JBL Project EVEREST DD66000 | 禁断のKRELL

禁断のKRELL

初期KRELLの製品に出会って
人生観が変わるほどの衝撃を受ました。
それ以来再燃したオーディオ熱の赴くままに、
古今東西の銘機を正直に、
感じたままに語って行きたいと思います。
過去記事は頻繁に加筆修正しています。

 

 

JBL Project EVEREST DD66000 スピーカーシステム アメリカ合衆国 2006年 ¥6,000,000

 

 

 

 

 

 

無限の可能性

 

 

 

 

 


JBL Project EVEREST 66000は荘厳で圧倒的な響きがある。音色に深みとコクがある。

輝きと豪華さがあって、スぺクタキュラーな音楽表現の愉悦を存分に聴かせてくれる。

重厚だが低域はタイトで切れがある。サウンドには派手さがたっぷりと加わった。

サランネットは頑丈で従来よりダブルウーファーを厳重にガード。従来モデルより

「アンプの音の違いがよく視える」ようになった。これほど広大無辺なオーケストラの

スケール感を再現できるスピーカーは同価格帯のモデルにはないと断言できる。

巨大なバッフル面は重厚な音のスケール感に絶大に寄与している。

87cmのワイドな SonoGlass ホーンと15インチダブルウーファーは音の説得力がある。

JBL Project EVEREST 66000 は世評では 「低音が出ない」 と言われるが、

拙宅では狼狽するほどのド迫力で肝が冷えてはボリュームを下げるという行動を

度々繰り返している。未体験の怖くなるほどの低音。S9500も14インチダブルウーファー

であるが全く次元が違う。DD66000のハイエナジー・ハイプレッシャーサウンドの

破壊力はすさまじく、マーラーの5番、アバド・ウィーンフィルの終盤ではグランカッサの

爆発的な咆哮や強大な重低音で天井の石膏ボードの微細な破片がゆっくりといくつも

落下してくる光景が観測された。このような体験はかつてなかった。あきらかにエネルギー

総量がK2と次元を異にしている。強大な音の壁が押し寄せて来てギュッと体を抱きしめられ

ているような感覚に陥るのである。まるでマグマの上に座っている様な底知れない活力を

身体に感じる。総エネルギー量がかつてのフラッグシップモデルとはまったく異なるので、

新たに共振(ビビり音)に悩まされる事態も発生する。DD66000はスパイク+受け装着時は

フローリングまたはオーディオボード上なら一人で動かせるので㎜単位で

セッティングを追い込むことが出来る。ミッドレンジの4インチ口径ベリリウム銅

ダイヤフラムのコンプレッションドライバー、476Beは超高帯域設計のホーンドライバーで

最高域を受け持つホーンの045Be1とのクロスオーバーは20kHzという驚きの

超ワイドレンジ設計である。さらに045Be1は50kHzを超える超高音域まで再生周波数帯域を

拡張している。ホーンドライバーとダブルウーファーで可聴帯域を全てカバーしてしまうので

超高域ホーンの「鳴っている感じ」は乏しくなる。サウンドバランスはミッドレンジ寄りで、

中域ホーン476Beの張り出しがいかにも顕著である。4インチドライバーとダブルウーファーの

クロスオーバー周波数は700Hzだが、内一基のウーファーは150Hzでクロスさせるスタガー駆動。

DD66000はダブルウーファー構成の為、駆動力の弱いアンプでは低域の量感、

弾力感や低域の切れが得られず、制動力が不足する結果になる。

このスピーカーはダンピングファクターが高いソリッドステート大型ハイパワーアンプとの

組み合わせを前提に設計されており、真空管アンプでは駆動は出来ても制動が難しい。

重低音が出る腰が重いスピーカーなので、軽やかで弾むようなアンプと組み合わせると

低音が不足して華やかになり過ぎる。賑やかな音になってしまうところがある。

三機種のK2を渡り歩いてきたが、ホーンの中では古いALTECにはまだ及ばないものの、

女性ボーカルの再現性がかなり向上しており喜ばしい。JAZZ喫茶では

JBLとALTECのラッパで約95%を占有していることから分かるように、

JAZZ再生でJBLに敵うものはない。またプログラムソースへの対応力は完全なるオールラウンダー。

ドームやコーンを使ったダイレクトラジエータ―型とは根本的に違う、唯我独尊ともいえる

絶大な存在感を示すスピーカーであり、気に入ったら他のスピーカーは一切目に入らないだろう。
DD66000はホーン型スピーカーだが、ウーファーのみ直接放射としたリアバスレフタイプ。

