やすいかもしれない。というか自分も知らず知らずのうちにやっていないか、気をつけないといけないか。

 

こういう怖い笑顔みたいなのは、日本人でもうまくやれそうだから、似たような作品が邦画でも出てくることを期待している。

 

肝心の内容についてだが、まさに呪いの連鎖、リングみたいな感じで次々と犠牲者が出てくるのだが、その原因をつきとめようと奔走する主人公たち、最終決戦と。

 

そして最後は勝ったか!と思いきやしっかりバッドエンドで連鎖は続くと。

 

まさにこれこそがホラーの王道だろう。

 

ただ一点ガッカリしたのは、やはり海外ホラー特有のクリーチャー度高めなえんしゅつだろうか?まるでエイリアンみたいな姿で現れた本体をみて、何とも言えない気持ちになってしまった。それまでの笑顔の怖さ演出がよかっただけに。

 

 

正直2にはそんなに期待してないが、けっこう楽しめる作品だと思う。