ツバメが高く飛ぶと晴れ、低く飛ぶと雨☆

 

 

『<ツバメが高く飛ぶと晴れ、

  低く飛ぶと雨>

 は俗信ではない。

 ツバメは実際、

 雨が降りそうになると、

 湿気を含み羽が重くなった虫を追って

 地面すれすれを飛ぶ習性がある。

 

 晴れ空を高く飛んできたとも、

 曇り空を低空飛行してきたとも言えないのが裁判員制度

 かもしれない。

 一般の人が刑事事件の審理に携わるようになって、

 今月で15年を迎えた。

 大きな問題が生じたことはない。

 まあ、

 安定飛行の歳月を過ごしたようにはうかがえる。

 

 地裁の法廷に6人ずつ招集され、

 参加した市民は12万人を超える。

 とはいえ人気があるかというと、

 疑問符を消せない。

 

 3人に2人は辞退するという。

 裁判員のために特別休暇を設ける企業は少ない。

 こうした環境の問題が前進しないのも

 今一つ制度の意義が社会に伝わっていないからだろう。

 官選裁判官に任せていいかといえば、

 この頃では為政者の強大な権力が司法の独立を妨げる国が目立つ。

 司法への市民参加がどこか貴重に思える昨今である。

 

 裁判員制度も、

 国民の自由と権利の尊重に価値を求める民主主義の一部

 と言えないだろうか。

 意外に高い空を飛んでいるのでは。』

 

 

 

これは、

2024年(令和6年)5月26日(日曜日)の

讀賣新聞『編集手帳』欄の記事です。

 

 

 

ツバメが高く飛ぶと晴れ、低く飛ぶと雨☆

 

これ^^

 

子どもの頃に^^

 

よく聞きました^^/

 

 

 

 

 

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