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星条旗

ウィスコンシン州で葬儀社を営むひとりの老人が、長い人生に別れを告げ、最期の時を迎えようとしている。彼の名前は、ジョン・“ドク”・ブラッドリー。1945年、海軍の衛生兵として硫黄島の戦いに赴き、激戦を戦い、そこで撮られた1枚の写真によってアメリカ中から“英雄”と讃えられた男。しかし彼は、その後の人生の中で硫黄島について家族にひと言も語ろうとせず、アメリカ中に知れ渡った写真についても、ひたすら沈黙を押し通した。硫黄島で何があったのか。父は何故沈黙を続けたのか。父親の人生を知るために、彼の息子が硫黄島の真実をたどり始める。[上映時間:132分]


特に観る予定はなかったのですが、15日に日本武道館である「硫黄島からの手紙」のワールドプレミア試写が当たったので、あわてて観てきました。


クリント・イーストウッドが手がける、日米双方の視点から描く「硫黄島」二部作の一作目。

そもそも歴史に弱い私、硫黄島の戦いを知りませんでした。チラシにある説明を記載します。

小笠原村硫黄島はグアムと東京のほぼ真ん中、日本の最南端に近い、周囲22kmほどの小さな島。”硫黄島の戦い”とは太平洋戦争末期の激戦で、1945年2月16日から約1ヶ月もの間繰り広げられた。太平洋戦争において米軍の死傷者数が日本軍のそれを上回った唯一の戦場である。

アメリカ側は5日で終わると思っていたこの戦いを日本軍は36日間戦い抜いたそうです。

この映画はその硫黄島の戦いをアメリカ側から描いた作品です。


冒頭の

「戦争を知っている」という者の多くは「戦場は知らない」

という言葉がとても印象的でした。この一言が多くのことを伝えていると思います。


小さな島硫黄島、アメリカ軍は簡単にこの島を占拠できると思っていた。しかし予想をはるかに超える日本軍の防戦、姿の見えない敵に苦戦を強いられていたアメリカ軍。長引く戦争で、戦費も底をついてきていたところへ、擂鉢山の頂上に星条旗を打ち立てる米兵たちを写した一枚の写真が新聞の一面をかざり、一気にアメリカ中が熱狂します。


米軍政府は写真に写っている兵士のうち、生き残った3人を帰国させます。帰国したのは衛生兵のドク、アメリカンインディアンのアイラ、伝令係のレニー。

そして3人は戦費調達の為にアメリカ全土を巡る国債キャンペーンに駆り出され、どこへ行っても熱狂的な喝采を浴び、国民的英雄として祭り上げられます。


しかし英雄扱いされればされるほど彼らの苦悩は深くなっていきます。入れ替わったままの6人目の名前、もうひとつの星条旗の存在。そしてその真実を口にすることができない苦悩。


アメリカを勝利に導いたとされる有名な1枚の戦争写真の裏側に秘められた真実のドラマです。

そしてこの1枚の写真が3人の人生を狂わせます。政府にうまく利用されてしまった3人。しかしこの写真の存在が米軍を勝利へと大きく導いたのもまた事実なのだと思います。

戦争映画ですが、戦闘シーンはさほどなくて、それよりも戦争に関わった人物そのものにスポットが当てられています。


負傷して「衛生兵ー」と呼ばれても助けることができなかった仲間、味方の弾丸を受けて死んでしまった仲間。自分は英雄なんかじゃない。自分は旗を立てて、たまたまそれが写真に撮られただけ。戦地には本当に英雄と呼ばれるべき友がいた。


ドクは生前硫黄島の戦いについて誰にも語らなかったのではなく、語れなかったのだと思います。脳裏から離れることのない戦場での体験。ドクの苦悩がすごく伝わってきました。


太平洋戦争はアメリカ軍圧勝というイメージだったのですが、戦争というものは必ず犠牲者が生まれてしまうもので、たとえ戦争に勝っていたとしても米軍も日本と同じだったんだな、と思いました。米軍も日本軍と同じように苦しい戦いを強いられていた。同じように仲間が犠牲になり、そしてそれを助けられなかったことを苦しみながら生還した兵士がいた。


クリント・イーストウッドはすごい。淡々と静かに描いていながらも、この映画から多くのことが伝わってきました。今までの戦争映画にはない形で、戦争というものを見事に描いていると思います。アメリカ軍の苦戦も、星条旗の裏にあった真実も、この映画を観なかったら知ることはなかったかもしれません。

この映画を観たら早く「硫黄島からの手紙」が観たくなりました。


ユナイテッドシネマとしまえんにて鑑賞


★★★☆

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