『GSワンダーランド』一夜限りの日劇GS復活祭 | 映画な日々。読書な日々。

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GSワンダーランド

1968年、GS(グループサウンズ)ブームの頃。新人バンドを捜していたレコード会社、ファインレコーズは、弱小プロダクションを営む浅井をスカウトに走らせた。そんな時、見出されたのがマサオたち「ザ・ダイアモンズ」の3人。だが、レコード会社が用意していたのはオルガンがメインの楽曲だった。そのため、梶井は以前事務所に押し掛けてきた歌手志望のミクを男装させ、新メンバーにしてしまう。こうして即席バンド「ザ・タイツメン」のデビューが決まったが…。[上映時間:100分]


久々舞台挨拶つきの試写会で鑑賞。レイトショーで23:40終了だったので若干行くのを悩んだんですけどね。でも結果行ってよかったです。映画、すごい面白かったー。


まずは舞台挨拶のコメントをちょろっと紹介。まとめて書いちゃいます。ちなみに司会はモト冬樹でした。一番人気はやっぱり水嶋ヒロ。私、テレビやスクリーンではそんなにカッコイイと思ってなかったんですが、生で見たらやばかったです。玉木君には負けるけど超格好よかった。


栗山千明:劇中で私たちが目指していた日劇に来ているのはすごいことだな、と思います。キャッチーな曲が多くて面白かった。若い方からお年寄りの方まで楽しめて、笑い、感動が味わえ、色彩が綺麗な映画です。笑って元気になって帰ってください。


石井卓也:髪も衣装も内容も超ヤバイです。楽しんで行ってください。歌うのは初めてだったので難しかったです。見所は演奏シーン。気持ち良さそうな顔で歌ってます。


水嶋ヒロ:今日はありがとうございました。ってまだ終わってないですね。GSを勉強しつつ取り組みました。マッシュルームカットついて、物申したい。何故か自分だけが地毛でマッシュルームカットをやっていました。いつも一番乗りでカール巻いて。まぁいいんですけど。

タイツは恥ずかしかったけど、脱ぐときが気持ちよくてその快感が忘れられなかったです。


浅利陽介:展開も早く色彩も70年代で幅広い層で楽しめる映画です。ライブ、音楽はすごく楽しくやりました。


本田監督:タイツメンが日劇を目指す物語です。彼らの夢がこの日劇で上映されていることに感動しています。


ちなみに1968年にブームを巻き起こしたというGSは、私はこの映画で初めて知りました。いやー、時代ってすごいね、だってどう考えてもダサイもん。何このマッシュルームカット。でもダサイけどなんかいい味出してるんですよね~。そして日劇。私は映画館の日劇しか知りませんが、日劇って日本劇場の略だったんですね。そして当時は歌謡ショーをやっていたらしい。へぇ。だからGS復活祭だったのかー。


GSブームにあやかり後発ながらもGSバンドをデビューさせてヒットを狙うレコード会社。そのレコード会社の担当からバンドをデビューさせるように命令された弱小プロダクションの社長、梶井。


一方、GSでデビューを目指していたマサオ、シュン、ケンタはビルの屋上で演奏している所を梶井に見出され、即デビュー決定。しかしレコード会社が用意した楽曲がオルガンが必要ということで、もう一人オルガンができるメンバー、ミクを彼らの仲間に入れてデビューすることになる。

しかしミクは歌手を目指して上京してきた女の子。ソロデビューを交換条件に、男装してメンバーに入ることになったのだった。


栗山千明が男装と聞いたので、どんだけ男装するのかと思いきや、全然できてませんでした。だいたいバンドを組むことになったシュンなんて最初っから絶対お前女だろって言っちゃうぐらい、普通に女の子。それでも梶井は無理矢理ミクを男としてデビューさせちゃうからすごいです。


しかし最初「ザ・ダイヤモンズ」としてデビューした彼らの歌は全くヒットせず。このザ・ダイヤモンズのジャケットがねー、ウケます。シュンの顔が写ってないの。グループ名間違ってんの。


そして大の大人達がヒットを狙って真面目に考えに考え抜いた結果、が「ザ・タイツメン」。タイツを履いた王子様。いやー、かなり恥ずかしいです、この格好。それでもレコード会社に言われるまま「ザ・タイツメン」にグループ名を変えてデビューしたらこれが意外や意外、大ヒット。タイツを履いた王子様。中でもミクがすごい人気者に。


でも彼らがやりたかったこととは明らかに方向が違うんですよね。レコード会社に言われるまま、自分達がやりたかった音楽ではないものでヒットしてしまう。これはデトロイトメタルシティ と同じ現象です。売れるのと好きとは違うからなぁ。それでも大勢のお客さんの前で演奏して歌を歌い、拍手をもらえるというのはやっぱりうれしいものなんですよね。方向が違くてもやるきゃないって前向きにやる姿は、このダサイ格好でも格好良かったですから。


映画の中でこの姿でデビューした彼らも偉いけど、実際に栗山千明、石井卓也、水嶋ヒロ、浅利陽介の4人も本当偉いと思う。この格好、いくら役とはいえ、相当恥ずかしいと思いますから。


映画はかなり笑えるシーンがあったのですが、私が一番面白いと思ったのは「ザ・タイツメン」のテレビ番組での紹介。「ザ・タイツメン」4人が花壇の前で並んで歩いたり、野球したりする映像を紹介する番組で、そういうの、考えてみたら今もあると言えばあるんですが、ともかく古臭いんですよ。番組が。映像も語りも一昔前という感じで、それが妙にツボでした。


あとはレコード会社の企画会議が面白かったです。岸部一徳、最高!


宿敵、「ザ・ナックルズ」のボーカル役の高岡蒼甫は本当最初から最後まで腹立たしかったですよ。ここまでムカツク役を演じられるのはある意味すごいことかも。私もジュース頭からぶっかけてやりたかったわ。


正直ストーリーは陳腐といえば陳腐なんですが、なんだろうな、この面白さは。GSを知らない私でもかなり楽しめるし、GSを知っている時代の人たちは懐かしい気持ちで観れる映画なのではないかと思います。そしてブームは過ぎ去るもの。そんなちょっぴり切ない青春を感じたりもできます。


でね、「ザ・タイツメン」のデビュー曲「海岸線のホテル」がいいのか悪いのかわからないですが、すっごい耳に残るんですよ。映画の帰り道はずーっと頭の中にこの歌が流れてたし、今も歌えちゃうぐらい。1回映画観ただけなのに、これはすごいインパクトある曲ですよ。


21:30からのレイトで寝ちゃうかと心配していたのですが、全く睡魔に襲われることなく最初から最後まで楽しんで鑑賞~。本当笑って楽しんで元気になれる映画でした。私が生まれる前のブームを知れたのもなんだかちょっぴりうれしかったです。明日11/15(土)から渋谷シネマGAGA!、シネリーブル池袋、シネマート新宿他で公開です。


試写会(@日劇)にて鑑賞


★★★★