町と猫

テーマ:

今の仕事のおかげで
自転車での行動範囲が
広がった。
移動の途中で
人懐こい猫に出会った。

1年ちょっとのお付き合い。
人懐こさが著しく
夫にもスリスリ寄ってくるので
夫婦のアイドルとなった。


当然のことながら
地域にも愛されている。


名を、パンダという。


もう一匹。
いつも仲良しの猫がいる。


名を、トラという。


我が家では
ぶちこ、しまこ
と呼んでいる。

猫にとっては

どうでも良さそうである。


仕事の合間に
わざわざ立ち寄ってみたり
仕事帰りに
わざわざ会いに行ったり。


日々の色々を
この子たちに会うことで
穏やかに解決したことも
多々あった。


今はむしろ
ライフスタイルを
この子たちに中心に
考えるようになった。


先日、
餌場の料理屋が閉店した。

30年以上にわたり

この地域にあった場所が

なくなってしまう。

店主はこれから1か月は

まだここにいて
片付けをしているのだという。

75を目前にして

今だから、辞められると

スッキリした表情だった。



オーナーはきっとここを
立て替えてアパートにでも
するんだと思う。


そうしたらこの子たちは
ここでご飯を貰えるんだろうか。



よそ者の私が
気に病むことではないのだろうが、
一時は
この辺に移り住んで飼おうか
という思いまで脳裏をよぎった。


でも、

どうやらこの子たちは

「ここが好き」

であるらしい。



以前、1ヶ月程
引き取られたことがあったが
抜け出して戻ってきたのだそうだ。



猫は土地につく


というのが定説だけれど、

思うにこの子たちは
店主や常連さんが
好きだったんじゃないだろうか。


幸い繁殖を避けるための
手術は受けているらしく
立派に地域猫として
生きている。


この界隈は
賑やかな商店街だった。
銭湯があり
パンダはもともと

銭湯で飼われていた
猫だったそうだ。


あとからやってきた
トラ。
巧みにパンダと仲良くなって
2トップとなり
時々ほかの猫が餌場に来ても
仲良く餌場に居座っている。



商店を営む店主たちが
高齢化と後継者不足で

店をたたんでいき、

銭湯も料理屋も
3.11の震災の影響で
維持が困難になっていき、
先日まで持ちこたえた料理屋も
いよいよ店主の高齢化と
空調の不具合で

少し早めの閉店を決断したらしい。

人は減り、

猫は残る。


通りは夕方になると
犬を連れた高齢者でにぎわう。

近くに流れている川にかかる橋は
ワンコたちの社交場となっている。


近所のつながりが、
わずかながらも保たれている
一見平和な地域。
だけど犯罪件数は
市内で一番多いという。

この界隈は頻繁に

警察やら救急車やら

消防車やらが

往来している。


銭湯だった場所は

アパートになった。

アパートが増えると
隣人とのつながりは減る。


自治会との接点も減り
地域としてのつながりは
圧倒的に減ってしまう。


猫がいるのは

平和ではないのか。

高齢化の証なのか。



猫がこれだけ人気になっている今、
こんなふうに穏やかに
人懐こくいられる猫の存在が
見慣れたものとなってくれたら
素晴らしいのに、と切に思う。



我が家の近くも

畑がアパートや戸建てに

変わっていき、

学校までもが

宅地に変わってしまった。

だけど一部分は

公共の施設に生まれかわり

賑やかに色んな世代が

行き交う場所となった。



手放された料理屋を
リフォームしてうまく

オーナーさんが活用してくれることを
心の底から願う。


この界隈に欲しいのは。。。

図書館かな。




2018年7月8日

Mahalo,nui!!





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