関東軍。
いやな響きです。
ウチの親父とかは、昔たまに
「あの人は関東軍のような人だ」とか言っていた。
人の忠告を聞かないとか、自分本位な人というような意味で。
まさにその通りで外地軍隊の性で、関東軍はやりたい放題だった。もちろん軍であるからシビリアンコントロールが建前で、アメリカなどはそれが機能していたが、日本にそれを求めることは難しい。今でもそう。抑制できる政治家がいない。内地の軍に対してもやられたい放題だったわけで。。
これはそんな関東軍の歴史(日露戦争直前から終戦まで)を一本の線として描かれた本で、スポットでは様々な本に登場する関東軍だが、こうして書かれたものに初めてお目にかかった。
ゆえに関東軍の精神、宿命、限界などがきちんと書かれていて、勉強になった。
にしても歴代の関東軍司令官たちの情けなさと言ったら。。下に突き上げられるまま言いなり。最後も我先に逃げる。
高橋是清のような気根のある人が上にどんと乗っかっていればまた違う歴史にはなっていただろう。