先日、出会い系に関する記事で
52歳のおっさんピーターパンが、気持ちは24歳!とマッチングアプリの自己紹介欄で
声高らかに公言していたことについて書いたが、
そういう私もある意味それを笑ってもいらなれない状況になっている。
子供は要らない、作らないという選択をしたため、人の子から人の親になるという変化を遂げていない。
社会人になって歩き始めた道を、あちこちで道草を食らいながらも、そのままふらふら~っと30年近く歩いてきた。
特になにも達成せずに。
ところが50を過ぎたころから、体の老朽化が驚くほど加速的に進みはじめた。
30代、40代半ばくらいまではまだ心と体の年齢がそこそこ折り合っていたのが、
ここへ来て、体に一気にガタが来たせいで
人間としてさほど成長を遂げてこなかった心はすっかり取り残され、
心と体の隔たりがどどどーーーっと広がった現実を突きつけられ、茫然としている。
ふらふら~と歩いていたら、急に後ろから頭を鈍器で殴られた感じである。
体の老化に心が追い付かないという、ネガティブな第二の思春期みたいな状態。
これがまさに思秋期というやつなのだろう。
能天気なイギリス人たちみたいに、「50代は、新40代!」などと言って現実を見て見ぬふりし、自分を鼓舞してやり過ごすのが賢明なのだろうか。
(最近は健康な人が増え、昔に比べて平均寿命が延びたということで、こんな表現が出てきている)
しかし、思秋期、なんか寂しいなぁ。