『ガチ☆ボーイ』 @ユナイテッドシネマとしまえん | 映画な日々。読書な日々。

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ガチ☆ボーイ

大学在学中に司法試験合格も夢ではないと言われる秀才、五十嵐は、学園祭で見た学生プロレスが忘れられず、プロレス研究会の門を叩く。「マリリン仮面」というリングネームをもらい、大切な事は何でもメモする真面目な五十嵐だったが、肝心の「段取り」を覚えられず、ガチンコの試合をしてしまう。しかし、それが客に大ウケ。五十嵐の人気でプロレス研究会は活気付く。しかし、五十嵐が段取りを覚えられないのには理由があった。[上映時間:120分]


結構前評判が良かったので公開初日・1日のサービスデーで観てきました。最初は結構くだらないなぁと思っていたのですが、ラストの試合のシーンでは不覚にも泣きそうになってしまいました。万年脇役だと思っていた佐藤隆太もついに主演。


司法試験にも合格できるほどの天才で学内でも有名だった五十嵐は、ある日突然憧れていたプロレス研究会に入部する。メモとカメラを手放すことがなく、何でもメモを取りすぐに写真を撮る五十嵐だったが、彼は部の方針の安全第一、段取りの決まったプロレスのその「段取り」が全く覚えられない。


マリリン仮面というリングエンームをもらいデビュー戦に挑むも、何度も練習したその段取りをすっかり忘れてしまってガチンコの勝負をしてしまうのだが、これが客に大ウケ。人気の低迷していたプロレス研究会の活気の為、五十嵐は一人ガチンコの勝負をし続けるが、五十嵐は高次脳機能障害を患っていた。


プロレス研究会のメンバーがいい奴ばっかりなんです。普通、五十嵐の病気を知らなければ、あのメモも写真も普通こいつちょっと変じゃない?と思ってしまいそうな感じがするんですよね。だけど誰もそれを馬鹿にしないし、段取りが全く覚えられなくても五十嵐の練習にきちんと付き合ってあげているし。


またプロレスには全く興味はなくて何が面白いんだろう?と思っていたのですが、プロレスってお客さんを楽しませる為のスポーツだったんですね。それが段取りの決まったものであっても、ガチンコであっても。


上達しなくてもプロレスをやっている時の五十嵐の目の輝きから本当に彼がプロレスが好きなことが伝わってきていただけに、最初は家に帰った時になんであそこまで落ち込んだ表情をするんだろう?と思っていたのですが、だんだん彼の気持ちが描かれていくうちにとても切なくなってしまいました。


部屋の隅々に貼られたメモ。大量の日記。朝起きた時、前の日の記憶どころか、自分が記憶障害に陥っていることすらわからないってどんな気持ちなんだろう?どれだけ怖いだろう?そして毎朝毎朝初めてのように同じことを繰り返して一日を過ごす。自分が経験したことなのに全く覚えていない。自分の日記を読んで自分の過去の行動を必死で覚える毎日。相手は自分のことをよく知っているのに、自分は「初めまして」状態の毎日。全部が五十嵐にとっては初めて聞く話、初めて話す話。麻子とのバスのシーンも切なかったですが、試合当日のバスのシーンは本当可哀想で観ていられませんでした。そしてそんなお兄ちゃんを心から心配して奔走する妹の茜がすごくよかったですね。


五十嵐がプロレス研究会の門をたたいた時の表情、最初のシーンの時は何も考えずに普通に観ていたのですが、最後にもう一度出てきたそのシーンは心にジーンとくるものがありました。


五十嵐のガチンコ試合のシーンは、「プロレスなんて」と思っていた私には結構衝撃でした。良かったんですよ。あんなひょろひょろで真っ白な弱っちそうな体なのに、倒されても倒されても立ち上がって闘う五十嵐を思わず応援してあげたくなってしまったりして。憧れだったドロップキック佐田に教えてもらったドロップキックも「アタマはどんなに忘れても、カラダは昨日のボクを忘れない」。覚えていられたんですよ。普通あんなヘトヘトの状態じゃ跳び上がるのは無理だったでしょうけどまぁそこは映画ですから。


「自分の記憶に残らなくても、みんなの記憶に刻んでやれよ。」

明日になったら全てを忘れてしまう。

でも周りのみんなは覚えてくれているから。


小泉監督の評判の良かった「タイヨウのうた 」は全く良さがわからずダメだったのですが、これは良かったですね。評判がいいのもうなづける映画でした。


ユナイテッドシネマとしまえんにて鑑賞


★★★☆

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