中学クエスト・・・家出 | 怪獣たちとの子育てときどきハンドメイド

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我が家の4匹怪獣の子育てのおはなし。
ハンドメイドのおはなし。
大騒ぎの毎日の中で、ふと気付いたことなどを書いています。

土曜日は長女の13歳の誕生日でした。
しかし、私と大げんか!
原因は、何度呼んでも2階から降りてこず、ネットばかりやっているので、私がWiFiのパスワードを変更してつなげなくしたこと。
普段は、自由に使わせているのですが、それは約束を守った場合の話。
約束とは、午前中は1階で一緒に家事をやったりして、お昼を食べたら勉強しよう。というもの。
自分の時間にネットをしようがそれは長女の自由。
でも、最低限朝ごはんはみんなで食べよう!そして、今日1日の予定をお互いに確認しようと話していました。
守ったのは1日のみ・・・。あとはずーっと自由気ままにしている長女。
自分のことすらしないので、怒りました。

ネットがつながらないことに対して、

「だから!ネットつなげって言ってんだろう!このクソババア!」
ときたもんだ。

まぁ、口が悪い。でも、全然むかつかない。なんでだ?

 

誕生日会は翌日の予定だったので、その日は晩御飯も一緒に食べずに2階へ。

 

翌日、やっぱり起きてこない長女については、放置。

日曜日だし、私も久しぶりに寝坊したので(二度寝💦)。

やること満載だったので、旦那に「ケーキ取りに行かないと!」と催促され、なんで私ばかりが忙しいのよっ!と少々イライラ。

そんな中、次女や長男が「お姉ちゃんがいない!!!」

正直・・・「またか。友達の家にでもだまって出かけたんだろう。」そう思っていました。ところが、7時になっても8時になっても帰ってこない。

ケーキを取りにいきつつ近所を探して、受け取ってからも探しながら自宅へ戻る途中、実家の母から電話。

 

「あ、私。あのね、ルナがいるんだけど。」
「え?いないよ?」
「だから、こっちにいるんだけど。」

「・・・はい?え?なんで?」

「自転車で来たのよ。」

「は~?今、探してたんだけど(イマイチ状況を理解できていない私)」

「だから、自転車でこっちに来て、さっき近所の人に送ってもらったのよ。」

「え~~~~~!!!!いや、ちょっと待って、自転車でって何時に出たの?お昼には家にいたよ」

「3時頃出たって言ってたよ。で、途中で疲れ果てて、近所の人が乗せてくれたのよ。」

「は~。まずは、無事なんだね?わかった。じゃあ、家に着いたらまた電話するから。」

「じゃあね、とにかく無事だからね。」

「はい。ありがとう。」

 

おわかりでしょうか?

長女は、自転車で6時間近くかけて、実家に向かったのです。

車でも1時間以上かかる場所へ、自転車で6時間弱!どんだけ根性あるんだよ!

私にだって絶対できない。いや・・・似たようなことはしたけど。そんな遠くに行ける場所がなかっただけで、やっていたかも。

娘も私も長女。下に妹二人。長女はさらに弟もいる。

あれこれ頼まれていやだったから、お姉ちゃんでしょ!っていうのが嫌だったから、年齢に対応したことをそれぞれに頼んできた。

でも、思春期に入りつつある今、不登校である自分についても考えてしまったんだろう。

「ドコカ トオクヘ イッテシマイタイ。ダレモ イナイ バショヘ」

そう思ったんだろうな~。
お金も持っていない(持っていたお金は、プリカに使ってしまった)。

持っていたのは、DSとハンカチとティッシュ?

コンビニでフリーのWiFiを使おうと思っていたんだろう。

最初から遠くへ行くつもりだったのか、本人には聞いていない。

 

一晩、私の母と犬と同じ部屋に眠ったけど、眠れなかったらしく、早朝に起きてきたらしい。父が話していた。父は厳しい人なので、ひっぱたいてやろうと思ったと昨日言っていた。でも、しなかった。よかった。ここで怒られたり、叩かれたりしたら、長女はますます行き場を失ってしまう。かと言ってしょっちゅう家出して実家に行かれても困るけど、もうしないだろう。体力的にかなり無理をしたようだから。

 

昨日、小学生の子供達と保育園の三女を早めに迎えに行って、家族全員で長女を迎えに行った。

旦那にも「お父さん、会っても怒らないでね。」とお願いして。

その時の私は「心配かけて!」と怒りそうな気持ちもあったけど、まずは抱きしめてあげよう。きっと、しんどかったはずだから。その一つだけを考えながら、自転車で通ったであろう道を眺めながら。

 

実家の事務所でなにやらくつろいでいる長女。

その姿を見て近づいてくる私に、きっと「怒られる!」と思っていたのだろう。

いきなり抱きしめられて「無事でよかった!」と大泣きする私に「そ、そんないきなり泣かれても💦」と娘の方が冷めた感じの対応。でも、しばらく抱きしめて大泣きしたので、逆に事の重大さを感じたのかもしれない。

 

自宅に帰る途中、言葉少なめの長女だったけど、家に戻ってからみんなで1日遅れた誕生会。と言ってもケーキを食べただけだけど。

自分のチョコレートプレートを妹たちに分けて、翌日の中間テストの勉強をすると2階へ。夜中に起きてきて

「わかんね~!まじやばいよ。死んだわ~」なんて言っているから、

「だから、一緒に勉強しようって言ったじゃない。一夜漬けでやっても明日に響くから、とりあえず寝なさい。」

「うん。今の自分ができることでやってみるよ。」

たった一晩の出来事だけど、結構成長したな。

きっと明日は大丈夫!

 

・・・え~と、3校時目からの登校・・・すでに、1教科は終わってる・・・。

でも!行った!自分で決めて、行った!前進だ!よし!

担任の先生のために学校に行くんじゃない。

お父さんとお母さんのためでもない。誰かのためじゃない。

自分のために行くんだよ。そこが大事!自分の夢のために!

 

そういや昨日帰る車の中で、お父さんに

「不登校で学校に来ないのに、成績優秀とかって、かっこいいよね」と言われて

「何それ、かっこいい!学校行ってないのに、成績優秀!マジかっこいい!」

「だね(授業聞かなくてわかるんかー!というツッコミは入れないでおこう)」

 

テストは受けないといけない。

学校いかないといけない。勉強しなくちゃいけない。

わかっている。でも、教室に入れない。学校に行けない。

友達(女子)とも、うまくいかない人がいる。ケンカしたし。

先生は来なさいっていうけど、そんなことはわかってる!

でも、いけないんだよ。自分でもどうしたらいいのかわからない。

なんで自分はこうなちゃったのか。自分でわかんないのに、どうしたらいいかなんて、わかんない!

遠くに行きたいな。もう、ここからどこかに行きたい。

友達も親もいない場所に行きたい。

 

昔、中学生だった私もこんなこと考えていたな。

ゆっくりでいいよ、ゆっくり進もう。