映画『バイオハザード』ネタバレの感想 ミラのアクションが格好良く素晴らしい | アンパンマン先生の映画講座

アンパンマン先生の映画講座

映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 評価 4/5 ☆☆☆☆★

 本作『バイオハザード』(2002年)をDVDで久しぶりに見直した。原作のゲームはやったことがないが、本作はアクション映画として見ごたえのある作品になっている。

 まず、アリス役のミラ・ジョヴォヴィッチのアクションが素晴らしい。スタント・シーンは、1カット以外は全て彼女自身が演じているそうだ。特に赤いミニスカート姿でアンデッドやケルベロス(ゾンビ犬)にキックをお見舞いする場面は、あまりにも格好良く惚れ惚れする。

 さて、主人公アリスが目覚めると記憶がなく、現れたマットと一緒に、特殊部隊に連れられて、事件現場の研究所ハイブに向かうと言う設定がスリリングである。さらにハイブに向かう列車内で、アリスの偽装結婚の相手であるスペンスが、アリスと同様に記憶喪失で見つかる。なぜ列車内にいたか、非常に疑問だが、後で事件の真相が分かると、なるほどと思う。アリスとスペンスの記憶喪失は、特殊部隊の隊員が「コンピュータ制御の防御システムで神経ガスが放出され、4時間ほど意識不明に陥った後、しばらくの間記憶障害が起きる」と説明する。確かにハイブ内の侵入者を捕まえるには、援軍が来るまで眠らせれば効率的である。しかも記憶を一時失わせれば、侵入者は次の行動が出来ないので、理にかなっている。

 ハイブでは死人を復活させる恐ろしいT-ウイルスを開発していた。そのため感染した職員がアンデッド(ゾンビ)化していた。T-ウイルス及びアンデッドをハイブの外に出さないため、コンピュータのレッド・クイーンはハイブを閉鎖し、中の職員を全滅させたそうだ。確かに理にかなっているが、この判断は恐ろしい。

 レッド・クイーンが言う、T-ウイルスが死人を蘇らせる方法や、頭部に衝撃を与えると死ぬと言う説明は、何となく理解できる。アンデッドに噛まれたり引っ掻かれたりした人も、T-ウイルスが感染してアンデッド化すると言うのが怖い。ハイブ内に大勢いるアンデッドを倒しながら、脱出するのがスリルある。

 話が進むと、マットの妹リサがアンブレラ社の秘密を世間に暴こうとしていたことが分かる。リサにT-ウイルスを渡す協力者は誰か。その協力者がリサを裏切ったのはなぜか。と言う謎が、アリスとスペンスの記憶が戻ると明らかになるのもスリリングである。

 さて、ハイブが閉鎖される寸前に脱出したアリスとマットは、アンブレラ社の研究員に捕らえられる。再びアリスが目覚めると、病院は無人で、外に出ると町も無人で荒廃している。どうやらアンブレラ社はハイブの閉鎖を解いたため、アンデッドがあっという間に町中に広がったらしい。続編が作られる雰囲気を残して終わる。評価は「4」である。

 2004年に続編『バイオハザードⅡ アポカリプス』が公開されるが、T-ウイルスの汚染はラクーンシティー全体に広がっていた。さらに続編が作られ続け、2016年公開の『バイオハザード ファイナル』まで6作も作られる事になる。

 なお題名の『バイオハザード(BIOHAZARD)』(生物災害)は米国では登録商標の都合で使えず、『RESIDENT EVIL』(在住の災害)を使っている。

 

 

 

 

 

ABEMAプレミアム