『わたし出すわ』 試写会鑑賞 | 映画な日々。読書な日々。

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映画な日々。読書な日々。-わたし出すわ
ばく大な財を築いて東京から故郷に帰ってきた山吹摩耶は、久々に高校時代の同級生たちと再会。彼らの夢や希望の実現のために、彼女は次々に「わたし、出すわ」と大金を差し出す。どのように稼いだお金なのか、友人たちは勘ぐりながらもその大金を受け取ってしまう。果たして摩耶の真意とは?そして彼らの夢や希望の結末は?[上映時間:110分]


久々に理解しきれない映画でした。


淡々と進む中で、そのうち面白くなるんじゃないか、そのうちどうして摩耶がそんなにお金を持っているのか、なんで普通では考えられないぐらいの多額のお金を友達に差し出すのかが描かれるのかと思って観ていましたが、最後まで描かれることなく終了。


テーマは

”お金のお使い方”を通して見えてくる”明日の幸せの掴み方”


突然帰郷した摩耶は、高校時代仲のよかった同級生達に、彼らの夢や希望をかなえてあげようと次々と「わたし、出すわ」と大金を差し出す。お金を受け取った旧友達は、摩耶からもらった大金によって、その後の人生が激変します。


大金によって人生が狂ってしまったり、逆にそのお金のおかげでまた夢を掴むことができたり。

「お金の使い方」について考えさせられる映画なのだとは思うのですが、如何せん疑問がいっぱい。多分この映画は、摩耶がお金を出す理由を深く考えてはいけないのだと思います。摩耶が何故お金を出すのか、は一応わかるんです。どうやって稼いだかもなんとなくわかるんです。一応さらっと描かれるので。だけどそれでも沢山疑問は残る。


摩耶は自分には沢山のお金は必要ない。だから友人にあげる。ありがとうという気持ちを込めて。彼らの夢をかなえるために。彼らの希望を繋ぐために。彼女にとってそれは恩返しのようなもの。だけど本当にそうなのだろうか?お金をあげればいいというものじゃないし、お金があれば幸せだとも限らない。お金があることによって人生が狂ってしまうこともある。


摩耶は惜しげもなくお金を差し出す。なのに誰にも本心は語らない。いや、語れないのかもしれない。何故あげるのかも、どうやって稼いだお金なのかも。そしてお金を受け取った彼らが幸せになろうが、不幸になろうが、彼女は干渉しない。ただ見守るだけ。


お金って全然なくても困るけど、ありすぎてもダメなんだとつくづく思いました。摩耶はありすぎて使いきれないお金を、友人達にあげた。友人達はそのお金で救われた人もいれば、お金をもらったせいで人生が狂ってしまった人もいる。お金の使い方を知らず、沢山あったお金があっという間になくなって何も残せない人もいる。つまりは使う側の問題なんだと思います。お金は正しく大切に使わなければ意味がない。


でもさ、そもそも友人にあんな大金もらうなんて、怖くてできないと思うんですよね。私だったら、もしもらうとしても、もらって納得できる理由がわからるまではもらえない。なんでこんなに沢山お金くれるの?って思うし、普通だったら受け取れないんじゃないかなぁ。素直に「ありがとう」ってもらえるのは手術と渡航費用を出してもらった川上君の例ぐらいじゃないかと。そして、結果、摩耶があげたお金がみんなを不幸にしてしまっているように思えてなりませんでした。摩耶は私がお金をあげてしまったせいだ、と思ったりはしなかったのだろうか?


また昏睡状態で病院に入院したきりの母との孤独なしりとりのシーンや母とのラストシーンなどは、小雪の演技のせいか、全然気持ちが伝わってこなくてイマイチ。仲村トオルの存在も意味不明でした。


ただ、再三登場するゴールドバーの真相については、そういうのもアリか!と思いました。ゴールドバーを投げ込んだ人物の謙虚さはちょっと尊敬かな。


でも、結局摩耶は何を望んでいたんだろう。

お金をあげたことで、彼女の希望は叶ったのだろうか?

摩耶にとって、彼らは本当の友達なのだろうか?


お金を差し出された友人達の生活は変わった。なのに差し出した本人は、高校生の時から全く変われていない。言いたいことを口にできないのは昔も今も変わらない。そして彼女が最初から最後まで全く幸せそうに見えず、可哀想に思ってしまいました。それでも病院でのシーンが唯一の救いかな。


伝えたいことがわからないわけではないけれど、だから何?と思ってしまう部分が沢山あって、消化不良な感じの映画でした。試写会でよかった・・・。


試写会(@有楽町朝日ホール)にて鑑賞


★★


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