『ゴジラ×コング 新たなる帝国』ネタバレの感想 怪獣バトル映画だ | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

評価 3/5 ☆☆☆★★

 本作は「モンスター・ヴァース」の5作目で、これまで『GODZILLA ゴジラ』(2014年)ゴジラ、ムートー登場。『キングコング 髑髏島の巨神』(2017年)コング、スカルクローラー登場。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)ゴジラ、モスラ、ラドン、ギドラ登場。『ゴジラvsコング』(2021年)ゴジラ、コング、メカゴジラ登場。など沢山の怪獣が登場した。今回はどのような怪獣が登場し、「モンスター・ヴァース」の世界観がどうなるか楽しみだった。

 アイリーン博士、ジア、バーニーが前作に引き続いて登場したのが、シリーズとして続いているのが実感できて嬉しい。コングは前作で地下空洞に移住させられ、モナーク第1前進基地の管理下に置かれているのは前作同様である。最初は仲間がいないのが寂しそうであったが、仲間が見つかってよかった。

 ゴジラは前作でコングと一緒にメカゴジラを倒した後は海に入ったが、どうもその後はイタリアのローマに行き、スキュラを退治した後、コロッセオを巣にしていた。コロッセオは長径187.5m、短径156.5mの楕円形だが、内部アリーナは86m×54mと意外に狭い。ゴジラの身長は120mで、尾も同じくらいの長さがある。ゴジラは丸まって寝ていたが、窮屈なのでは?

 今回、地下空洞のモナーク第1前進基地で、三角型の波形の謎の電磁波を観測する。ジアも同じ電磁波を受信し、無意識でノートや机一面に三角形の波形を書く。でも何でジアが電波を受信で来るの?イーウィス族が発したから?机一面にも書かれていたが、ノートを除けて書いたのかな?無意識でなくなるが。

 バーニーによれば、この電波は助けを求めるSOSだと言う。それを調べにヒーブで地下空洞に行く。ジアとバーニーも参加し、乗員が3人から5人に増えたが、すぐ座席は増やせるの?燃料は大丈夫?

 一行は約3㎞を歩いて電波の発信源に行くが、もっと近くに降りられなかったの?トラッパーの警告を聞かないで先に進んだミゲルが木に食われる。ミゲルは何で勝手に進んだのだろう?一行は水が流れる遺跡を発見し、水を追って進むとイーウィス族に囲まれる。この遺跡の目的は何? ボタンは戻せるの?

 謎の信号は、イーウィス族が発した信号だと分かる。でも、イーウィス族は何の脅威からの助けを求めたの?スカーキングの攻撃を予見した?

 今回は、ゴジラはスキュラ、ティアマットと戦い、コングはワートドッグ、ドラウンヴァイパーと戦い、モスラに説得されたゴジラはコングと一緒にスカーキング、シーモ(霜が語源?)、グレイト・エイプと戦う。さらにスーコも加勢する。このように本作は色々な怪獣が入り乱れて戦う怪獣バトル映画になっている。コングとスーコの友情、ジアとアイリーン博士との義理の親子愛、が描かれているのが良い。ただしバトル場面が長いので、その代わりに他の内容が浅いのが残念である。最後にリオデジャネイロで戦うのは必然性がない。波が凍るのは『ゴーストバスターズ フローズンサマー』(2024年)の真似かと思った。

 コングを強化する「パワーハウス計画」があったそうだが、第1前進基地にちょうど怪我した右腕のサンダー・グローブがあったのは都合が良すぎる。本当はコングの前進をパワードスーツのように、覆う物なのだろうか?それも見てみたい。

 踏査済みの地下空洞は全体の5%だそうで、まだまだ未踏査の区域が多い。つまり未知の生物が沢山いるはず。コングが橋の代わりにして渡ったヘビの様な骨は、コングよりはるかに大きかった。今後も続編が造られることを期待し、どのような怪獣が登場するか、楽しみにしている。評価は「3」である。

 原題は『GODZILLA×KONG THE NEW EMPIRE』で、邦題の副題「新たな帝国」と同じ。