縮図 | 50caliber オフィシャルブログ Powered by Ameba

縮図

フルマラソンに初参加しました。

どんなものか全く想像もつかない、

もし誘ってもらえなければ恐らくは

一生参加しなかったかもしれない。

まあ一つでも多くの事を経験した方がいい。

限りある人生だから。

と言う事で和歌山県の白浜に行きました。

前日に現地入りして先ずはお食事。

赤枝先生通称赤さん(誘って頂いた方)

に色々教えてもらったのですが、

とにかく食べる

穀物を。

なので食事の後さらに夜食としてラーメンを食べました。

幸せだったw

いよいよ当日

朝ごはんでもしっかり穀物を摂取

全て走りきるのに必要なカロリーは3000。

胃も含めて体に貯められるのは2000。

だから走ってる途中にさらに1000を補給。

補給を怠ると足が全く動かなくなってしまう。

そう聞いたので結構ビビってました。

スタートラインに立ちいよいよスタート。

花火と同時に戦闘のみんなは走り出した。

気温2~3℃の中ですが素人の僕は半袖。

先ずは寒さとの戦いでした。

日が差して体も温まってこの上ない状態になった

10Km地点ある事に気づく。

俺だけゼッケンの色が違う…

まさか…

白バイの警官に聞いてみた。

「お兄さん、これハーフマラソンですよ。」

まじか…

フルのスタートはどこでしょう?

2Km戻り大会本部へこの時点で12.5Km走っていた。

本来ならば失格のところ

iPhoneのナイキのアプリに距離が残ってて、

12.5Km地点から再スタートしてください

と言われ良かったと肩をなでおろした。

しかしその地点まで1.5Km

まじか…

まあしゃあないと気を取り直して再スタート。

17.5Kmで異変が。

足が急に重くなったのです。

こんなに早くカロリーを消費してしまった。

そう思い、補給地点で出来るだけ食べて飲んだ。

少し調子が戻り一安心。

半分を過ぎた頃に急な上り坂登場。

一気にかけあがろうそう思ったのが大間違い。

速攻で足をつりそれをかばった逆の足を少し痛めた。

あと半分。行けるっしょ。

ポジティブ一番。

少しペースを落として第二関門を通過。

その間も補給所で常にカロリー摂取。

その直後に知ったのですが、

関門通過にも制限時間があるらしい

ゴールまで残り19Km残り時間3時間半。

余裕だと思ったけどここからが本当の意味での

マラソンだった。

ろくに練習もしてない俺の足は最早限界に達しつつあった。

20秒走るごとに足がつった。

やばい、もう限界だそう思った時

どこかで聞いたことがある言葉が頭をよぎった。

人間はもうダメだと思ったところからその4倍は頑張れると。

俺も一応人間だし距離も4倍もないし。

そう思い

痛む足を引きづりながらゆっくり走り出した。

そんな時でも音楽はいつも俺を支えてくれた。

Dragon ash のfaces と 俺らyalla familyの dreamer

とbeginningをヘビロテ。

自分や親友の歌が半端じゃなく支えてくれた。

しかし27Km地点で悪夢が訪れる。

電池切れだ。

時計なし、携帯無し、GPSは無論ない。

俺だけ1800年代に戻った気分だった。

自分は本当に弱い。

しかし弱さに気付けただけラッキーだ。

5Kmに一度ある補給地点で補給及びストレッチ。

立っているのがやっとだったが、行くしかない。

始めたのだから最後まで行きたい。

その気持ちだけで再び動き出した。

何度か抜いたり抜かれたりした迷彩柄のランナー

がいた。

彼も足を痛めている様子だった。

ゴール前最後の関門まで残り3.7Kmの所で

実行員会の方に時間を聞いた。

残り40分弱で閉まってしまうらしい。

そうすると回収バスに乗せられ失格となる。

冗談じゃない。

急がなければ。

どう考えてもこのペースじゃ間に合わない。

急がなければ。

競歩に近い動きで進むことにした。

閉鎖6分前無事に最終関門通過。

ゴールまで10Kmしかし残り時間が分からない。

またさっきの迷彩柄のランナーにあった。

お互い歩いていたので時間を聞いてみた。

あと一時間半ある大丈夫だよと言われた。

そこから少し話しながら一緒に進んだ。

彼も携帯の充電が切れて音が無くて辛かったらしい。

彼が俺に何をしてるのか尋ねた。

「音楽をやってます。」

そう答えると彼は歌ってと言った。

不思議と彼は親しみやすかったので歌ってみた。

「いい歌だねえ自分の歌?」

そう聞かれて答えました。

「いえ、ミスチルです」

すると彼は

「なんだよそれ~w、自分の歌歌ってよ~」

と言うので自分が大好きな未来日記(未来分)を歌いました。

すると彼は「そっちの方が全然いい歌じゃん!」

と言ってくれて凄く嬉しかった。

なんだかんだで残り5Km

最後の補給所ではすでにお腹がいっぱいになっていた。

エネルギー切れにビビり過ぎて補給し過ぎたのだ

なんとも情けない。

道端の人々は寒い中ずっとランナー達を応援し続けてくれた。

本当にありがたい。

そんなレースも後300m一緒に走ってくれた人と

同時にゴール。

凄く長い旅が終わったかのようだった。

日陰もあれば日向もある。

向かい風が吹いたと思ったら、追い風になる。

上り坂の後には必ず下り坂が来る。

多くの人と出会い

多くの人に支えられて完走したマラソンは、

まるで人生の縮図のようだと思った。

前向きに考え備えを怠らず信念を持って進めば

成し遂げれれないことは無いと解りました。

一緒に走ってくれた方、

応援してくれた地元の方、

誘ってくれた赤さん、

同じ部屋に泊まった皆、

本当にありがとうございます!

そしてこれを読んでくれてるみんなにも知ってほしい。

絶対出来ないなんて事は無いと。


one love