MLBアナリストの古内義明氏が23日、関西テレビ「LIVEコネクト!」に出演。大谷翔平投手の元通訳・水原一平氏に次々持ち上がる〝疑惑〟について解説した。

 大谷の今後の出場について、古内氏は「今嫌疑のかかった選手を出すかどうかは、ドジャースが決めることなんです」と指摘。「多分、調査結果が出るまでの間はドジャースは40人枠、メジャーリーガーとして登録しながら出場を続けるというふうに考えてます」と予測した。

 ドジャースは明日休養日で、日本時間25日に大谷の古巣エンゼルスとオープン戦を控える。古内氏は「最新情報なんですけど、エンゼルスの番記者がエンゼルスの選手にこの件を聞いてるんです」とリポートし「実はですね、2021年って大谷選手がブレークした、満票MVPを取った年なんです。そのシーズンが終わる間際から水原さんはカジノを始めてるわけです。問題はドジャースだけじゃなく、エンゼルスもあるんですよ」と主張した。

 続けて「結局、水原さんは『野球賭博はしていない』と。でも、これだけの借金があると、元締めは〝エンゼルスの職員・水原一平〟〝大谷翔平の通訳・水原一平〟という弱みを握ってるわけです。彼が例えばインサイダー情報として『あの球団のあのピッチャー、どうもケガをしてる』だとか、『あそこのバッターは調子が悪い』というような情報を元締めに流したら、それは賭博としては相当有利な情報なんです。それでいったら、違う立件の可能性がある」と分析。

 これにノンフィクションライターの石戸諭氏は「(もしそうなら)野球賭博に実際に職員とはいえ、かかわってしまってる。しかも大谷の通訳が…ということになったら、これはもうドえらいことになる。大スキャンダルですよ」と声を張った。

 さらに古内氏は「これもう一個あるんですよ。昨年の12月、大谷選手はドジャースと契約してる。つまり、この事実(違法賭博)は現在進行形だったわけですよ。この事実を大谷選手、もしくは代理人がいつの時点でわかっていたか。こういった人間をドジャースに『雇用してください』と言っているわけです」と指摘。「要は道義に反した人間を大谷サイドが勧めて、年収を与えてるとしたら契約違反とか(になる)」と説明した。

 石戸氏も「ここも結構(米国で)声が大きくなっている問題の一つで、『ドジャースはなんで身辺調査をやらなかったんだ?』とか、『もうちょっとちゃんと水原氏に関して情報を求めるべきだったじゃないか?』なんて声も出てきている」と証言していた。