家族 | FLOWER FLOWER

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すっかり42歳。メタボなおっさんのいい加減な日々。

まだ寝ぼけ状態のフトンの中、










リビングから、嫁さんと娘の口論がかすかに聞こえる。










「朝からmy家族は元気だなぁ」と思いながら、下へ降りると












泣き叫ぶ、愛娘。













女同士のケンカに口を挟むと面倒くさいので、取りあえずスルー。













すると、嫁さんが「梨花のこと、怒ってよ!」と、またっくもって迷惑なご依頼。














それを見た娘は「ママが意地悪なんだよ!」と、、こちらも説明なしの訴え。














朝青龍ばりのガブリ寄せで迫る二人の気迫は













自分を必然的に朝一のおしっこを我慢させてしまうほど。














半ギレで「朝からウルセぇーなぁー」と、二人に言うと














娘 「梨花、昨日から頭が痛いっていってるのに、ママがそんなの病気じゃない!って

   言うんだよ!」














嫁 「そんなに痛いんなら、熱を計れっていってるの!」














面倒くせぇ~。













取りあえず体温計を出し、娘に 「計ってみれば?」と。















36度2分。 平熱。















娘は納得いかず、2度目のチャレンジ!















35度9分。 若干低め。















まさかの体温計の表示に、一瞬ひるんだ娘。















しかし、すぐに立ち直り、起死回生の雄たけび!













「この体温計壊れてるぅ!!」









と、さらに泣き喚く。













末恐ろしい娘。   そして、さすが俺とおなじB型。














らにフロアに倒れこむように泣き崩れ、













一旦空を仰ぎ、再びうずくまる。











宝塚ばりの表現力に、一種の才能を垣間見る。













そんな状況の中、長男が起床。












二人の女の狭間で立ち尽くす俺の後姿を見て、一言。










「なんで、内股なの。ウケる!」










とりあえず、頭突き。












長男もまた被害者。














時計を見れば、すでに6時40分。















ここで怒っても更に時間を取られるだけなので















アメとムチの、アメを選択。














「今年もあと少しなんだから、頑張って学校にいこう!

     本当に具合が悪かったら早退してくればいいじゃん」と














やさしく問いかけると、徐々に落ち着く娘。













あと一歩。 ここで一気にたたみ掛けける。














「もし頑張れたら、冬休み梨花の好きな所へ連れてってやるよ!」と。














ここで娘の泣き声が止み、ゆっくりと立ち上がり















汚れてるはずの無い膝を手で掃いながら、俺に放った一言。

















「じゃぁ、フランスドキドキ







キャッキャ騒ぎながら、嫁さんに駆け寄る娘の肩を掴み













振り返させてからの













頭突き!















リアルな泣き声をあげる娘をあとに軽快に出勤。














車に乗り込み我家を振り返りなると、自然と笑みがこぼれる。














息子は受験、娘は思春期、嫁さんは主婦業真っ只中と皆大変だけど














「家族は健康で幸せであることが一番!」と、改めて感じたのは













家から100m先のコンビニのトイレの中でした。(危なかった~)