低域用ホーンはまともに設計しようとすると巨大になってしまうし、日本家屋には収まらない。

小型化を目指して折り曲げホーンなどを駆使するとどうしても設計上の無理が出てしまう。

厳密に言えば、DD66000より上位存在に低域ホーンを使った超弩級モデルがある。

avant-garde trio basshorn ×3などである。このスピーカーは初出1800万で現在は2400万になった。

(avant-gardeとJBLでは音質傾向が全く違うが) 世界市場は広く、他にもドイツメーカーには

特徴的なホーンスピーカーのブランドがまだまだ数多く存在している。

DD66000はK2などと比べるとスケール感は圧倒的に大きくなっているが、

ボーカルや楽器の定位感はやや低下しているのでそこがネックであるといえよう。

他に不満な点は全高110cmのスピーカーなので、高さが150cm~180cmもあり、

「高さがあり振動版面積の大きいスピーカーが繰り出す大河のような雄大なサウンド」と比べると、

高さが稼げないので、好みからするとその点が残念である。(青字は早瀬文雄先生)

ホーンドライバーは-0.5dB,0dB,+0.5dBの三段階、ウーファーはHI LEVEL,LOW LEVELの

左右のウーファー別に二段階でレベル調整ができる。ノーマルバイワイヤ、バイアンプ

(マルチアンプ) ポジション、L用 R用のスピーカーの個別設定ができる。スピーカーが

背面壁や側面壁に近いケースやスピーカー同士の間隔が近い場合など最適なポジションに

ウーファーの音圧レベルを設定できるのである。後継モデルのDD67000はウーファーの

可変レベルが三段階に調整可能となった。これらのコントロールパネルはフロント側に

変更されたので利便性が飛躍的に向上している。さらに2019年7月の発表で型式は

DD67000のまま、ミッドレンジの476beドライバーが刷新され新しい877Beドライバーに

換装されている。SS誌の掲載号はStereo Sound160号

 

 

 

 

 

JBLはオーディオの王道であり、本流である

 

 

 

 

 

 

 

 

 


JBL Project EVEREST DD66000の設計技術は、最新のコンピュータによるCADや

モデリング、FEA(最新の有限要素解析)などによる有効適切な高効率設計を可能としているし、
高精度の測定技術やその多角的な表現方法で飛躍的な物理特性をアップを実現している。
すなわち高S/N比、ワイドレンジ、低歪み、低域の伸張。在社24年のシニア・エンジニア
 グレッグ・ティンバースの豊富な知識と経験と、優れたサウンドのセンス。
過去のJBLの蓄積の全てと最新スタッフのサイエンティフィックなリサーチの成果による
テクノロジーが結実した製品です。ホーンのSonoGlassという素材は新しい宇宙工学から

生まれたものだそうで、宇宙ロケットの尖端部分に使われている材料と同じもの。

耐熱、耐震にきわめてすぐれた物性を持ち、音響的に優れた特質を持つ、

きわめて高価な材料です。デザイン担当はダニエル・アッシュクラフトで、
クラシックにしてモダンな風格とセンスが総体に横溢している。それはまた、

その音に現れていて、「クオリティアップした新鮮なJBLサウンド」そして、

紛うことなき伝統の「JBLサウンド」を継承している。

(菅野沖彦先生)

 


DD66000にマッチするパワーアンプ。ボルダー810+850〇 クレル Evo202+402〇

コードCPA-5000 SPM-1400E △ ホヴランドHP200+ストラトス× パス X600.5〇

エアー MX-R〇 マッキン C1000p C+MC2kw? ゴールドムンド 22シグネチュア テロス2500◎