『マイ・ブルーベリー・ナイツ』 @日比谷スカラ座 | 映画な日々。読書な日々。

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マイブルーベリーナイツ

恋人に捨てられたエリザベスは彼のことが忘れられず、彼の行きつけのカフェに乗り込む。そんな彼女を慰めてくれたのは、カフェのオーナー・ジェレミーと、甘酸っぱいブルーベリー・パイ。それからのエリザベスは、夜更けにジェレミーと売れ残りのパイをつつくのが日課になる。しかしそんなある日、彼女は突然ニューヨークから姿を消す。恋人への思いを断ち切れずにいたエリザベスは、あてのない旅へとひとり旅立ったのだった…。[上映時間:95分]


これは、ウォン・カーウァイ監督ならではのこの雰囲気に入り込めるかどうか、ですね。ストーリーというよりも雰囲気を楽しむ映画なんだろうな、と思いました。


ニューヨーク。

突然失恋したエリザベスは、元彼の行きつけだったカフェで、売れ残りのブルーベリーパイを食べながら、オーナーのジェレミーに話を聞いてもらい、慰めてもらう日々が続いた。そんなエリザベスを優しく出迎えるジェレミー。しかしエリザベスはジェレミーには何も言わずに突然アメリカ横断の旅に出る。


エリザベスは何を求めて旅に出たのか。

何故旅を続けなくてはいけなかったのか。

旅先で出会った人たちから何を学んだのか。


彼女の旅は一つの恋を忘れ、次の恋に進む為に必要なことだった。


メンフィス。ニューヨークから1,120マイル。

バーで働くエリザベス。そのバーで、過ぎ去った愛に束縛され、ウイスキーに溺れるアーニーとその妻・スーリンに出会う。


ラスベガス。ニューヨークから5,603マイル。

カジノで働くエリザベス。そのカジノでギャンブラーの若い女性・レスリーと出会う。


舞台はニューヨーク⇒メンフィス⇒ラスベガス⇒ニューヨークと移り変わります。失恋したエリザベスが、その恋を忘れ、新たな恋の第一歩を踏む為に選んだ自分探しの旅。


しかしですね、この映画、ストーリーだけ追うとかなり退屈です。そしてノラ・ジョーンズが主演ですが、はっきり言ってノラ・ジョーンズにたいした魅力はないし、3つのストーリーを繋げる架け橋ぐらいの役割しか担ってないように思いました。


むしろ脇を固める俳優陣の方が魅力的だし、ストーリーも面白い。

まずカフェのオーナー、ジェレミーにジュード・ロウ。これは文句なしに格好いいです。失恋したエリザベスを優しく迎え、慰め、そして突然いなくなったにも関わらず1年間彼女を待ち続ける。なんていい男なんでしょう~。それにしても、売れ残りのブルーベリーパイを食べるエリザベスがそんなにかわいかったのでしょうか。ジェレミーはエリザベスの何に惹かれたんだろう??


メンフィスで出会った夫婦。妻・スーリンをレイチェル・ワイズが演じているのですが、痛々しいながらもとても綺麗でした。アーニーの突然の出来事には驚きましたが、スーリンの気持ちはすごくよく伝わってきたし、なんか考えさせられるものがありました。エリザベスも二人から何かを学び取ることができたはず。


ラスベガスで出会ったギャンブラー、レスリーにナタリー・ポートマン。なんか変な髪形してましたけど、ちょっとぶっ飛んじゃうような感じがなかなかよかったです。でも自由奔放に見えるレスリーにも、実は色々な気持ちを抱えていて、そして悲しい別れが訪れます。エリザベスに「人を信じないこと」を教え込もうとしたレスリー、そういうレスリーが一番人を信じたかったのかもしれないですね。エリザベスとレスリーがジャガーで走るシーンは格好良くて気持ち良さそうでした。


メンフィス、ラスベガスではノラ・ジョーンズ、完全にレイチェル・ワイズやナタリー・ポートマンに食われていたように思います。ま、それもある意味仕方ないかな。


1年後、いろいろな出会いと別れを経てニューヨークに戻ってきたエリザベスをまたブルーベリーパイと共に迎えるジェレミー。ジェレミーの笑顔が本当素敵でした。そしてあのキスシーン。美しすぎ。綺麗なラストでした~。


またジェレミーのカフェのドアがとても効果的に使われていて、上手いな、と思いました。


ただ残念だったのは、重要な小道具として使われているブルーベリーパイ。すごくおいしそうだったのに、なんか変にアップにした映像が結構気持ち悪く見えてしまいました。


日比谷スカラ座にて鑑賞


★★★