血管に悪影響を与えるものとして、代表的なのが血液中の油であるコレステロール中性脂肪。これは皆さんがご存じたと思います。

そして今 第3の血管老化物質 として注目されているのがこのホモシステインです。

これは体に必要な物質を作る際に一緒に作られるもので、誰でもある程度血中に含まれています。

しかし、偏った食生活や加齢によって、ホモシステインの量は増加傾向になります。

増え過ぎたホモシステインは悪玉化して、血管の壁を傷つけ始めます。

その傷にコレステロールがたまることによって、動脈硬化を引き起こす要因になります。

 

 

もし脳の血管を詰めてしまうと、脳梗塞になります。

   心臓の血管を詰めると 心筋梗塞になります。

 

 

今、医師の間で注目されているホモシステインは動脈硬化に影響するだけではない。

整形外科の先生によると、ホモシステインは血管だけでなく 骨のコラーゲンも劣化させます。

血中にホモシステインが多いと 骨粗鬆症になりやすく 骨折のリスクが2~4倍高まるというデータもあります。

脳神経外科でも、近年の研究では、ホモシステインが多いと、脳の神経細胞を壊してしまい、認知症のリスクが高まると言われます。

 

ホモシステインの量は血液検査で調べることができます。

その ホモシステイン基準値は11.7nmol/mL

様々な危険を招くホモシステイン、どうすればホモシステインの量を減らすことは出来るでしょうか。

それを分解して、無害なものに変えてくれる栄養素は葉酸です。

 

葉酸は春菊やブロッコリーなど、緑の野菜に多く含まれています。

その代表ともいえるほうれん草には210マイクログラム、しかしそれよりもっと多くの葉酸を含む食べ物があります。

 

それは海苔です。なんと1900マイクログラムもの葉酸が含まれているのです。

そんな葉酸が血液の質を上げるとは、どういうことなのでしょうか

実は、葉酸には動脈硬化など血管系の病態を作るホモシステインを減らす効果があるそうです。

これを減らし、血管を若返らせてくれるという栄養素が葉酸です。

 

それでは、葉酸を効率的に摂る海苔の食べ方を紹介します。

①卵を焼いて、その上に海苔をいれるだけで、「海苔卵巻き」が出来上がります。

②ボウルにツナを取り出し、海苔の佃煮を入れ、パンに塗り、さらにチーズをのせ焼き上げると・・・「海苔とツナのトースト」が完成です。

③ほかにも海苔を巻いた天ぷらや海苔を使ったほうれん草のサラダなど、食卓にはいつも海苔料理が並びます

 

管理栄養士さんによると、海苔+しじみは、血管若返りに最高の組み合わせというのです。

しじみには鉄分ビタミンB12が含まれていて、海苔には葉酸が含まれています。この3つの栄養が揃うことによって、血液にとって最高の料理ができます。