稲荷神社で出会ったふたりは、
川のほとりを歩いて来る
芸者の小雪(山本陽子)と板前の佐吉(杉良太郎)は
小雪「本堂組が間に入って、菱田屋の世話になれと、責めるの」
佐吉「それで、なんて答えた」
小雪「しばらく考えさせてくれって。」
「でも長くは待ってくれないわ。所詮は芸者ですもの。」
河口には工場が並び立ち、海と山々は見えなくなっている。
佐吉「よし、俺が菱田屋よりも先に、引かせればいんだろ。」
小雪「そんな無理は佐吉さんにはさせられません。」
佐吉「つまり、俺たちは切れるって言うのかい。」
小雪「私の父は澤井屋。ふたりは仇どおし。」
河口、対岸の防波堤の形が同じなのが確認できる。
アングルが変わって川上側になる。
佐吉「それとこれとは話が違う。金は必ず俺が作る。」
2019年のロケ地。後方の桜川水門は建て替わっている。
先代の桜川水門の画像。映画の水門と同じと確認できる
数日後、菱田屋の宴会。
澤井屋の征次郎(小林旭)が帰ってくると噂が
本堂組・組長の本堂為蔵(近藤宏)と菱田屋(三明凡太郎)
遅れて座敷に小雪が呼ばれる。
本堂島蔵(今井健二)
「澤井屋の征次郎が帰ってきたら、先ず佐吉と嚙み合わせるんだ。」
「場合によっては両方を片付けてやる。」











