7歳になったわがお転婆娘(愛犬)が病気になり、緊急手術を受けることになった。
[水曜日]
・この日だけで4回嘔吐。元気も食欲もなし。
[木曜日]
・相変わらず元気も食欲もなし。大好きな散歩も行きたがらず。1回嘔吐。
・夕方、妹が来てようやく散歩へ。
※私はこれらの情報を木曜夕方初めて知る。
[金曜日]
・心配した父がかかりつけの近所の動物病院に連れて行き受診。単なる風邪?と診察され注射。
・帰宅後、少し元気を取り戻し、しばらくおもちゃで遊ぶ。
[土曜日]
・また元気がなくなる。リビングの窓際1箇所に留まり、来客があっても動こうとしない。
・私が会いに行き呼んでも微動だにしない。
・妹が再度病院に連れて行く。レントゲン撮影、CTスキャン検査の結果、子宮に血液の塊ができていることが判明。
・緊急手術が必要だが、週末の遅い時間であること、この動物病院には手術に必要な設備がないことから、日曜対応が可能な近隣の大きな動物病院を紹介してもらい、この日は痛み止めの注射のみで帰宅。
・夜、父に対して、人間のような声で甘えるように鳴く。
[日曜日]
・午前中、妹と父が車で病院へ連れて行く。診断の結果、子宮・卵巣摘出手術へ。数時間かかる見込みにつき、お転婆娘を預け一旦帰宅。
・手術時の麻酔が効いており、経過観察も必要なため、この日はこのまま入院。
9年前、私は同じジャック・ラッセル・テリアのイタズラ坊主を白血病で失った。当時まだ6歳半だった。
その時も今回同様(あれ?いつもは元気の塊みたいなくせに、珍しく大人しいな?散歩にも行きたがらないぞ?)からの悪夢だった。
翌日、動物病院を受診。血液検査したところ白血病に侵されていることが判明。即入院になった。
しかし、この時点でイタズラ坊主の病状は手の施しようがなく、3日後には病院から自宅で最期を看取ることを提案された。
それから2日後、イタズラ坊主は虹の橋の袂へと旅立った。お転婆娘を迎えたのは、それから2年後のことだ。
そんな悲しい経験から、私は彼女にはとにかく元気に過ごして長生きしてほしかった。だから、7歳を迎えた時は一安心したのに、またあの時のように突然こんなことになるとは……言葉を話せないペットの健康管理は本当に難しいし、事前に気づけなかった我われの無力ぶりが恨めしい。
私は彼女と暮らし始めた頃から、漠然といつか子犬を産ませてやりたいと思っていた。コイツがママになったところを見てみたい。甘噛みとはいえないほど強く噛む癖がなかなか抜けないコイツが、自分の子供に噛まれて同じ痛みに気づくところを見てみたいwとか妄想した。だから避妊手術は考えなかった。
ところが、1歳の誕生日を迎えて間もなく、私は病気になり、視力を失った。可愛い顔も愛くるしい仕草も見られなくなった。
その後は体調不安定や歩行困難により、ほとんど引きこもり状態となったため、日頃の世話どころか会いに行くことすらままならなくなってしまった。
雌犬は避妊手術をしないと雌特有の病気にかかるリスクが増すとは聞いていた。しかし、世話ができなくなり、世話を人任せにしてしまったことで、結果的に彼女の犬生設計がお座なりになってしまった。今更ながらかわいそうなことをしたと思う。
兎にも角にも、早く元通り元気になって戻ってきてほしい。
©️2024 Koichiro