『パコと魔法の絵本』@新宿ピカデリー | 映画な日々。読書な日々。

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パコと魔法の絵本

一代で会社を作り、我侭放題に生きてきた大貫は、持病で入院していた。病院には、患者も医者も看護婦もクセのある者ばかりが集まっていた。その中で唯一、ピュアな心を持っていたのが、交通事故で入院した少女パコ。我侭な大貫だったが、パコの優しい心に打たれ、毎日、絵本を読み聞かせるように。しかし、事故の後遺症でパコの記憶が一日しか持たないと知った大貫は、パコのために絵本をお芝居にしようと病院の人々に呼びかける。[上映時間:105分]


中島監督作品は「下妻物語」はそうでもなかったですが、「嫌われ松子の一生 」がかなりお気に入りだったのと、この映画自体の評判が良かったので楽しみにしていました。中島監督らしい、カラフルな映像で楽しませていただきました。元は舞台劇というだけあって、本当舞台を観ているような感覚でしたね。ただ正直に書いちゃうと笑いのツボがわからないところもあり、期待しすぎた感じもありました。


高台にある古い屋敷に一人の男が訪ねてくる。そして仏壇の遺影を見て、この顔を見るとムカムカしてくるといいながら、その屋敷に住む青年にある出来事を語り始めます。


ちょっと変わった人たちばかりが集まっている、とある病院。中でもわがま放題のクソジジイ・大貫は「お前が私を知っているだけで腹が立つ!」というのが口癖で病院内の嫌われ者。そんな大貫はある日、いつも絵本を読んでいるパコという少女に出会うが、勘違いでパコのほっぺを叩いてしまう。


しかし翌日にはパコはけろっとした顔で大貫に近づいてきて、「私はパコ」と自己紹介を始める。そう、彼女は事故の後遺症で記憶が1日しか持たず、前の日に大貫に叩かれたことは全く覚えていなかったのだ。


そのことを知った大貫がパコのほっぺに優しく触った時、パコは「おじさん、昨日もパコのほっぺに触ったよね?」。昨日のことを覚えていないはずのパコが大貫のことを覚えていたのだった。それから大貫は今までの人生を反省し、パコに何かしてあげたいと毎日絵本を読んであげ、そしてパコの為に病院内のみんなで「ガマ王子vsザリガニ魔人」を演じることを提案する。


超かわいいパコちゃんが読んでいる絵本「ガマ王子vsザリガニ魔人」のカエル、ガマ王子の我侭っぷりは大貫にそっくりなんですよね~。というか大貫そのもの、ですね。


この映画、ともかくごちゃごちゃでカラフルな映像、そして誰が誰だかわかりづらい特殊メイクで、実写なのに思いっきりファンタジーの世界です。みんなキャラが濃すぎだわ。だいたい高台に住んでる青年の加瀬君もね、なんだあの格好は、あの屋敷の中はなんだ??というぐらい異様な空間。そこからおかしな病院のシーンになるので、まぁある意味違和感なしなんですけどね。


上川隆也も妻夫木聡も小池栄子も国村隼も、もうみんなかなり自分捨ててますね。ここまでイッちゃった感じの演技が出来る彼らが本当すごい。そして役所広司の我侭横暴ぶり。本当腹立つわ。「お前が私を知っているだけで腹が立つ!」っていうお前が一番むかつくよ、と言いたくなるぐらいの演技だからさすがです。


実写と3D-CGを見事に癒合させた思いっきりファンタジーの世界。パコが読んでいる飛び出す絵本、という感じでした。そしてこれはこの世界観にどっぷり浸かれるか、ハイテンションについていけるかどうかで映画を楽しいと思えるかどうかが分かれるのではないかな、と思いました。私はもともとファンタジー作品が好みなわけではないからか、あまりこの世界に浸れず、ちょっと冷めた視線で鑑賞してしまいました・・・。実写がメインのわりには、後半部分にCG映像を多用しすぎていたような感じがして、それだったら最初から全部CGアニメでいいじゃん、みたいな。


それでもパコが本当かわいかったし、後半のパコと大貫が二人で絵本を読んでいる姿、特に後ろ姿がね、結構良かったんですよね~。またみんながパコの為にガマ王子vsザリガニ魔人を演じてるのとかも、なんだか学芸会みたいなんですけど、みんなが一生懸命な姿がなかなかよかったです。


ただYahoo!のレビューは異様なほど高評価すぎるような気がするのは私だけかな。あの高評価で思いっきり期待してしまうと若干期待はずれになってしまう可能性があるので要注意です。


新宿ピカデリーにて鑑賞


★★★